kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

予想を超えた上昇

2013-06-29 07:48:39 | 日記
東京市場の今週は1万3000円固めという見方も多かったようですが、終わって
みれば3667円でした。それで2週連続上昇したことになります。改めて先物主導
の相場変動の大きさを実感しました。13日の843円安もそれだけ大幅下落する
ような悪材料が出た訳ではありません。トレンドフォローの売買が多いと下げる
時も大きいですが上げる時にも大きな値動きになります。

個別銘柄でも27日の午前中大きく売られたカシオや野村証券などは一転大きく
上昇しています。下げる時にはどんな悪材料で急落しているのか分からず買い
たいなと思っても正直躊躇してしまいます。まあリスクを取った人が報われると
いうのは喜ばしいことです。今週の安いところで買いを入れた投資家の皆さん
おめでとうございます。

中国の金融問題も情報が不足しているためにどのくらいの影響があるのか分
からないところに疑心暗鬼が生まれてそれが一層市場の不安を呼ぶという構
図です。今週の水曜日くらいまでの状況だったら1万3000円キープできれば御
の字かなと思っていたら週後半の2日間で842高です。もっともこの大幅上昇も
200円から300円は6月末での海外ファンドの基準価格引き上げのためのお化
粧買いと見方もあります。

確かにNY市場はバーナンキショックからの落ち着きつつあります。また中国の
短期金融問題も人民銀行の対策もあり小康状態です。確かに6月半ばまでの
ような一方的な下落は無くなりました。13日の1万2445円が当面の底だったと
思われます。

NY市場もこれで調整終了、再び高値更新というシナリオにはならないと思い
ますが東京市場の大幅高も額面通りでいいのでしょうか。月末のお化粧買い
が少なからず含まれているとすれば来週前半は少なくとも「目先の利益確定
で大幅下落」という記事が新聞紙上に出てもおかしくありません。流石にこの
まま来週に1万4000円回復には少しハードルが高いと思いますが・・・・

NY市場も三桁の上昇下落が続いています。まあそれだけ緩和縮小に対して
投資家心理が大きく揺れ動いていることの証明です。まだまだ来週も振れ幅
の大きな展開が予想されます。週末の雇用統計も含めて市場に影響を与える
経済ニュースが沢山あります。東京市場も週末2営業日で大きく上昇しただけ
に波乱の展開も考えられます。もっとも銘柄によっては押し目買いのチャンス
でもあります。いざという時にいつでも出動できるような心構えは必要です。

明日の更新はお休みします。

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ポイントは10時半と2時

2013-06-28 09:27:39 | 日記
東京市場は寄り付き後1万3400円を回復しています。27日の上昇分と合わせて
560円弱上昇しました。NY市場の3日連続上昇や投信の新規設定に伴う買い
それに6月決算のヘッジファンドのお化粧買いも観測されています。今週前半は
中国の金融市場の混乱で中国関連銘柄中心に大きな調整をしていましたが昨
日の10時過ぎから反発相場が続いています。

その上海市場の27日は東京時間中の2時くらいまではプラスで推移していまし
たが、その後はプラスマイナスを行ったり来たりして結局前日とほぼ変わらず
で引けました。日本時間10時半から始まる上海市場の値動きは気になります。
もっとも一気に2000ポイントを割り込みましたから今後一旦は自律反発はあり
そうです。

27日の東京市場で目立ったのは三井不動産や住友不動産などの不動産株が
派手に値を飛ばしたことです。主力株の多くが5月23日に高値を付けましたが
不動産株は4月上旬高値で既にかなり値幅調整が進んでいたことも大幅高の
背景にありそうです。市場は金融相場から業績相場に今後移っていくという見
方もありますが金融緩和での本命の不動産株が賑わったり米国でもFRB幹部
による早期金融緩和観測の打ち消し発言でNY市場が上昇するなど市場が未
だに緩和頼みから抜け出せないのでしょうか。

東京市場は外部環境頼みの相場がまだ続きそうです。売買代金がピーク時の
3兆円から2兆円台に減少していまから今後も先物の影響を強く受けた相場が
続きそうです。そうなると米国の緩和策の行方や中国をはじめ新興国の景気
などマクロ指標で相場が大きく動く展開はまだまだ続くのでしょう。

目先は上海市場が開く10時半と先物売買を主導する欧州勢が参戦する2時過
ぎに東京市場が上にも下にも大きく動くことは頭に入れておく必要があります。
もっとも6月最終日の今日は余程外部環境の変化がなければこのまま堅調な
一日になりそうですが。

もっともNY市場の1万5000ドル回復、東京市場の1万3400円絡みはちょっと
た壁ですから週明け以降の市場は上値よりも下値を考えておくべきかもしれ
ません。米国では来週も雇用統計などの経済指標の発表があり市場に大きな
影響を与えそうです。当面は押したら買い、吹いたら売りの作戦が有効のよう
です。大事なのはどんな銘柄を選ぶかです。
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痛かった新興市場の急落

2013-06-27 06:38:51 | 日記
東京市場は上昇のキッカケを失いすっかりこう着状態にはまり込んでしまった
ようです。あれだけ活発に売買をしていた個人投資家の勢いがぱったりと止ま
ってしまいました。回転売買で市場の潤滑油の役割を担っていた個人投資家に
とって何と言っても痛手だったのはマザーズ市場などの新興市場の急落です。

5月には1050ポイントを越えていたマザーズ指数は26日(水)には11%弱の
急落で620まで下落しました。およそ1ヵ月半で4割も下げた計算になります。
ジャスダック平均も2140の高値から1717まで下落しました。個人投資家の
売買比率の高い新興市場の急落は投資余力の低下を意味します。

年初からの上昇の立役者は外国人投資家と個人投資家でしたが、個人投資
家の勢いに弾みをつけたのは新興市場の活況でした。ガンホーを筆頭に株価
が短期間に数倍に化ける銘柄が続出し個人投資家の投資余力が増し外国人
投資家とともに東京市場を引っ張りました。

ところが新興市場のこのところの大幅な下落で信用取引を利用した短期高速
売買が影を潜めました。現在は僅かに1部市場の材料株が日替わりで賑わう
程度です。東京市場の両輪は外国人投資家と短期売買の個人投資家でした
が、少なくとも個人投資家の懐事情は確実に厳しいものとなっています。
最近の東京市場の売買代金が2兆円前後で推移しているのもそんなところに
原因の一端があります。

5月23日の急落前、東京市場は少々の外部環境の変化に動じない強さがあり
ましたが、現在は米国の長期金利の上昇や中国景気不安などの外部要因で
揺れ動く昨年までの駄目な市場に逆戻りしています。現状から抜け出すには
今しばらく時間が必要なのかもしれません。

さて今日の東京市場は3日続落、騰落レシオの70割れ、NY市場の上昇と条件
が揃いましからおそらく先週までの魔の木曜日は杞憂に終わりそうです。もっと
もNY市場も25日には経済統計の好調で上昇、26日はGDP確定値の下方修正
で緩和策の早期解除が遠のいたことを好感した上昇となんかチグハグな状況
です。別に上昇にケチをつけるわけではありませんが、まだNY市場はQE依存
症からまだ抜け出せないようです。NY市場のこの2日間の上昇は急落後の自
律反発と言う見方をしておいたほうが良さそうです。調整が完了してこのまま
上昇トレンドに戻ると期待するのは難しいかもしれません。
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ゲリラ豪雨

2013-06-26 08:10:52 | 日記
25日は都内の一部や千葉県でゲリラ豪雨が発生したようです。突然にやってくる
ゲリラ豪雨はまったく防ぎようがありません。東京市場も今週、中国発のゲリラ
豪雨で急落する個別銘柄が目立つようになりました。24日にはダイキン、25日
には前日に続いてダイキンとコマツや日立建機などの機械株が大幅に値を下
げています。このところ売買高も減少していますから僅かな売り仕掛けでも株価
に与える影響は大きくなります。最近の空売り比率の上昇からも売りから入って
利益を得ようとする投資セクターもあるようです。

中国では以前から燻っていたシャドーバンキング問題、その全体像は未だに見
えてこないのですがいよいよ当局がメスを入れるようです。もっともその悪影響が
どれくらいなのか市場は計りかねていますから不安心理が一人歩きすると厄介
です。貿易統計などで中国が発表する経済指標の信頼性が低下していますから
なおさらシャドーバンキング問題も悪い連想が働きやすい事情もあります。

5月で異次元の上昇にひとまずピリオドを打った東京市場は上昇過程で膨らんだ
様々な期待と現実とのギャップでなおも不安定な展開を続けています。日本経済
に明るさは見えてきましたが関係の深い米国やアジアの金融市場の混乱から実
体経済に影響が及ぶようだったら東京市場の薄日も直ぐに曇りになってしまうか
もしれません。。

東京市場はこのところ売買高も減少して再び先物主導の相場展開が続いていま
すが個別銘柄でも一旦悪材料が出ると大幅に売り込まれる展開が起きています。
値ごろ感から余り先回りして買うこともリスクになってきました。ある日突然売り物
が急増して大幅安では咄嗟に持ち株のリスク回避のしようがありません。

もっとも売り込まれた銘柄の中には業績内容から売られ過ぎの銘柄もあるでし
ょう。急落前を値頃感から買うのはNGですが急落銘柄の中からお宝銘柄を探す
のは案外賢い投資方法かもしれません。後は目利きが出来て銘柄選別が出来
るかどうかです。

年初から春先までのようにどんな銘柄を買っても儲かる相場は幕を下ろしました。
米国をはじめ世界経済の動向、個別銘柄の需給関係それに市場の期待通りの
業績が上げられるかどうかなど様々な角度から研究する必要があります。
銘柄のよってはゲリラ豪雨で却ってアク抜けが早まる銘柄もあるでしょう。


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アジア市場の変調

2013-06-25 08:25:22 | 日記
悪いことは重なるもので米国市場がバーナンキショックで弱気ムードに包まれて
いるところに中国や東南アジア市場の為替や株式市場の動揺が巡り巡ってまた
米国市場を揺さぶっています。中国のPMIが50を2カ月連続で下回ったことで
中国景気の先行きを不安視する声が日増しに増えています。

今年後半の中国のGDPは7%程度まで減速するという見方もあるようです。中国
景気の動向は素材価格に及ぼす影響が大きく当然日本の鉄鋼や化学、非鉄など
の企業は円安のメリットが半減しかねない事態です。既に多くの素材各社の株価
は5月高値から2割以上下落していますが、買いのタイミングは悪材料が実際に
表面化してアク抜けしてからの方が無難でしょう。

今後は素材株だけでなく機械や商社などの中国関連銘柄がどこで下げ止まるか
注目です。上海市場が24日に大幅安で節目の2000ポイントを割り込み年初来安
値を目先の底は近いかもしれませんが、ここは慎重に対処したいところです。

東京市場の先週5週間ぶりに反発しました。逆説的に考えると再び底値を試しに
行く可能性もある訳です。内外の情勢を考えると先週のように大きく反発しても
春先のように上値をどんどん試すような展開は期待できません。今日の相場の
強さが明日に繋がらないのが今の状況です。だから慌てて上値を買ってしまうと
後で苦労します。

円安を好感して5月まで駆け上がった東京市場ですが100円を越える円安期待
のプレミアムは目先期待できなくなりました。今後はアジア経済の変調で業績
の足を引っ張られる企業も出てくるでしょう。既に自動車業界でもインド市場が
主力のスズキやインドネシア市場に強いダイハツそれにタイ市場など東南アジ
ア市場に強いいすゞは他の自動車メーカーよりも下落率が高くなっています。
銘柄選びは今まで以上に慎重にすることが必要です。
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