kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ここからの買いは分が悪い?

2011-08-31 11:42:15 | 日記
先週からは考えられないくらいこの4日間で日経平均は順調に
戻しました。1週間前の水曜日の終値は8639円でした。まさか
1週間後に9000円近くまで戻すとは予想しませんでした。

しかし問題はここから先です。外部環境は目に見えてよくなっ
ている訳でもありません。為替は相変わらず86円台後半です。
日本の産業で一番競争力の強い自動車株の戻りの鈍さを見れば
手放しで楽観できるような状況にはないのです。日産はともか
くトヨタやホンダの戻りの鈍さは気になります。

特に収益力で定評のあったホンダの低迷はここ数年ない現象で
す。今後も株価を注意深く見ておく必要はあります。株式市場
全体で見ても昨年も一昨年も9月はさえない相場つきでした。
ここはより慎重に事態の推移を見守りたいと思います。

金融緩和期待でNYが戻しているから東京市場も戻りを試して
いる訳です。NY市場が再び下落すれば東京市場ももろにその
影響を受けます。9月1日にはISM、2日には雇用統計の発表が
あります。相場が戻り歩調である程度高くなっていれば数字が
どうであれ売りの口実にされることも頭の片隅に入れておかな
ければなりません。

まして東京市場の9月はメージャーSQが11日にあります。また
法人筋は中間決算で動きが鈍ります。薄商いでの大幅な株価変動
がいつあっても不思議ではありません。ここから先は十分警戒し
ながら機敏な投資行動が必要です。

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つかの間の晴れ間

2011-08-30 08:37:51 | 日記
電力制限も2週間前倒しで終了することを東電は発表しました。
これで震災以来経済活動のネックになっていた問題がひとつ片
付くことになります。ところが問題は次々に起こるものです。
自動車業界が下期に計画していた大増産、今度はタイヤや内装
用合成樹脂などの部品が不足すると言われて昨日は自動車株が
軟調でした。

もっとも何も対策を打たなければ自動車業界のV字回復の足か
せになるでしょう。ただし期待を込めて言えば日本の製造業の
底力は一般的な見方よりも強靭で柔軟です。残された時間はそ
んなに多くはありませんが、総意工夫で何とか乗り切れるので
はないかと考えています。

さて東京市場も先週の木曜日から微妙に流れが変わりました。
このまま一本調子の戻りは難しいでしょうが、大きく叩かれた
銘柄中心に買い戻しの動きは続きそうです。ただし今のところ
円相場の高止まりがネックとなり上値も限定的かもしれません。

相場の流れは一夜にして変わるものです。ここはあまり強気に
ならずに利益が出るものがあれば程々で売ることを考えるべき
です。
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イベント通過後の市場展望

2011-08-29 08:20:34 | 日記
バーナンキ議長の講演というイベントは無事
通過しました。追加金融緩和があるのかないの
か来月20日のFOMC開催にかけてまた思惑が
市場を動かすことでしょう。今後発表される経
済指標を結果次第でもあるでしょう。

目先株価が上昇するとしたら希望は期末接近に
ともなう貸し株の返却とテクニカル的な要因で
の売られ過ぎそれに割安感今週も外部環境の急
速な改善は望み薄です。上昇するとすれば内部
要因でしょうか。

騰落レシオはリーマンショック以来の長さで
70を下回っています。ヘッジファンドなどが
利用する貸し株は9月中間決算を控えて持ち主
の株主に返却しなければなりません。

自動車株中心に8月の下げで年初来安値を下回
る銘柄が続出しました。リスク資産圧縮という
流れが目先変われば幾らなんでも売られ過ぎじ
ゃないかという値段まで株価が下落した銘柄も
続出していますから目先反発も期待できます。

もちろん多くの企業でこの円高と世界的な景気
減速で通期見通しを下方修正する企業が続出す
る懸念はあります。一概に割安かどうかは個別
銘柄でも判断が分かれるところです。

しかしエルピーダが26日にストップ高したよう
に微妙な変化も出てきています。これと決め付
けないで当面は臨機応変で対応したいものです。
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波乱から反発へ

2011-08-28 08:02:46 | 日記
世界的な株安に襲われた8月、ある程度は悪材料を織り
込んだ水準までとりあえず下げたのかもしれません。
月末にかけてどのくらい戻りを試すのか注目されます。
今回の暴落までは日本株は震災復興需要もあり底堅く
推移すると言われていましたが、世界的なマネーの流
れの変調の前では砂上の楼閣でした。

当たり前の話ですが、日本だけ見ていては投資の世界
で生き残るのは難しいのでしょう。何しろ東証の売買
に占める外国人投資家の6割から7割に達するのです
から外国人投資家の動向に注意をしなければなりませ
ん。

今月の下げも外国人投資家の大幅売り越しが背景にあ
ります。その売り越し幅が先週はかなり縮小したとい
う記事が経済紙に出ていましたが、外国人投資家のリ
スク資産圧縮が一服するかどうかで日本株の戻りも違
ってくるでしょう。

もっとも円高や世界的な景気後退という外部環境が急
速に改善した訳ではありません。買い安心感が出たと
はいえ深追いだけは避けたいと思います。今週は米国
のISMや雇用統計などの発表が予定されています。
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来週は戻りを試す展開か

2011-08-27 08:48:04 | 日記
この超円高や世界的な競争で企業の行く末が決まるかもし
れません。グローバル市場で稼げるビジネスモデルを構築
したところだけが生き残れるでしょう。有名な大企業とい
えども今後生き残れる保証はありません。特に株価が100円
台で低迷している加工産業は企業自体もっと危機感を持っ
て変革していかないと将来はありません。

今や日本企業以上に欧米で存在感を増している台湾や韓国
企業、日本にしてはとても信じられないくらいその知名度
は広く認知されています。ソニーが断トツでエレクトロニ
クス業界のトップブランドであったのは過去のことです。

アップルがジョブズ氏で復活したように企業の持つポテン
シャルを最大限発揮できるようなカリスマ経営者でも現れ
ないと厳しいというのが日本の家電各社の現状です。誰も
がびっくりするようなM&Aでも起こらなければ現状を打
破できないのかもしれません。

さて注目のバーナンキ議長の講演はQE3に対して具体的
な言及がなかったことからNY市場はGDPの下方修正も
あり220ドル超の下落。しかし9月のFOMCで日程を
2日間延長して追加金融緩和策について協議するという内
容が伝わると一転下げ幅を縮め結局134ドル高で引けま
した。

市場の反応を見る限りNY市場の底割れは当面回避された
ようです。どのくらい上値があるかはわかりませんが、当
面は機敏な対応が必要です。今後発表される経済指標が悪
ければ反対に追加緩和期待が高まり株価上昇の要因になる
かもしれません。

今後もいくつかのシナリオを用意して臨機応変に対応する
ことが大事でしょう。

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