kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

電力の川下分野を強化せよ

2011-07-22 05:59:00 | 日記
管総理は脱原発を宣言しました。もっとも後日その
発言は個人的な見解だと訂正しましたが、この人の
思いつき発言でどれだけ日本の国益を損ねたか本人
は分かっているのでしょうか。いないでしょうね。
分かっていたら既に退陣していたでしょうから。

もういいです。このリーダーに期待するほうが間違
っています。もっとも野党も総理が延命のために脱
原発解散でもして貰ったほうが選挙で勝てるから静
観するというのはどうでしょう。お前ら国民の税金
でご飯を食べているという自覚がないのかと憤慨し
たくもなります。

と政治に期待するよりは現実的なエネルギー問題を
自分なりに考えてみました。やはりエネルギー問題
は短期、中期、長期と考えなければなりません。長
期的には原発依存度を下げて再生可能な自然エネル
ギー利用に舵を切るという選択は間違っていないと
思います。

しかし技術革新が進んだとしてもコストの面から自
然エネルギーをここ2、3年で大幅に増やすことは
不可能です。原発の新規立地は当面望めません。再
稼働にも大きなハードルがあります。一般的な耐用
年数といわれる40年を超えた古い原発がこれから
どんどん増えいずれ廃炉になります。

何も対策を打たなければ今年のように毎年電力不足
問題が起きます。長期的には原発の位置づけと自然
エネルギーへの取り組みに対しての障害など国のエ
ネルギー政策の根幹部分ですから時間をかけて議論
が必要です。

しかし短期的には電力不足から産業競争力の衰退あ
るいは海外への工場立地で産業空洞化に拍車がかか
ることへの対応から一段の省エネルギー政策が必要
です。それは早急の問題です。

エアコンの室外機に水をかけると打ち水効果で10%
から15%の節電効果が得られるそうです。費用対効
果が大きいことからビルの屋上にこの装置を設置す
るケースが急増しているようです。

日本の電力供給問題で大きいのはピーク時の電力需
要が大きいことです。これを少しでも平準化できれ
ば発電設備の稼働率アップ→コスト低減→電力料金
の低下という好循環に結びつきます。川上分野の発
電だけでなく川下の省エネにもう少し光を当てる必
要はありそうです。

さて今日の東京市場はNY市場の大幅高でシカゴC
MEに鞘寄せされる展開で寄り付きは10100円前後
で始まりそうです。ただし円相場の高止まりから主
力の輸出の上値は限定的でしょう。内需株の底上げ
だけでは震災前の高値を更新するのは厳しそうです。

円高がこれほど進んでいなかったら米国企業のハイ
テク株を好感して東京市場もハイテク株が買われた
でしょうが円高が重荷です。
コメント
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