kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

得意分野不得意分野

2011-07-25 09:52:06 | 日記
きっと投資に偏りは禁物なのでしょうが、どうも私の
銘柄選択の範囲は製造業に偏りがちです。少子高齢化
とそれに円高で確実に産業空洞化は進むでしょう。
内需の大幅な伸びは期待できず、内需型企業は国内の
パイが大きくならないのですから、業績を拡大しよう
としたらM&Aで同業他社を買収するか海外市場に打
って出るしかありません。

現時点では内需型企業で海外市場を開拓して成果を上
げている企業はユニチャームとかキッコーマンとか数
える程しかありません。今後の高成長を期待できるア
ジア市場では欧米の大手企業が市場をがっちり押さえ
ています。コカ・コーラやマクドナルドのような小売
り食品分野での巨大企業が日本でも誕生すれば話は別
ですが、自動車や電機に比べて食品や小売り企業の多
国籍化はまだまだ始まったばかりです。

ただし日本の製造業すべてが圧倒的な競争力を持って
世界市場を席巻したのは今は昔です。原因はここ数年
続く円高の影響はもちろんあります。しかし今まで価
格はともかく品質では圧倒的な優位を保っていた日本
製品に陰りが出てきたのは事実です。品質が向上した
韓国や台湾それに中国企業など日本企業のシェアを奪
って躍進する姿はもはや無視できないところまできま
した。

今回の円高でもアジア通貨は為替介入もあり対ドルで
は緩やかな上昇にとどまっています。最大のライバル
企業がある韓国ウォンは2007年と比べたら対円で4割も
下落しています。日本政府の無策の結果日本企業は円
高、FTA、TTPの停滞、電力不足、高い法人税な
ど大変大きなハンデを背負って世界市場で競争しなけ
ればなりません。

このハンデを乗り越えた企業だけが次の成長を取り込
めるのでしょうが、現状では勝ち残れる企業とそうで
ない企業との選別が難しい限りです。だから短期的に
は外需企業だけのポートフォリオはリスクが大きいの
かもしれません。もう少し銘柄研究の幅を広げる必要
はありそうです。
コメント
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