kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

進化の途中

2013-08-31 08:50:39 | 日記
31日付の経済紙によるとKDDIが来年夏にも家庭用光回線を上回る高速通信が
可能なスマホを発売すると伝えています。KDDIだけでなくドコモもソフトバンクも
現在よりも高速な通信が可能なスマホを発売する予定だと伝えています。携帯通
信キャリアの高速化競争はネット接続の主役がPCからスマホに交代するスピード
を加速しそうです。

ゲームやショッピングと言った分野ではいつでもどこでも繋がっているスマホが
PCに比べて圧倒的に有利です。スマホが光回線以上のスピードで接続できる
ようになると家庭では通信速度の速いPC、出先では便利なスマホと言う住み分
けさえも崩れてしまいそうです。もはやスマホは電話機のカテゴリーを越えて情報
端末と言う位置づけが正しそうです。

スマホやタブレットとの競争激化が予想されるPC市場は企業向けの需要は底堅く
推移しても個人向けのビジネスは今後ますます厳しくなりそうです。株価や為替の
チェックくらいならスマホで十分です。ネットバンキングも含めライトユーザーのPC
からスマホへのシフトは今後も続きそうです。PCの完成品メーカーやPC向け供給
が多い部品メーカーは今後抜本的な対策が必要になりそうです。

そしてデータ通信が主役で音声通話が脇役になりつつあるスマホはますます画面
の大型化と高精細が要求されるようになるでしょう。やはりスマホで商機がありそう
な分野は完成品メーカーよりも日本企業では競争力の強い部品メーカーにありそう
です。

さて来週の東京市場は引き続いて9月に予定されている重要イベントを前にして
薄商いが続きそうです。メージャーSQに向けて需給悪化から先物主導での下落
には注意が必要です。企業業績の好調や為替は落ち着いているのに個別銘柄
では上値の重さが目立ちます。30日のトヨタの6000円割れとかムードは良くあり
ません。何か上昇のキッカケになるような出来事がないと東京市場の活況は当面
期待できません。

もっとも騰落レシオや業績面を考えるとここから大きく突っ込む場面があればチャ
ンス到来と考えてもいいのではないかと今は思っています。メジャーSQまでに一度
はそのチャンスが巡ってくるような気がします。いつでも出動できるような態勢で注意
深く株価をウオッチしていこうと考えています。

明日の更新はお休みします。
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市場消滅

2013-08-30 10:33:43 | 日記
28日の1万3188円を底に日経平均は持ち直しているようです。もっとも日経平均
反発ほど個別銘柄の値動きは余り良くありません。特に今週年初来安値をつけ
たキャノンやニコンそれにパイオニア、クラリオン、JVCケンウッドに共通する課
題は主力事業の深刻な不振です。1年前に比べたら2割以上も円安になっている
のですから本来輸出比率の高い精密や電機株には追い風が吹いている筈ですが
株価の推移をみる限り状況はいささか違うようです。

デジカメ大手のキャノン、ニコンはコンパクトデジカメ市場の急速な市場縮小が
業績の重しとなっています。またパイオニア、クラリオン、JVCケンウッドの主力
事業はカーオーディオやカーナビの車載機器です。特に高利益率の市販用カー
ナビの大幅な市場縮小はこの分野トップシェアのパイオニアの収益を直撃します。

コンパクトデジカメやカーナビ市場の縮小の背景にあるのはスマホの存在です。
カメラ機能やGPS機能の進化で専用機器の市場を侵食しています。もはやこの
流れは止められず専用機器メーカーはこの分野で利益を上げることが難しくなり
つつあります。デジタル製品では今まででもワープロやフロッピーディスクなど
役割を終えて退室した製品がありましたが製品によってはその役割を終えるも
のも出てきそうです。

PCソフトなどを収納していた記録用CDやDVDはネットの高速化などで主流が
ダウンロードに移りました。またUSBメモリーの急激な値段の低下や大容量化
で記録用のメディアもCDやDVDから置き換わっています。ブルーレイも含めて
記録メディアの市場の先行きは厳しいでしょう。市場が縮小あるいは消滅してし
まえばその市場が主力事業となっている企業業績に与える影響は想像を超え
ます。

かつて写真業界の巨人と言われた米コダック社はカメラ業界を襲った急激なデ
ジタル化で写真用フィルムの急激な縮小に対応できず破たんへの道を突き進
みました。最終的に株価を決めるのは企業業績です。個別銘柄選びで最も難
しいのは景気や世界的なマネーの一時的な変調での株価下落と当該企業の
根幹をなす事業の先行きへの懸念とをはっきり見極める眼力です。

高値から2割あるいは3割下がったからいずれも戻るだろうという曖昧な思考で
銘柄を選択すと時には大きなリスクを背負ってしまうということを前記の銘柄の
下落は示唆しています。この機会に増益か減益かだけでなく主力事業の将来性
も加味しながらの銘柄選びを徹底させるべきかもしれません。
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シートベルト着用

2013-08-29 09:26:06 | 日記
8月相場は月初高、月末安のまま終わりそうです。現状では明日のお化粧買い
を期待しても7月末の価格1万3668円を超えることは余程のポジティブサプライ
ズでも無ければ難しそうです。さて9月相場はどんな展開でしょうか。米国では
9月のパフォーマンスが年間でもっとも悪いと言われています。まあそんな背景
のところにシリア情勢の緊迫化が重なり8月の市場のマインドを冷やしたことは
否定できません。

果たして「夜明け前が一番暗い」という格言通り悪材料山積の9月は相場上昇
の転機になるのでしょうか。今のところシリア情勢に関しては短期で問題が収束
するという見方もあるようですが、余り楽観視するもの危険です。ここは為替
市場、商品市場、株式市場を注意深くウオッチするべきでしょう。

相場環境次第では3兆円を超える裁定買い残高や5月高値時に取り残された
信用のしこりが波乱を増幅しそうです。3兆円近くに膨らんだままの信用買い
残高は外国人の大幅な買い越し復活がなければ絶対期日の11月にかけて
東京市場の重荷になりかねません。

個別銘柄でもキャノン、ニコンの精密株だけでなく重電の日立や東芝それに
三菱重工や三菱UFJや野村などの金融株また5月までの上昇相場の主役の
一角の消費関連の百貨店株やセブン&アイHG、しまむらなどの日足は7月末
の高値から見事に右肩下がりです。この押し目を買った投資家はほとんど利
益を取れず含み損となってしまっているケースも多いでしょう。

アベノミクス相場を引っ張った外国人投資家と個人投資家が音なしの状態では
相場が盛り上がらないのも仕方ありません。相場の転機になるような何かキッ
カケが欲しいところです。余りにもいろんな材料が9月に集中するために正直大
きな反発もなく低迷状態がしばらく続きそうな気もします。ここはシートベルトを
着用して乱気流に巻き込まれても怪我の無いように気を付けながらチャンスを
待ちたいところです。
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ここからの対応が勝負を決める

2013-08-28 09:06:31 | 日記
風雲急を告げるシリア問題、10月にも期限を迎えそうな米国の債務上限問題
なども加わり俄かに雲行きが怪しくなった日米の株式市場。債券から株式に
資金がシフトするグレートローテーションはどこに行ってしまったのでしょう。
株式市場とは反対に6月に1200ドル割れがあった金相場は地政学リスクの
追い風もあり節目の1400ドルを回復し1417ドルまで上昇しました。久々に有事
の金買いという現象です。

シリア情勢に関しては今まで市場はノーマークでしたからこの材料を織り込む
過程で市場の波乱は覚悟しなければならないかもしれません。WTIも109ドル
まで上昇し実物資産にマネーが流れ込んでいること裏付けています。シリア
情勢の緊迫化が金や原油買いの株式売りの背景にあるなら株価の底値を探
るヒントが金や原油の値動きにありそうです。

ここから9月のメジャーSQ(13日)まで需給面では相場が弱含みに推移すれば
裁定解消売りが出やすくなります。ロールオーバーの進み具合も気になるとこ
ろです。また6月の相場が魔の木曜日と呼ばれて決まって木曜日に大きく値を
崩す展開であったことを考えると調整局面では木曜日に限らず週の半ばでの
下落には注意が必要です。

またNY市場の動向も気になります。NY市場が1万5658ドルの史上最高値をつ
けたのは8月2日です。27日の終値1万4776ドルまで882ドルの下げ下落率は5.6
%です。日柄、値幅とも十分に調整したとは言い切れません。米国市場の下落
が止まらなければ東京市場も底打ちできません。

もっとも売りが売りを呼んでパニック状態に近くなれば底打ちも近いのかもしれ
ません。6月の13日の底値が入った時も当日の843円安と大幅な下落が転機に
なりました。そして9月はやはりメジャーSQの月です。歴史はやはり繰り返すの
でしょうか。重要なイベント目白押しの9月は相場の転機になりそうです。

投資余力のある人はここからの行動が大きな果実を得られるかどうかの分かれ
道になります。いつどんな銘柄を仕込むべきか。年末にかけて相場が立ち直ると
期待するのであればここは行動に移すべきです。多くの投資家が売りたい時には
割安な価格で買うことができます。そしていったん底値が付けると先物主導であっ
という間に戻してしまいます。下げている間がチャンスです。よく目を凝らして株価
を観察してチャンスを待ちましょう。
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コインの表と裏

2013-08-27 10:07:36 | 日記
今日の経済紙に円安効果を除いた今期の営業利益から自動車各社の収益比較
が掲載されています。記事の内容はトヨタとマツダは原価低減効果や独自技術で
の車作りでコスト低減が実現し円安を除いても収益面でリードしています。それに
続くのが富士重工、反対に円安効果を除くと微減なのがホンダや日産だと伝えて
います。株価も3月末からの上昇率で比べるとこの3社が際立って高くなっていま
す。

現在の98円台の円相場が続けば3社の想定レートはいずれも90円ですから9月
中間決算でかなりの業績上方修正が期待できそうです。しかし株式投資の難しさ
は期待値が高くなればなるほど市場予想よりも僅かでもその数値に届かなけれ
ば一転失望売りが出て株価が一時的に大きく下落するケースが多いことです。
反対に期待値が低ければ少しの好材料でも株価は敏感に反応します。

通信大手で今期業績絶好調のソフトバンクやKDDIが高値から5%から7%下落
しているのに対してドコモの株価が高値圏を維持しているのは表向きは9月の新
型iPhone発売でいよいよドコモが導入するということからソフトバンクやKDDI売り
のドコモ買いという取引が背景にあると言われています。またこの1年でソフトバ
ンクやKDDI株が大きく上昇したのに対してドコモの上昇が低かったので出遅れ
感もあったのかもしれませんが3社のうちもっとも好材料が少ないのはドコモだった
でしょうがその中で株価が堅調なのはドコモでした。

新興国の景気拡大で大きなメリットがあった日野やいすゞが新興国経済に不安が
出てきたことで自動車株の中でも今月大きく下落しています。コインの表と裏の
ようにいつ強みが弱みに代わりひっくり返ることも起きます。現在の状況が将来
も続くとは必ずしも限りません。新興国経済が減速しても数年単位でみれば今後
も新興国の経済成長率は先進国のそれを上回り続ける状況に変化はありませんが
このように一時的には株価の波乱はいろんな場面で起こります。

表が裏に変わった原因を確認してそれがこれからの続くのかそれとも一時的な
現象なのかを判断することが重要です。東京市場は5月高値から7月に戻り高値
をつけました。信用取引における需給面では4か月目にあたる9月がもっとも警戒
すべき月であるとと思っています。今までコインの表であった銘柄ほど利益確定
の売りがかさむことには注意が必要です。

米国では6日の雇用統計、17~18日のFOMC、日本では7日のオリンピック開催
地決定、10月にかけての消費税導入の最終判断といった株価に影響を与える
イベントが目白押しです。相場が荒れても十分対処できるように今から準備が
必要です。

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