kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

産業空洞化は止められない

2011-07-28 08:24:11 | 日記
欧州が落ち着いたと思ったら今度は米国の債務問題から
77円台の円高局面になり日経平均こそ底堅く推移してい
ますが、輸出主力株を積極的に手掛ける局面ではなく今は
ひたすら債務問題の決着待ちから今週の3日間は東京市場
も膠着感を強めています。

円高にしても電力不足にしても日本の産業界にとって大き
なハンデであることは間違いありませんが、この中からキ
ャノンのように一層強靭な企業体質を身に着けた企業が日
本経済を支えることでしょう。

円高は輸出企業にとって一般的には大きなマイナス材料で
あることは事実だと思いますが、多くの原材料を輸入に依
存していることを考えるとプラスの効果もあります。限ら
れた資源を有効に使うという点からして発電分野だけでな
く、いかに効率よく電力を使うかということはますます重
要な意味を持ってくるでしょう。

LED照明にしてもHV車にしても原油が安いままだった
らここまで普及していなかったでしょう。その意味では日
本経済は危機をバネにしてイノベーションを起こしそれが
競争力となりメイドインジャパンのモノづくりの強さの源
泉でした。

工場立地にしても何が何でも日本国内に限定する時代はと
うに過ぎています。大消費地の近くに立地したり資源のあ
るところに立地したりする流れはもう止めようがありませ
ん。

電力不足だけでなく高い法人税それに円高またTTPの行
き詰まりなど一企業の経営努力ではどうにもならない問題
がありグローバルにビジネスを展開している企業ほどまた
経営体力のある企業ほどこれからもどんどん海外に出てい
くでしょう。それが緩やかになるか急激なものになるかは
これからの政治次第でしょうが。

さて本日の東京市場はNY市場の大幅安からシカゴCME
に鞘寄せされるように100円前後の下落で始まりそうです。
その後は下げ渋りからこう着状態かもしれません。やはり
米国の債務問題の決着が先決です。今週の見通しは日米と
も上値追いの可能性も高いとの見方でしたが、予想外の債
務問題のもたつきから米国株安(4日連続)と77円台の円
高で足元をすくわれました。

とにかく債務問題が決着して円高にブレーキがかからなけ
れば東京市場も上値は望めません。ここ数日が山場でしょ
うか。NY市場の大幅下落で与野党の歩み寄りがあればい
いのですが。

コメント
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