なんという相場でしょう。3営業日で1000円も上昇したことや米国市場
が26日は休場(Thanksgiving Day)で材料難から週末で調整売りもある
のかなと思っていました。前日の終値(2万6537円)を挟んで200円のレ
ンジで方向感の乏しい展開でしたが、終わってみれば107円高でした。改
めて強い相場だと認めない訳にはいきません。
自動車セクターは小幅に下げる銘柄が目立ちました。一方相変わらず半
導体関連や電子部品株の一角、自動化関連や一部の薬品銘柄はこれまで
大きく上昇していたにも拘わらず、今日も上昇する銘柄が目立ちました。
また不動産銘柄や個別に材料が出た銘柄(東京ドームや東亜合成)も物
色されるなど一時よりも裾野の広がりはあるようです。
日本電産や東京エレク、信越化学、オムロン、村田製作など今週10年来
高値を更新した銘柄は値がさ株ばかりです。しかも日本電産やオムロン
はPERが両社とも70倍台という高さです。
小型株や新興市場銘柄ならともかく時価総額がそれぞれ8兆円や2兆円近
い銘柄でしかも製造業でこれ程バリエーションが高い水準まで上昇する
こと自体が驚きです。両銘柄とも上場以来これ程高いバリエーションで
評価されたことがあったでしょうか。
両銘柄以外でも今週は目立った動きのなかったダイキンやダイフクも株
価はそれぞれ1万円や2万円を超えていてPERは両銘柄とも50倍という高
水準です。アベノミクス相場でも時価総額の大きな銘柄でこれだけ数多
くの銘柄がこんな高いバリエーションで評価されたことがあったでしょ
うか。
おそらくこれらの銘柄には継続して中長期の海外資金が流れ込んでいる
のではないでしょうか。数年先までの業績を織り込まないと説明がつか
ない株価です。これだけ順張りで上値を買いに行く投資家は海外のリア
ルマネーしか考えられません。結局割安よりも割高な銘柄の方に人気が
あるということは足元の業績よりも中長期的に利益成長が可能な銘柄を
選別して買ってきているようです
日本電産はHDD用の精密モーターから家電など一般産業用そしてEV用と
モーターというジャンルは変わらないけれど次々に市場成長が期待でき
る分野にシフトしてきました。EV分野ではモーター単体だけでなくモー
ターとギア、インバーターを組み合わせた付加価値の高い駆動モジュール
に経営資源をつぎ込んでいます。
日本電産の経営は進化の歴史と一緒で強いものが生き残るのではなく環
境に適応したものが生き残るということを実践している企業です。日本
電産は環境関連という時流に乗ったことで高値目途も見当がつかなくな
りました。
27日の米国市場ではNYダウは小幅反発しましたが3万ドルには届きません
でした。しかしハイテク銘柄中心のナスダック市場は高値を更新しました。
再びバリュー株よりもハイテク銘柄中心になるのでしょうか。そうなると
東京市場も半導体な銘柄などが物色された今週の流れが来週も続きそうです。
次回の更新は12月1日を予定しています。
が26日は休場(Thanksgiving Day)で材料難から週末で調整売りもある
のかなと思っていました。前日の終値(2万6537円)を挟んで200円のレ
ンジで方向感の乏しい展開でしたが、終わってみれば107円高でした。改
めて強い相場だと認めない訳にはいきません。
自動車セクターは小幅に下げる銘柄が目立ちました。一方相変わらず半
導体関連や電子部品株の一角、自動化関連や一部の薬品銘柄はこれまで
大きく上昇していたにも拘わらず、今日も上昇する銘柄が目立ちました。
また不動産銘柄や個別に材料が出た銘柄(東京ドームや東亜合成)も物
色されるなど一時よりも裾野の広がりはあるようです。
日本電産や東京エレク、信越化学、オムロン、村田製作など今週10年来
高値を更新した銘柄は値がさ株ばかりです。しかも日本電産やオムロン
はPERが両社とも70倍台という高さです。
小型株や新興市場銘柄ならともかく時価総額がそれぞれ8兆円や2兆円近
い銘柄でしかも製造業でこれ程バリエーションが高い水準まで上昇する
こと自体が驚きです。両銘柄とも上場以来これ程高いバリエーションで
評価されたことがあったでしょうか。
両銘柄以外でも今週は目立った動きのなかったダイキンやダイフクも株
価はそれぞれ1万円や2万円を超えていてPERは両銘柄とも50倍という高
水準です。アベノミクス相場でも時価総額の大きな銘柄でこれだけ数多
くの銘柄がこんな高いバリエーションで評価されたことがあったでしょ
うか。
おそらくこれらの銘柄には継続して中長期の海外資金が流れ込んでいる
のではないでしょうか。数年先までの業績を織り込まないと説明がつか
ない株価です。これだけ順張りで上値を買いに行く投資家は海外のリア
ルマネーしか考えられません。結局割安よりも割高な銘柄の方に人気が
あるということは足元の業績よりも中長期的に利益成長が可能な銘柄を
選別して買ってきているようです
日本電産はHDD用の精密モーターから家電など一般産業用そしてEV用と
モーターというジャンルは変わらないけれど次々に市場成長が期待でき
る分野にシフトしてきました。EV分野ではモーター単体だけでなくモー
ターとギア、インバーターを組み合わせた付加価値の高い駆動モジュール
に経営資源をつぎ込んでいます。
日本電産の経営は進化の歴史と一緒で強いものが生き残るのではなく環
境に適応したものが生き残るということを実践している企業です。日本
電産は環境関連という時流に乗ったことで高値目途も見当がつかなくな
りました。
27日の米国市場ではNYダウは小幅反発しましたが3万ドルには届きません
でした。しかしハイテク銘柄中心のナスダック市場は高値を更新しました。
再びバリュー株よりもハイテク銘柄中心になるのでしょうか。そうなると
東京市場も半導体な銘柄などが物色された今週の流れが来週も続きそうです。
次回の更新は12月1日を予定しています。