テルモ、富士通、ダイキン、リクルート、オービック、ヤマハ、HOYAは
今週10年来高値を更新した企業です。業種の違いこそあれ各社に
共通するのは製品の競争力が強い、経済環境の変化に強く着実に
利益を積み上げている企業です。
日本のお家芸ともいえる自動車産業の中でも知名度、売り上げや
利益規模ともトップのトヨタ自動車もこの中に含めていいかもし
れません。横綱が横綱にふさわしい相撲を取った結果が株価に表
れています。ある記事によるとトヨタは10年先を見据えて経営を
している。
一方ここ数年の日産は数か月先の事しか考えていないという米国
の日産系のオーナーディーラーのオーナーが話していましたが、ま
さにその通りなのかもしれません。ここ数年売り上げ台数を伸ばす
こと経営に主眼を置いてきたホンダと日産は売り上げが伴わず工場
の稼働率が落ち生産能力の削減に追い込まれました。
まだ世界一のシェアを持っている高収益の二輪車事業が支えたホン
ダは徳俵を割り込みませんでしたが、日産は成長期待が高い東南ア
ジア市場で積極的に生産能力を拡大しましたが、販売低迷で積極策
は裏目に出ました。昨年まで日本車シェア首位だった中国市場や地
域別売り上げ首位の米国市場まで販売低迷に苦しみました。
世界経済や為替市場など基礎的条件は一緒なのに今期業績に大きな
差が出たのは経営方針に問題があったからでしょう。トヨタも生産
台数を急拡大した時期がありました。その直後米国でトヨタ車のブ
レーキペダルの欠陥疑惑が発生、当時社長に就任したばかりのトヨ
タ社長が米国議会に召喚され厳しい追及をされたことがありました。
その時に社長は過去数年販売台数を急激に伸ばす過程で「兵站が伸
びて」しまったことを反省材料に挙げました。どんな企業でも業容
が急拡大する時にはどこかに負荷がかかり経営上の問題が発生する
ケースが多いようです。トヨタが過去の失敗を教訓としたからこそ
大きな逆風が吹く中でも安定した結果を残すことが出来たようです。
2000年以前には世界の市場を席巻していた日本の半導体産業は衰退
の道を辿りました。一方同じ半導体産業の中でも半導体ウエハや製
造装置は競争力を維持できています。きっとその分かれ目は経営判
断の違いなのでしょうか。それとも別にあるのでしょうか。
電機業界でもセットメーカーの苦戦、部品メーカーの善戦という結
果になっています。パナソニックやシャープなど家電メーカーは軒
並みここ数年業績が不振です。かつて維持されたブランドが足かせ
になり上手く環境に適応できなかったようです。セットメーカーに
比べて下位とみられることの多かったTDKや村田製作など部品メーカ
ーの存在感がたかまったのは不思議なことです。
今週10年来高値を更新した企業です。業種の違いこそあれ各社に
共通するのは製品の競争力が強い、経済環境の変化に強く着実に
利益を積み上げている企業です。
日本のお家芸ともいえる自動車産業の中でも知名度、売り上げや
利益規模ともトップのトヨタ自動車もこの中に含めていいかもし
れません。横綱が横綱にふさわしい相撲を取った結果が株価に表
れています。ある記事によるとトヨタは10年先を見据えて経営を
している。
一方ここ数年の日産は数か月先の事しか考えていないという米国
の日産系のオーナーディーラーのオーナーが話していましたが、ま
さにその通りなのかもしれません。ここ数年売り上げ台数を伸ばす
こと経営に主眼を置いてきたホンダと日産は売り上げが伴わず工場
の稼働率が落ち生産能力の削減に追い込まれました。
まだ世界一のシェアを持っている高収益の二輪車事業が支えたホン
ダは徳俵を割り込みませんでしたが、日産は成長期待が高い東南ア
ジア市場で積極的に生産能力を拡大しましたが、販売低迷で積極策
は裏目に出ました。昨年まで日本車シェア首位だった中国市場や地
域別売り上げ首位の米国市場まで販売低迷に苦しみました。
世界経済や為替市場など基礎的条件は一緒なのに今期業績に大きな
差が出たのは経営方針に問題があったからでしょう。トヨタも生産
台数を急拡大した時期がありました。その直後米国でトヨタ車のブ
レーキペダルの欠陥疑惑が発生、当時社長に就任したばかりのトヨ
タ社長が米国議会に召喚され厳しい追及をされたことがありました。
その時に社長は過去数年販売台数を急激に伸ばす過程で「兵站が伸
びて」しまったことを反省材料に挙げました。どんな企業でも業容
が急拡大する時にはどこかに負荷がかかり経営上の問題が発生する
ケースが多いようです。トヨタが過去の失敗を教訓としたからこそ
大きな逆風が吹く中でも安定した結果を残すことが出来たようです。
2000年以前には世界の市場を席巻していた日本の半導体産業は衰退
の道を辿りました。一方同じ半導体産業の中でも半導体ウエハや製
造装置は競争力を維持できています。きっとその分かれ目は経営判
断の違いなのでしょうか。それとも別にあるのでしょうか。
電機業界でもセットメーカーの苦戦、部品メーカーの善戦という結
果になっています。パナソニックやシャープなど家電メーカーは軒
並みここ数年業績が不振です。かつて維持されたブランドが足かせ
になり上手く環境に適応できなかったようです。セットメーカーに
比べて下位とみられることの多かったTDKや村田製作など部品メーカ
ーの存在感がたかまったのは不思議なことです。