やっと関東地方も29日梅雨明けを迎えました。平年よりも8日、昨年
よりも30日遅い梅雨明けだそうです。記憶を辿れば昨年ほとんど梅
雨はありませんでした。7月早々から猛暑日が連日続いていました。
去年と今年を足して2で割れば平年と同じになるのでしょうか。とも
かく天気はここ数年極端に偏った傾向が強まっているようです。
フランスが史上最高の45.9度を記録するなど欧州各国ともこの夏は
異常な高温になっています。いつもならパリは最高気温が25度程度
のようですからやはり異常気象なのでしょう。原因が地球温暖化と
いうのは少なからずあるようです。
発電分野では火力から風力や太陽光に自動車はガソリンやディーゼル
からEVへのシフトで自然環境の優しい流れは一段と加速するかもしれ
ません。企業によっては競争環境が一変し業界環境があっという間に
変わってしまうことも出てくるでしょう。投資の面では過去の延長線
上で判断してはいけない場合も増えそうです。
米中通商摩擦の影響で中国経済が減速しアジアなどに波及するという
当初の懸念は現実になってきたようです。日本の製造業の4~6月期
決算はこれまで発表した企業の3社に2社が減益という結果です。こ
の傾向は今後決算を発表する企業にも共通しているようです。
東京市場は製造業の占める割合が高く世界の景気動向を映す鏡の役割
を担っています。経済のソフト化が進みサービス業中心の米国経済は
尚も好調を維持しているようですが、今後の世界経済の成り行き次第
では米国経済も足を引っ張られるかもしれません。
もっとも29日売り込まれた機械や半導体関連銘柄は反発しました。東
京エレクトロンは年初来高値を付けました。予想を下回る決算発表で
失望売りが出ましたが、僅か一日で戻したことになります。少なくと
も半導体関連銘柄は業績の底入れを買う局面で押し目買いになってき
たのかもしれません。
FRBが年初の利上げ路線堅持から一転利下げへ路線変更したのは世界
経済が変調きざしてきたからです。米国は利下げで景況感の改善が見
込まれますが、日本はほぼ追加緩和の余地がなく円高懸念や季節要因
も重なり景況感の悪化が一段と進むかもしれません。
今年ここまで日米の株式市場の明暗が大きく分かれたのはこんな背景
があったからです。やはり日本株の復調は中国をはじめ世界の景気回
復が必要条件です。またここ数年世界的な景気好調と円安などから利
益を伸ばしてきた日本企業も正念場です。追い風の間は表面化しなか
った個別企業の問題点が環境の悪化とともに露になりました。
労働人口が減少する日本では労働集約的で低付加価値の事業は将来が
見通せません。より付加価値の高い事業にシフトしなければ企業の存
続さえ危ぶまれます。ジャンプするためには一度かがまなければなり
ません。どれだけエネルギーを貯められるのかジャンプの高さが違っ
てきます。多くの日本企業に欠けている「大胆にそしてスピーディに」
どれだけ会社を変えられるかが勝負になります。
人生百年時代を向かえ資産運用に関心が高まってきました。しかし
企業業績が継続的に増えなければ株価の持続的な上昇期待できません。
アベノミクス相場スタートから6年ほどこの期間に利益を確実に伸ばし
た企業は果たしてどのくらいあったのでしょうか。円安に世界景気の
好調、インバウンド需要の高まりなど追い風が企業には吹きました。
しかし業績が低迷している企業がなんと多いことか。このままでは
日本の投資資金は成長期待が続く海外に逃げるばかりです。
よりも30日遅い梅雨明けだそうです。記憶を辿れば昨年ほとんど梅
雨はありませんでした。7月早々から猛暑日が連日続いていました。
去年と今年を足して2で割れば平年と同じになるのでしょうか。とも
かく天気はここ数年極端に偏った傾向が強まっているようです。
フランスが史上最高の45.9度を記録するなど欧州各国ともこの夏は
異常な高温になっています。いつもならパリは最高気温が25度程度
のようですからやはり異常気象なのでしょう。原因が地球温暖化と
いうのは少なからずあるようです。
発電分野では火力から風力や太陽光に自動車はガソリンやディーゼル
からEVへのシフトで自然環境の優しい流れは一段と加速するかもしれ
ません。企業によっては競争環境が一変し業界環境があっという間に
変わってしまうことも出てくるでしょう。投資の面では過去の延長線
上で判断してはいけない場合も増えそうです。
米中通商摩擦の影響で中国経済が減速しアジアなどに波及するという
当初の懸念は現実になってきたようです。日本の製造業の4~6月期
決算はこれまで発表した企業の3社に2社が減益という結果です。こ
の傾向は今後決算を発表する企業にも共通しているようです。
東京市場は製造業の占める割合が高く世界の景気動向を映す鏡の役割
を担っています。経済のソフト化が進みサービス業中心の米国経済は
尚も好調を維持しているようですが、今後の世界経済の成り行き次第
では米国経済も足を引っ張られるかもしれません。
もっとも29日売り込まれた機械や半導体関連銘柄は反発しました。東
京エレクトロンは年初来高値を付けました。予想を下回る決算発表で
失望売りが出ましたが、僅か一日で戻したことになります。少なくと
も半導体関連銘柄は業績の底入れを買う局面で押し目買いになってき
たのかもしれません。
FRBが年初の利上げ路線堅持から一転利下げへ路線変更したのは世界
経済が変調きざしてきたからです。米国は利下げで景況感の改善が見
込まれますが、日本はほぼ追加緩和の余地がなく円高懸念や季節要因
も重なり景況感の悪化が一段と進むかもしれません。
今年ここまで日米の株式市場の明暗が大きく分かれたのはこんな背景
があったからです。やはり日本株の復調は中国をはじめ世界の景気回
復が必要条件です。またここ数年世界的な景気好調と円安などから利
益を伸ばしてきた日本企業も正念場です。追い風の間は表面化しなか
った個別企業の問題点が環境の悪化とともに露になりました。
労働人口が減少する日本では労働集約的で低付加価値の事業は将来が
見通せません。より付加価値の高い事業にシフトしなければ企業の存
続さえ危ぶまれます。ジャンプするためには一度かがまなければなり
ません。どれだけエネルギーを貯められるのかジャンプの高さが違っ
てきます。多くの日本企業に欠けている「大胆にそしてスピーディに」
どれだけ会社を変えられるかが勝負になります。
人生百年時代を向かえ資産運用に関心が高まってきました。しかし
企業業績が継続的に増えなければ株価の持続的な上昇期待できません。
アベノミクス相場スタートから6年ほどこの期間に利益を確実に伸ばし
た企業は果たしてどのくらいあったのでしょうか。円安に世界景気の
好調、インバウンド需要の高まりなど追い風が企業には吹きました。
しかし業績が低迷している企業がなんと多いことか。このままでは
日本の投資資金は成長期待が続く海外に逃げるばかりです。