kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

今週は4万円回復への助走?

2024-06-29 07:26:31 | 日記
週末、月末、四半期末の重なった28日の東京市場は堅調な展開でした。波乱相場の可能性を指摘
した週初の予想は杞憂に終わりました。日経平均は1週間で1000円程度上昇し3万9500円を越えて
きました。市場関係者の予想よりも強い相場でした。

28日の東京市場はメガバンク3行を筆頭に銀行株が大幅上昇し指数を牽引しました。161円台まで
進んで円安が7月の日銀の利上げを催促するという観測が広がり利ザヤの拡大で収益が伸びる銀行
セクターが物色されました。

一方円安メリットセクターの自動車株は小幅な上昇に止まりました。注目のトヨタ株は今週は反発
しました。一旦は下げ止まりの可能性が高そうですが、再び市場の主役に出るのはまだ先のことに
なりそうです。円安メリットと不正による国内生産の停滞で結局業績はどうなるのか。もう少し精
査が必要なのでしょうか。

また春先の相場の主役だった生成AI関連の半導体セクターはアドバンテストを除けば今週は小幅な
値動きでした。SOX指数のチャートを見ると急騰後に急落し揉み合い状態です。エヌビディア株の
140ドルの高値を付けた後は調整ムードです。一時時価総額1位まで上り詰めたことで達成感も出た
のでしょうか。現在のPERは40倍台と著しく割高ではありませんが、春先の30倍台から切り上がっ
ています。エヌビディア株は引く続き相場の柱だと思いますが、一旦はお休みが必要なのでしょうか。

3万9500円を超え4万円の大台が再び見えてきた東京市場ですが、ある市場関係者は売買高の増加は
その後の指数上昇に結び付きやすいと解説していました。売買代金は先週の3兆3000億円程度から
28日は凡そ4兆3000億円程度まで膨らんできました。26日は4兆2000億円強、27日は3兆9000億円
強と春先の水準にはまだ届いていませんが、買いのエネルギーは高まってきたようです。7月の株高
に繋がる動きなのか注目されます。7月は日銀が利上げに踏み切るのか。161円台まで進んだ円相場と
の関係で市場でも思惑が高まりそうです。

次回の更新は7月2日を予定しています。
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悪い円安

2024-06-28 04:36:41 | 日記
一段と円安が進んだのに株安になった答え探しが27日の市場の話題だったようです。好決算を
発表したマイクロン株は市場予想並みでしたが既に好業績を織り込んだ株だったために材料出
尽くしという市場の判断に繋がったのかもしれません。

26日の東京市場は493円上昇しましたが、東京エレクトロンとアドバンテストの2銘柄で指数を
220円押し上げたようです。ディスコやスクリーン、レーザテックなどの値嵩銘柄を含めれば
指数の引き上げ効果は優に5割を大きく越えているでしょう。マイクロンが時間外取引で大幅
下落したことを受けて半導体銘柄が下げたことを考えれば指数の大幅下落は当然です。

本来は160円超えの円安でメリットを受ける筈の自動車株が軟調だったことの方が気がかりです。
既に円安効果での株価浮上は期待できなくなったのでしょうか。市場では原材料の輸入コストが
輸出企業でも一定程度円安メリットを打ち消しているとの見方もあるようです。また160円を越え
ても市場介入はまだ出ていないようです。介入が行われた時に急激に円高方向に為替変動が大きく
なるという懸念も株価の冴えない理由として挙げられています。

もっともすべては軟調な株式市場の材料探しに過ぎないのではないでしょうか。これが株価の頭を
抑えているという要因は複数あるのかもしれません。いずれにしても150円超えの円安はマイナス
面ばかりが最近は目立つようです。円安での物価上昇が今春の大幅な賃金引き上げを打ち消すこと
を市場は懸念しているのかもしれません。

27日の大幅安の背景には元々今週の日経平均は上値の重い展開を予想する市場関係者が多かったよ
うです。しかし予想と裏腹に2営業日で863円も上昇しました。7月のSQで4万円のオプションに絡
んだ思惑買いが目先筋の買いを呼び込んだという解説もありました。もとも思惑先行の大幅高であり
危うい上昇局面だったのかもしれません。

結局日経平均は325円安で終わりました。それでも3万9341円です。明日はトリプルが重なる6月最終
売買日です。この水準で日経平均が踏ん張るのか、それとも再び3万9000円を割り込んでしまうのか
大事なのか明日の結果です。

頼みの海外投資家は今後どう出るのでしょうか。6月第3週は5週連続の売り越しでした。売り越し額
は213億円と第2週の1割以下になりましたが、先物の売り越しは6047億円と拡大しました。今週は
現物、先物とも買い越しに転じたのでしょうか。海外投資家の買いなしには3万9500円を越えられない
と思います。

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中国から日本へ

2024-06-27 04:42:52 | 日記
再び世界のマネーはアジアでは中国市場から再び日本市場に戻ってきたのでしょうか。4月下旬
から5月にかけて東京市場が下落する中で上海市場は上昇する場面もありました。中国株買いの
背景には割安感や中国政府による買い支え期待という材料が囃されました。

マネーでも特に足の速い資金は日本市場から中国市場に資金を振り向けているという観測が語ら
れました。中国政府が不動産対策に乗り出すという期待がありました。しかし上海市場は5月20日
の高値3174を記録して以降下げに転じ節目の3000を6月21日に割り込んでからも下げ止まらず6月
25日には一時2935まで下落しました。

不動産不況の出口が見えない中で米中対立は激化するばかりです。欧州やカナダが中国製EVに高
関税を課すことを決めEVの輸出ドライブには逆風も吹き始めました。中国国内ではデフレが進行
し自動車やスマホの価格下落が続いています。一説には国内需要の2倍の生産能力があると言われ
ているEVが中国経済に今後どんな影響を与えるのか注目です。

26日の市場は大きく上昇しました。節目の3万9200円どころを抜いたことから買いに弾みがついた
ようです。エヌビディア株やSOX指数高にあれほど追随できなかった日本の半導体銘柄がまとまっ
て買われたことで指数の上昇幅が広がりました。25日よりも値上がり銘柄が減少した26日の日経平
均が前日よりも200円程度上げ幅が大きかったのはやはり半導体銘柄の上昇が指数を押し上げたから
です。

フランスの政治不安が利下げ期待で高値を更新していた欧州市場を直撃しました。日本市場は4万
円大台回復の見通しはまだ不透明ですが、まあまあ踏ん張っている方です。そして利下げ回数がど
んどん低下している米国市場はナスダック指数やS&P500種が今月高値を更新しました。現状では
米国市場一強の展開です。

週初時点での今週の見通しは先週とほぼ同じ水準を予想する市場関係者が多かったようです。まだ
2営業日を残していますが、3万9500円以上を予想する人は一人でした。週末、月末、四半期末で
需給面での不安が株価の重しになると読んでいたようです。株主総会のピークで今週は自社株買い
が低調という見方も先高観の乏しさでした。予想はやはり難しいということでしょうか。

11月の大統領選挙を控えていることもありこのまま上昇局面が続くのかは確信が持てません。7月
26日からはパリオリンピックが開幕します。投資家の関心がオリンピックに向かい市場は夏枯れ懸
念もあります。それでも余程のことがない限り米国株はまだ上昇しそうです。時価総額でも利益の
絶対額でもマグニセントセブンが占める割合は大きく世界で稼ぐ高収益モデルは健在です。大型グ
ロース株が多いのが米国市場の強みです。
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節目

2024-06-26 05:07:05 | 日記
日経平均は3月4日に初の4万円台に到達しました。一旦調整して22日にザラ場で3万1087円まで
上昇しましたが、そこで力尽きました。NYダウは5月17日に4万3ドルと史上最高値を付けました。
しかし翌日から下落し5月30日に3万8000円割れ寸前まで下げましたが翌日から反発し3万9000円
半ばまで戻ってきました。

エヌディディア株は20日に上場来高値と付けアップルやマイクロソフトを抜いて時価総額1位と
なりましたが、その後24日まで3営業日続落し高値(140ドル)から16%の下落になりました。
日経平均もNYダウも初の大台乗せで上昇相場に転機が訪れました。いずれも高値を付けてから
の下げは急激でした。

そんなケースはエヌビディア株にも当てはまるのでしょうか。時価総額1位まで上り詰めたとい
う事は大きな節目です。やはり目標達成感から利益確定に走る投資家は一定程度いるようです。

投資の世界では売り時を見極めるのは相当難しいですが、節目とみられる場面があれば一旦は売
りの目安になるのかもしれません。これでエヌビディア株の大相場が終わったとは思いませんが
流石に当面は調整なのでしょうか。それとも逆襲はあるのでしょうか。どこで下げ止まり反発に
転じるのか目が離せない日々が続きそうです。

25日の市場では出直りの機会をうかがっていた東京エレクトロンやディスコはエヌディディア下
落を嫌気して株安が波及した格好です。日経平均は銀行や証券輸送用機器などバリュー株の上昇
で3万9000円を回復しましたが値ごろ感による自律反発だという見方も出ています。

日本株が売買高を伴った上昇相場に復帰するには半導体セクターの立ち直りが必須です。再び4万
円という節目にトライするのはもう少し先の話になりそうです。今週は週末、月末、四半期末が
重なります。17日に欧州政治不安で大幅安しましたが、そこから1100円上昇しました。

4月中旬に3万7000円割れからの戻り局面では3万9200円手前が壁となっています。25日のバリュー
株高は値ごろ感や配当金再配当での投資が理由との見方があります。これといった新しい買い材料
が出た訳ではありません。この節目を抜けて7月相場高に繋がるかどうかはまだ判断材料が不十分
かもしれません。

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これまでの経緯と今後の展望

2024-06-25 06:12:56 | 日記
今週で2024年相場も半分が終わります。これまでの日本株の歩みを総括すると能登半島地震の
影響もあり大発会は一時3万3000円割れまで下落しました。しかし翌日から上昇相場がスタート
しあれよあれよという間に1月10日には3万4000円台に到達、翌日には3万5000円台、22日には
3万6000円台、2月17日には3万7000円台、その2営業日後には早くも3万8000円台、7営業日後
には3万9000円に達しバブル時の高値3万8915円を超えました。

そして3月4日には4万円の大台を突破しました。1月から3月までの3か月間で7000円も上昇し
まさに歴史的な強気相場が展開されました。結局日経平均は3月22日に今年の高値であるザラ
場4万1087円を記録しました。欧米市場を大きく上回る上昇率はやはり海外投資家の資金流入
がありました。

その頼みの海外投資家がここ数週間売り越しに転じた訳ですから冴えない相場が続くのも当た
り前です。もっとも3万8000円台をおおむね維持できているのは旺盛な自社株買いを新NISA効果
で個人投資家の買いがコンスタントに入っているおかげでしょうか。

では下期の相場はどうなるのか。市場関係者の見方はおおむね下値は3万6000円から7000円、上
値は4万2000円から4000円。年末時点の日経平均は4万です。大統領選挙でバイデン氏の再選でも
トランプ氏の返り咲きにせよイベント通過による不透明感が解消されて日米市場とも高値を追う
展開を予想しているようです。

問題はどんなセクターが注目なのかです。米国市場では大型テック株が引っ張る相場が予想され
ているようです。日本市場では国内では夏以降に実質賃金のプラス転換が確認され、下期にかけ
て個人消費の拡大が期待できるとの見方から内需銘柄が注目とする見方もあります。セクターで
は小売りや建設が有望だという見方です。

もっとも160円に迫る円安が今後も続けば輸入コストの上昇で食品を中心に価格が高止まりして国
内消費に逆風となるかもしれません。政府はガス、電力料金に関しては消費が増加する夏場の3ヶ月
補助金を復活させる予定ですが問題は秋以降です。その時になっても155円を優に超える円安が続き
原油価格が上昇すれば国民負担は増し消費回復に懸念が残りそうです。内需株復活のカギは円相場が
150円を割り込むことでしょうか。

米国市場がテック株主導の相場展開があるとしても昨今のように日本の半導体銘柄が追随できない場
面になるとやはり日経平均の上値は重くなります。半導体セクターがどこまで人気回復できるかも
下期の相場の行方を左右しそうです。
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