東京市場の4月相場もあと1日を残すのみとなりました。3月末が1万2397円で
4月27日の終値は1万3884円でしたから1487円の上昇で月間上昇率はおよそ
11%でした。既に年初から3月末までに2002円幅率にして19.2%上昇した後を
受けての4月の結果でしたから如何に今月の上昇が大きかったかが分かります。
しかし個別銘柄を詳細に観ていくと銘柄間で大きく差が出たことも事実です。
思い起こせば1年前の4月27日の東京市場は9520円でした。2月のバレンタイン
緩和で3月末の1万円255円まで駆け上った東京市場でしたが、一転軟調な展
開で4月相場が終わろうとしていました。そしてこの水準から5月末にはまさか
の1000円安を演じる訳です。もっとも「人の行く裏に道あり花の山」の格言にも
あるように銘柄によっては底値買いのチャンスでもあった訳です。
そこで日本人なら誰でも良く知っている企業の過去1年間の株価を比較してみ
ました。結果は以下の通りです。A社の株主はまったくアベノミクス相場の恩恵
を受けていません。一方B社の株価はほぼ2倍になっています。勿論両社とも
娯楽レジャー分野で有名な東証1部上場の大企業です。
A社2012年4月27日(10900円)2013年4月26日(10570円)
B社2012年4月27日(8860円)2013年4月26日(16130円)
株価の明暗を分けたものは勿論業績です。A社を取り巻く環境はここ数年で劇的
に変化しました。本業が振るわず今回の円安もその恩恵は僅かです。現状では
同社の現状は五里霧中といったところでしょうか。かつて外国人投資家の評価も
高く今では想像できないくらいの高株価の時もありました。
一方B社の業績は絶好調です。日本が少子高齢化を迎えて一般的には内需型
産業にとっては厳しいという見方が多いようですが、同社だけは例外中の例外の
ようです。またB社の株主には優待券目当ての投資家も多くこの1年の値上がり
で長期投資家がもっとも報われた良い例です。
ここまで読んでピンときた読者もいると思いますが、A社はゲーム機で一世を風靡
した任天堂、B社は本場アメリカを凌ぐ賑わいを呈している東京ディズニーリゾート
を運営しているオリエンタルランドです。
任天堂の凋落の要因はソーシャル(SNS)ゲームの出現です。数年前まではそ
の影も形もなかったSNSゲームの爆発的な広がりで業界地図は一変しました。
ゲーム専用機からスマホへとハードの交代は既存のゲーム機メーカーのビジネ
スモデルを根底から崩すものでした。
一方東京ディズニーリゾートはリピーター客の獲得に成功しました。その成功の
秘訣は次々に新しいアトラクションを作り入園者を飽きさせないことも背景にあり
ます。りピーター客に逃げられた任天堂とリピーター客を獲得できたオリエンタル
ラウンドは明暗を分けることになりました。
さて連休明けの東京市場はNY市場の107ドル高はプラス材料、円相場の97円
後半はマイナス材料です。1万3800円台での膠着状態かもしれませんね。決算
悪がらファナックがどんな展開になるかも注目です。
4月27日の終値は1万3884円でしたから1487円の上昇で月間上昇率はおよそ
11%でした。既に年初から3月末までに2002円幅率にして19.2%上昇した後を
受けての4月の結果でしたから如何に今月の上昇が大きかったかが分かります。
しかし個別銘柄を詳細に観ていくと銘柄間で大きく差が出たことも事実です。
思い起こせば1年前の4月27日の東京市場は9520円でした。2月のバレンタイン
緩和で3月末の1万円255円まで駆け上った東京市場でしたが、一転軟調な展
開で4月相場が終わろうとしていました。そしてこの水準から5月末にはまさか
の1000円安を演じる訳です。もっとも「人の行く裏に道あり花の山」の格言にも
あるように銘柄によっては底値買いのチャンスでもあった訳です。
そこで日本人なら誰でも良く知っている企業の過去1年間の株価を比較してみ
ました。結果は以下の通りです。A社の株主はまったくアベノミクス相場の恩恵
を受けていません。一方B社の株価はほぼ2倍になっています。勿論両社とも
娯楽レジャー分野で有名な東証1部上場の大企業です。
A社2012年4月27日(10900円)2013年4月26日(10570円)
B社2012年4月27日(8860円)2013年4月26日(16130円)
株価の明暗を分けたものは勿論業績です。A社を取り巻く環境はここ数年で劇的
に変化しました。本業が振るわず今回の円安もその恩恵は僅かです。現状では
同社の現状は五里霧中といったところでしょうか。かつて外国人投資家の評価も
高く今では想像できないくらいの高株価の時もありました。
一方B社の業績は絶好調です。日本が少子高齢化を迎えて一般的には内需型
産業にとっては厳しいという見方が多いようですが、同社だけは例外中の例外の
ようです。またB社の株主には優待券目当ての投資家も多くこの1年の値上がり
で長期投資家がもっとも報われた良い例です。
ここまで読んでピンときた読者もいると思いますが、A社はゲーム機で一世を風靡
した任天堂、B社は本場アメリカを凌ぐ賑わいを呈している東京ディズニーリゾート
を運営しているオリエンタルランドです。
任天堂の凋落の要因はソーシャル(SNS)ゲームの出現です。数年前まではそ
の影も形もなかったSNSゲームの爆発的な広がりで業界地図は一変しました。
ゲーム専用機からスマホへとハードの交代は既存のゲーム機メーカーのビジネ
スモデルを根底から崩すものでした。
一方東京ディズニーリゾートはリピーター客の獲得に成功しました。その成功の
秘訣は次々に新しいアトラクションを作り入園者を飽きさせないことも背景にあり
ます。りピーター客に逃げられた任天堂とリピーター客を獲得できたオリエンタル
ラウンドは明暗を分けることになりました。
さて連休明けの東京市場はNY市場の107ドル高はプラス材料、円相場の97円
後半はマイナス材料です。1万3800円台での膠着状態かもしれませんね。決算
悪がらファナックがどんな展開になるかも注目です。