内需系企業のなかでも業績に明暗が出てきました。電鉄や陸運など
の業績が好調な一方、食品や小売りや外食産業の不振が目立つよう
になっています。業績の明暗が分かれている要因はコストアップに
対する対応の違いのようです。
内需系企業の目下の課題は人手不足による人件費の上昇です。特に
小売りや外食はパート・アルバイトへの依存度が大きいためこの1
2年で大きく上昇した時給で人件費が業績を圧迫しているようです。
特に個人客を相手のビジネスでは値上げで客足が遠のくという不安
から企業はコストアップ分を企業自身が負担するケースが多いよう
です。同じく人手不足で人件費が上昇している陸運では法人向け中
心に値上げが浸透しているようです。
年中無休や24時間営業の広がりで小売業などは発送頻度の多くなっ
ています。物流の停滞は商売の命運を握っていますから価格よりも
信頼性が優先されます。昨年個人向けも多い宅急便の運賃値上げが
すんなり実現したことが良い例です。
しかし人件費の上昇は悪いことばかりでしょうか。失われた20年と
も呼ばれたバブル後日本はデフレに悩まされてきました。物価も上
昇しなければ給与も上昇しない期間が長く続きました。欧米への海
外旅行でビックリするのはレストランなどのメニューの価格です。
スーパーなどでの食品価格は日本に比べてかなり安いのですが外食
になると日本以上の価格が並びます。やはりサービス料金の違いで
す。デフレが続いた日本では長い間人件費は低迷していました。低
い人件費を前提にビジネスを展開していた企業の業績が芳しくない
のはむしろ当然なのかもしれません。
一部の外食産業や小売業の活発な新規出店で業績を拡大してきまし
た。しかし人件費の増加や同業との競争激化から業績に急ブレーキ
がかかってきたところも出てきました。ここ数年業績を大きく伸ば
したドラッグストア業界も例外ではなかったようです。食品を格安
で販売し集客し利幅の大きな医薬品などで稼ぐビジネスモデルはイ
ンバウンド特需の追い風もありここ数年高成長を続けてきました。
じかし各社の活発や新規出店で競争激化が激しくなりました。また
これまで客を奪われたスーパーやコンビニも対抗策を打ち出してい
ます。過当競争が日常化している現場では最後は消耗戦になります。
ある時期急成長した業界も案外早い時期に壁に突き当たります。値
段以外に消費者に訴求できないところの将来は厳しいものになりそ
うです。
の業績が好調な一方、食品や小売りや外食産業の不振が目立つよう
になっています。業績の明暗が分かれている要因はコストアップに
対する対応の違いのようです。
内需系企業の目下の課題は人手不足による人件費の上昇です。特に
小売りや外食はパート・アルバイトへの依存度が大きいためこの1
2年で大きく上昇した時給で人件費が業績を圧迫しているようです。
特に個人客を相手のビジネスでは値上げで客足が遠のくという不安
から企業はコストアップ分を企業自身が負担するケースが多いよう
です。同じく人手不足で人件費が上昇している陸運では法人向け中
心に値上げが浸透しているようです。
年中無休や24時間営業の広がりで小売業などは発送頻度の多くなっ
ています。物流の停滞は商売の命運を握っていますから価格よりも
信頼性が優先されます。昨年個人向けも多い宅急便の運賃値上げが
すんなり実現したことが良い例です。
しかし人件費の上昇は悪いことばかりでしょうか。失われた20年と
も呼ばれたバブル後日本はデフレに悩まされてきました。物価も上
昇しなければ給与も上昇しない期間が長く続きました。欧米への海
外旅行でビックリするのはレストランなどのメニューの価格です。
スーパーなどでの食品価格は日本に比べてかなり安いのですが外食
になると日本以上の価格が並びます。やはりサービス料金の違いで
す。デフレが続いた日本では長い間人件費は低迷していました。低
い人件費を前提にビジネスを展開していた企業の業績が芳しくない
のはむしろ当然なのかもしれません。
一部の外食産業や小売業の活発な新規出店で業績を拡大してきまし
た。しかし人件費の増加や同業との競争激化から業績に急ブレーキ
がかかってきたところも出てきました。ここ数年業績を大きく伸ば
したドラッグストア業界も例外ではなかったようです。食品を格安
で販売し集客し利幅の大きな医薬品などで稼ぐビジネスモデルはイ
ンバウンド特需の追い風もありここ数年高成長を続けてきました。
じかし各社の活発や新規出店で競争激化が激しくなりました。また
これまで客を奪われたスーパーやコンビニも対抗策を打ち出してい
ます。過当競争が日常化している現場では最後は消耗戦になります。
ある時期急成長した業界も案外早い時期に壁に突き当たります。値
段以外に消費者に訴求できないところの将来は厳しいものになりそ
うです。