配当落ち日を迎えた30日の東京市場は121円台まで進んだ円高が重しになり
自動車銘柄の一角、機械株などそれに高配当銘柄の海運や商社などが下落し
ました。もっともこのところの円安は急激だっただけに何かのキッカケで
一旦は円売りの巻き戻しが予想されていました。配当落ち分が240円程度と
みられていますから大引けに戻して215円安ならまずまずの結果という見方
もあります。
年初からここまで2015年につけた125円が当面の目標値でした。28日に125円
まで円安が進んだことから投機筋も買戻しのタイミングを見ていたのかもしれ
ません。米国のインフレの行方やFRBの金融政策次第では再び円安トレードが
再開するかもしれません。輸出採算の好転を材料に輸出銘柄が再び物色される
可能性は残っています。
足元で日経平均は2万8000円台まで戻してきましたが、3万円は遠い世界のよう
です。年初時点ではFRBの利上げ回数は0.25%を4回というのがメインシナリオ
でしたが、現状ではFIMC開催の度に利上げが市場の見方です。最近では次回の
会合とその次の会合で0.5%ずつの利上げ説まで飛び出してきました。
株価が戻ってくると市場では悪材料も織り込み済みという見方が出てきますが
FRBが利上げしながら景気失速を防ぐという政策はかなり難度の高いことのよう
です。足元では2月下旬から3月初旬に市場で囁かれたインフレと景気後退が同時
に進行するスタグレーション懸念は後退したようですが、キッカケ次第で再びス
タグレーションの陰に市場が怯えることになるかもしれません。
車社会の米国ではガソリン価格が1ガロン3ドルを越えてくると個人消費に逆風と
なると言われていました。現在は4ドルを越えています。従来の定説ではもっと
株式市場で悪材料されてもいいようですが、足元ではほとんどニュースにはなっ
ていません。イールドカーブの平坦化も市場が不安視するニュースです。
しかも両方とも当面は解消できないようです。それでも株式市場は落ち着いてい
ます。売られ過ぎの反動高が悪いニュースをかき消しているのでしょうか。日米
市場とも急激に戻してきたことで胸突き八丁の水準まで到達しました。特に日本
株は上昇の材料だった円安が一服しています。配当取りの動きや配当の再投資の
需要は剥落します。
国内では感染者数が再び増加する兆しも出ています。リベンジ消費への影響も懸念
されます。現在は次の上昇に向けての踊り場なのか、それとも反騰局面は一旦終了
したのか判断は難しいところです。年度末、月末が重なる今日は米国株安もあり下
落しそうですが、連騰疲れもあり事前の予想以上の下げには注意が必要です。
自動車銘柄の一角、機械株などそれに高配当銘柄の海運や商社などが下落し
ました。もっともこのところの円安は急激だっただけに何かのキッカケで
一旦は円売りの巻き戻しが予想されていました。配当落ち分が240円程度と
みられていますから大引けに戻して215円安ならまずまずの結果という見方
もあります。
年初からここまで2015年につけた125円が当面の目標値でした。28日に125円
まで円安が進んだことから投機筋も買戻しのタイミングを見ていたのかもしれ
ません。米国のインフレの行方やFRBの金融政策次第では再び円安トレードが
再開するかもしれません。輸出採算の好転を材料に輸出銘柄が再び物色される
可能性は残っています。
足元で日経平均は2万8000円台まで戻してきましたが、3万円は遠い世界のよう
です。年初時点ではFRBの利上げ回数は0.25%を4回というのがメインシナリオ
でしたが、現状ではFIMC開催の度に利上げが市場の見方です。最近では次回の
会合とその次の会合で0.5%ずつの利上げ説まで飛び出してきました。
株価が戻ってくると市場では悪材料も織り込み済みという見方が出てきますが
FRBが利上げしながら景気失速を防ぐという政策はかなり難度の高いことのよう
です。足元では2月下旬から3月初旬に市場で囁かれたインフレと景気後退が同時
に進行するスタグレーション懸念は後退したようですが、キッカケ次第で再びス
タグレーションの陰に市場が怯えることになるかもしれません。
車社会の米国ではガソリン価格が1ガロン3ドルを越えてくると個人消費に逆風と
なると言われていました。現在は4ドルを越えています。従来の定説ではもっと
株式市場で悪材料されてもいいようですが、足元ではほとんどニュースにはなっ
ていません。イールドカーブの平坦化も市場が不安視するニュースです。
しかも両方とも当面は解消できないようです。それでも株式市場は落ち着いてい
ます。売られ過ぎの反動高が悪いニュースをかき消しているのでしょうか。日米
市場とも急激に戻してきたことで胸突き八丁の水準まで到達しました。特に日本
株は上昇の材料だった円安が一服しています。配当取りの動きや配当の再投資の
需要は剥落します。
国内では感染者数が再び増加する兆しも出ています。リベンジ消費への影響も懸念
されます。現在は次の上昇に向けての踊り場なのか、それとも反騰局面は一旦終了
したのか判断は難しいところです。年度末、月末が重なる今日は米国株安もあり下
落しそうですが、連騰疲れもあり事前の予想以上の下げには注意が必要です。