週明けの東京市場は2万2000円を挟んだ小動きでした。企業業績好調と
下げれば日銀ETFの買いが見込まれ売り込む動きは見られませんでした。
一方短期的な過熱感と月末接近、日銀金融政策決定会合の開催が30日
から31日に開かれることもあり上値を追う動きも乏しかったようです。結局
大引けは3円高と形の上では3日続伸で終わりました。
午前中下げたこともあり日銀は709億円ETFを買い付けました。しかし9月
の739億円から買い付け額は減少しています。10月の買い付けが先週ま
でゼロだったことからETFの買い付け枠はかなり余裕があります。増額す
ることはあっても減額することはないと見られていましたから意外感があり
ます。緩和縮小への布石なのでしょうか、市場の混乱を考えると現時点で
変更は考えられませんが気になる点です。
10月相場も一日を残すのみとなりましたが、30日までの上昇幅は1655円
でした。9月が710円の上昇でしたから合計2365円という大きな値動きに
なりました。米国株の連日の高値更新、当初懸念されていた総選挙での
苦戦が終わってみれば自・公の与党圧勝で安倍政権が続くことへの安心
感が海外投資家の買いを一段と引き寄せたことも大きかったようです。
世界景気の拡大が世界の景気敏感株という位置づけの日本株の見直し
に繋がりました。内閣支持率低下と北朝鮮リスクもあり円相場が高止まり
していたこともあり日本株は出遅れていました。海外投資家も日本よりも
欧州やアジア新興国市場への関心が高かったようです。年初から見れば
8月まで出遅れていたことが10月の16連騰を生んだのかもしれません。
製造業の競争力が強い日本企業は世界景気の拡大の波に乗り半導体
製造装置やロボット関連銘柄だけでなく化学や非鉄の素材株なども業績
好調を背景に上昇相場の立役者となりました。また7のつく年には10年周
期で大きな波乱が過去繰り返されたことで9月以降の相場に慎重姿勢だ
ったことも結果的に予想以上の上昇に繋がったのかもしれません。
9、10月と大きな下げもなかった東京市場ですが、ある意味11月は試練の
月になるかもしれません。上昇相場序盤戦をリードしたヘッジファンドが決
算を迎えます。ここまで買いポジションを積み上げてきただけに決算対策
で利益確定に動くかもしれません。確かに日銀ETF買いは安全弁になりえ
ますが、下げを緩やかにする効果はあっても日銀のETF買いだけでは株
価を一定水準に保つことは不可能です。買う時も売る時も一方通行の傾
向が強いヘッジファンドですから警戒は怠れません。
今年の4月の下げや過去の例からも一気に海外投資家が売りに動けば
やはり下落は避けられません。今は決算期待で相場が堅調に推移して
いますが、決算シーズンは11月初旬には終わりを迎えます。それでも相
場の上昇トレンドが崩れないかどうかはその時になってみなければ分か
りません。
上昇相場が今何合目に差し掛かっているのか分かれば苦労はないので
すが、実際は後からになってみなければあれが相場のピークだったと言
うことは分からないのが現実です。まあ余程市場が予想していない悪材
料が飛び出さない限り下値では日銀ETFの買い支えがあり大きな調整は
今のところないでしょうか。相場に鉄板はありませんから今まで以上に注
意深く流れを見極める必要がありそうです。
下げれば日銀ETFの買いが見込まれ売り込む動きは見られませんでした。
一方短期的な過熱感と月末接近、日銀金融政策決定会合の開催が30日
から31日に開かれることもあり上値を追う動きも乏しかったようです。結局
大引けは3円高と形の上では3日続伸で終わりました。
午前中下げたこともあり日銀は709億円ETFを買い付けました。しかし9月
の739億円から買い付け額は減少しています。10月の買い付けが先週ま
でゼロだったことからETFの買い付け枠はかなり余裕があります。増額す
ることはあっても減額することはないと見られていましたから意外感があり
ます。緩和縮小への布石なのでしょうか、市場の混乱を考えると現時点で
変更は考えられませんが気になる点です。
10月相場も一日を残すのみとなりましたが、30日までの上昇幅は1655円
でした。9月が710円の上昇でしたから合計2365円という大きな値動きに
なりました。米国株の連日の高値更新、当初懸念されていた総選挙での
苦戦が終わってみれば自・公の与党圧勝で安倍政権が続くことへの安心
感が海外投資家の買いを一段と引き寄せたことも大きかったようです。
世界景気の拡大が世界の景気敏感株という位置づけの日本株の見直し
に繋がりました。内閣支持率低下と北朝鮮リスクもあり円相場が高止まり
していたこともあり日本株は出遅れていました。海外投資家も日本よりも
欧州やアジア新興国市場への関心が高かったようです。年初から見れば
8月まで出遅れていたことが10月の16連騰を生んだのかもしれません。
製造業の競争力が強い日本企業は世界景気の拡大の波に乗り半導体
製造装置やロボット関連銘柄だけでなく化学や非鉄の素材株なども業績
好調を背景に上昇相場の立役者となりました。また7のつく年には10年周
期で大きな波乱が過去繰り返されたことで9月以降の相場に慎重姿勢だ
ったことも結果的に予想以上の上昇に繋がったのかもしれません。
9、10月と大きな下げもなかった東京市場ですが、ある意味11月は試練の
月になるかもしれません。上昇相場序盤戦をリードしたヘッジファンドが決
算を迎えます。ここまで買いポジションを積み上げてきただけに決算対策
で利益確定に動くかもしれません。確かに日銀ETF買いは安全弁になりえ
ますが、下げを緩やかにする効果はあっても日銀のETF買いだけでは株
価を一定水準に保つことは不可能です。買う時も売る時も一方通行の傾
向が強いヘッジファンドですから警戒は怠れません。
今年の4月の下げや過去の例からも一気に海外投資家が売りに動けば
やはり下落は避けられません。今は決算期待で相場が堅調に推移して
いますが、決算シーズンは11月初旬には終わりを迎えます。それでも相
場の上昇トレンドが崩れないかどうかはその時になってみなければ分か
りません。
上昇相場が今何合目に差し掛かっているのか分かれば苦労はないので
すが、実際は後からになってみなければあれが相場のピークだったと言
うことは分からないのが現実です。まあ余程市場が予想していない悪材
料が飛び出さない限り下値では日銀ETFの買い支えがあり大きな調整は
今のところないでしょうか。相場に鉄板はありませんから今まで以上に注
意深く流れを見極める必要がありそうです。