一時は諦めかけていた2万7000円をとうとう29日に更新しました。掉尾の
一振が実現した瞬間でした。しかも午後からは一段と上げ幅を広げ2万
7500円も超えました。市場参加者が限られる状況で値嵩株の多くが値を
飛ばしました。今年は最後まで驚かされる相場でした。一方今年ほど選ぶ
業種、選ぶ銘柄によって明暗が分かれた年があったでしょうか。
日経平均が2万7000円台の乗せたにも拘らず半分以上の銘柄は1~2月の高
値を更新できていません。コロナの影響をもろに受けた9000番台の陸運や
空運は最後まで人気の圏外でした。一方海運と陸運の一部はレジャーや旅
行消費がコロナ禍で制限されたことでモノへの消費増で恩恵を受けました。
機械株や電機株の6000番台は世界の工場である中国経済の回復と自動化関
連の市場が拡大するという期待から上昇する銘柄と重電3社や家電(パナソ
ニック)はコロナショックで急落する前の水準を回復できないまま終わり
そうです。
7000番台の自動車銘柄ではトヨタやホンダやスズキの3社だけがコロナショ
ック前の高値を更新しましたが、上昇率は指数を下回りました。自動車銘柄
全般に言えることはCASE の進展で100年に一度と言われる大きな変革期と
言われています。
特に電動化は世界的な流れが強まる状況でどこが勝ち組として残れるのか混
沌としています。完成車メーカーよりも電動化で大きな恩恵を受けると思わ
れているデンソーが今月大きく上昇したのはそんな背景があるからでしょう。
精密業界もDXの流れが強まることで複写機を本業としているところが軒並み
不振でした。11月以降は反発していますが、売られ過ぎたの揺り戻りの域を
出ないようです。医療分野に強いオリンパスや島津が堅調な動きを続けてい
るのとは正反対です。
電子部品大手と言われる京セラ株が低迷しているのも売り上げ規模の大きい
複写機事業の不振が影響しているのでしょうか。電子部品大手でも村田製作
TDK、太陽誘電が11月以降大きく上昇した一方アルプスアルパインは全く人
気の圏外です。電子部品銘柄と言っても銘柄によって明暗が大きく分かれま
した。
任天堂や化学の信越化学、精密のHOYA、電機のソニー、キーエンスなど1万
円を値嵩株が根強い人気を保ち続けたのも今年後半の特徴でした。なかなか
個人投資家の多くが手を出しにくい値嵩株ばかりです。おそらく今年の投資
成績が良かった投資家と不人気銘柄ばかり抱えていて全く蚊帳の外の投資家
がいたようです。流石に今日は前日の上げ幅が大きすぎたこととNYダウが
下げたこと、それにここ数ヶ月何故か月末の最終売買日には大きく下げをこ
とが続いていただけに注意が必要かもしれません。
年内の更新も今日で最後です。来年は多くの投資家が恩恵を受ける相場であ
りますように。
一振が実現した瞬間でした。しかも午後からは一段と上げ幅を広げ2万
7500円も超えました。市場参加者が限られる状況で値嵩株の多くが値を
飛ばしました。今年は最後まで驚かされる相場でした。一方今年ほど選ぶ
業種、選ぶ銘柄によって明暗が分かれた年があったでしょうか。
日経平均が2万7000円台の乗せたにも拘らず半分以上の銘柄は1~2月の高
値を更新できていません。コロナの影響をもろに受けた9000番台の陸運や
空運は最後まで人気の圏外でした。一方海運と陸運の一部はレジャーや旅
行消費がコロナ禍で制限されたことでモノへの消費増で恩恵を受けました。
機械株や電機株の6000番台は世界の工場である中国経済の回復と自動化関
連の市場が拡大するという期待から上昇する銘柄と重電3社や家電(パナソ
ニック)はコロナショックで急落する前の水準を回復できないまま終わり
そうです。
7000番台の自動車銘柄ではトヨタやホンダやスズキの3社だけがコロナショ
ック前の高値を更新しましたが、上昇率は指数を下回りました。自動車銘柄
全般に言えることはCASE の進展で100年に一度と言われる大きな変革期と
言われています。
特に電動化は世界的な流れが強まる状況でどこが勝ち組として残れるのか混
沌としています。完成車メーカーよりも電動化で大きな恩恵を受けると思わ
れているデンソーが今月大きく上昇したのはそんな背景があるからでしょう。
精密業界もDXの流れが強まることで複写機を本業としているところが軒並み
不振でした。11月以降は反発していますが、売られ過ぎたの揺り戻りの域を
出ないようです。医療分野に強いオリンパスや島津が堅調な動きを続けてい
るのとは正反対です。
電子部品大手と言われる京セラ株が低迷しているのも売り上げ規模の大きい
複写機事業の不振が影響しているのでしょうか。電子部品大手でも村田製作
TDK、太陽誘電が11月以降大きく上昇した一方アルプスアルパインは全く人
気の圏外です。電子部品銘柄と言っても銘柄によって明暗が大きく分かれま
した。
任天堂や化学の信越化学、精密のHOYA、電機のソニー、キーエンスなど1万
円を値嵩株が根強い人気を保ち続けたのも今年後半の特徴でした。なかなか
個人投資家の多くが手を出しにくい値嵩株ばかりです。おそらく今年の投資
成績が良かった投資家と不人気銘柄ばかり抱えていて全く蚊帳の外の投資家
がいたようです。流石に今日は前日の上げ幅が大きすぎたこととNYダウが
下げたこと、それにここ数ヶ月何故か月末の最終売買日には大きく下げをこ
とが続いていただけに注意が必要かもしれません。
年内の更新も今日で最後です。来年は多くの投資家が恩恵を受ける相場であ
りますように。