9月相場も終わってみれば月間で3.6%上昇と予想外の好結果でした。
しかも配当落ち分130円があった訳ですから出来過ぎといえるほどの
9月の成績でした。北朝鮮の相次ぐミサイル発射で緊張感が高まりオ
マケにトランプ大統領と北朝鮮外相との過激な発言の応酬で事態が
さらに悪化するとの懸念も一時高まりました。日本のマスコミも連日ニ
ュース番組でミサイル発射の映像が流れました。
地政学リスクの高まりから円相場が107円台に突入した8日には日経平
均も1万9274円まで下落し週明けには一段と円高・株安が進むと警戒さ
れました。しかし結果的には8日が円相場も株式市場も陰の極だったよう
でその後は110円台から一段と円安が進んだことが安心材料となり東京
市場は2万円を軽々越えて2015年6月の高値更新まで期待できる水準ま
で上昇して10月相場に期待を繋ぎました。
10月相場は22日の総選挙投票日、その後には四半期決算が始まります。
円相場が現状の112円台で推移しているのであれば輸出企業中心に通
期業績の上方修正ラッシュも期待できます。10月の共産党大会後に失速
不安も指摘された中国景気ですが、現在の見立ては今後の好調は続くと
いう見方に変わってきました。日本企業には中国景気に左右される企業
が少なくないだけにこれは朗報です。
もっとも9月相場が好調だっただけに好材料を先取りして上昇していると
いうも方もできます。好決算を先取りするように今後も上昇が続くと決算
発表前に息切れする懸念も出てきます。3月決算企業を占う意味では2月
決算企業の発表と株価の反応が参考になりそうです。
主なところでニトリは3~8月期の営業減益が嫌気されて28日には6.6%と
大きく下落しました。29日の今日も2%下落と下げ止まりせんでした。28日
に発表になったハイデイ日高は税引き利益が7%増加しましたが、通期業
績を据え置いたこと好材料出つくしとの見方から6.8%と大きな下げでした。
事前に好業績期待で株価が高い水準にある銘柄は失望売りや材料出つ
くしで大きく売られるケースが多いようです。
来月から始まる3月期決算企業でも同様のケースが出てくるのではないで
しょうか。好業績を先取りするように既に大きく上昇した銘柄には注意が必
要のようです。9月相場が予想以上に健闘し2015年の高値が意識される水
準まで上昇したことで10月相場は高値波乱もあるかも知れません。ここは
腹八分目での利益確定も場合によっては必要でしょう。「二日新甫は荒れ
る」とは古くから兜町に伝わるアノマリーですがさてどうなりますか。
30日、1日の更新はお休みします。
しかも配当落ち分130円があった訳ですから出来過ぎといえるほどの
9月の成績でした。北朝鮮の相次ぐミサイル発射で緊張感が高まりオ
マケにトランプ大統領と北朝鮮外相との過激な発言の応酬で事態が
さらに悪化するとの懸念も一時高まりました。日本のマスコミも連日ニ
ュース番組でミサイル発射の映像が流れました。
地政学リスクの高まりから円相場が107円台に突入した8日には日経平
均も1万9274円まで下落し週明けには一段と円高・株安が進むと警戒さ
れました。しかし結果的には8日が円相場も株式市場も陰の極だったよう
でその後は110円台から一段と円安が進んだことが安心材料となり東京
市場は2万円を軽々越えて2015年6月の高値更新まで期待できる水準ま
で上昇して10月相場に期待を繋ぎました。
10月相場は22日の総選挙投票日、その後には四半期決算が始まります。
円相場が現状の112円台で推移しているのであれば輸出企業中心に通
期業績の上方修正ラッシュも期待できます。10月の共産党大会後に失速
不安も指摘された中国景気ですが、現在の見立ては今後の好調は続くと
いう見方に変わってきました。日本企業には中国景気に左右される企業
が少なくないだけにこれは朗報です。
もっとも9月相場が好調だっただけに好材料を先取りして上昇していると
いうも方もできます。好決算を先取りするように今後も上昇が続くと決算
発表前に息切れする懸念も出てきます。3月決算企業を占う意味では2月
決算企業の発表と株価の反応が参考になりそうです。
主なところでニトリは3~8月期の営業減益が嫌気されて28日には6.6%と
大きく下落しました。29日の今日も2%下落と下げ止まりせんでした。28日
に発表になったハイデイ日高は税引き利益が7%増加しましたが、通期業
績を据え置いたこと好材料出つくしとの見方から6.8%と大きな下げでした。
事前に好業績期待で株価が高い水準にある銘柄は失望売りや材料出つ
くしで大きく売られるケースが多いようです。
来月から始まる3月期決算企業でも同様のケースが出てくるのではないで
しょうか。好業績を先取りするように既に大きく上昇した銘柄には注意が必
要のようです。9月相場が予想以上に健闘し2015年の高値が意識される水
準まで上昇したことで10月相場は高値波乱もあるかも知れません。ここは
腹八分目での利益確定も場合によっては必要でしょう。「二日新甫は荒れ
る」とは古くから兜町に伝わるアノマリーですがさてどうなりますか。
30日、1日の更新はお休みします。