kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

1月相場はまさかの大幅調整

2014-01-31 08:43:57 | 日記
どうやら東京市場の1月のパフォーマンスは非常に厳しい結果となりそうです。
まさか新興国通貨の下落で足元をすくわれるとは思いませんでした。しかし
改めてもう一度考えてみてください。かねてからFRBが緩和縮小に舵を切れば
緩和マネーの巻き戻しで新興国から資金が流失すると言われていました。

ですから新興国の通貨や株式市場の動揺はある程度は予想されていました。
未曽有の緩和策からの出口ですからそれなりの混乱は予想されていた筈です。
しかしFRBが緩和縮小に政策を変更出来るくらい米国景気は回復したとの解
釈で12月の緩和縮小決定の時には市場は好意的に受け止めてNY市場もクリ
スマスラリーが来た訳です。新興国から流失したマネーも日米欧の先進国に流
れ込むから先進国の株式市場は2014年も堅調に推移するとの見立てであった
訳です。やはり市場の勇み足だったのでしょうか。

大幅安で始まった大発会も年末の連騰による微調整だと当初は思われていま
したが1月相場にこれだけ下げたことでどうやら本格調整になってしまったよう
です。日本企業の好決算も多くは織り込み済みのようです。むしろ下方修正で
もすれば急落する銘柄のほうが目立ちます。頼みの外国人投資家は1月第3週
も売り越しでした。これで年明け以降週連続で売り越しです。しかも2329億円と
売り越し額が膨らんでいます。外国人投資家はいったん売り越しに転じるとその
傾向がしばらく続きます。外国人投資家が売り越しのままだと東京市場の出直り
は期待できません。

それにしても東京市場のボラティリティは高すぎます。1月は30日現在19営業日
中8営業日で300円以上株価が変動しました。ジェットコースターのような変動が
続くうちはまだ株価の下値模索が続きそうです。下値は1万6291円まで上昇する
前のボックスの上限だった1万4800円なのかそれとも11月8日のスタートラインの
1万4000円くらいまで下げてしまうのか、その間で下げ止まるのか分かりません。
NY市場や円相場など複雑なパズルが組み合わせ次第で結果も変わってくるで
しょう。

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最後は海外頼み

2014-01-30 08:48:11 | 日記
29日の東京市場は前日に心理的節目の1万5000円を割れで値ごろ感も出た
ところに外部環境の好転(NY高、円相場の反転)が重ねり反発して始まりま
した。その後はお決まりの先物の断続的な買いもあり大引けにかけて一段高
で403円高の1万5383円の高値引けでした。過去2日間の下げ分をほぼ取戻
しました。

底値確認これから1万6000円回復から大納会の高値を更新するぞという流れに
なるぞと皮算用しましたが一夜明けたら昨日とはまるで反対の相場環境に逆戻
りで再び1万5000円の攻防となりそうです。一番の注目点である円相場が年末
にかけて105円まで一本調子に進んだ後の調整はまだ完了していないようです。
円相場が102円台に戻り東京市場の調整は続きそうです。今後も為替相場から
目が離せない状況は続きます。

年明け以降外国人投資家が2週連続で売り越し反対に個人投資家がその売り
越し分を上回る買い越しを記録したにも関わらず日経平均は大幅に下げた訳で
すからやはり外国人投資家が買い越しに転じなければ自律反発はあっても持続
的な上昇は期待できません。上値をどんどん買い進んでくれる投資主体は何と
いっても外国人投資家です。彼らの投資行動に変化が出なければ反発しても
短命です。再び上昇トレンドに戻るとしてもそれまでにはまだまだ日柄が必要
かもしれません。目先はボラティリティの高い相場が続くと覚悟しておいたほう
が良さそうです。


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もしかして節分底、彼岸天井?

2014-01-29 08:41:08 | 日記
昔々外国人投資家なんか頼りにしなくても国内投資家だけで日経平均が3年
連続で50%も上昇を続けていた1980年代後半のお話です。年末は掉尾の一振
で年間の高値で大納会を迎え大発会からは新春相場への期待から1月中は押
し目があっても上昇基調が続き2月3日の節分前後に高値を付けその後法人の
決算対策売りなどで1ヶ月半ほど調整して3月21日の彼岸のころに底値を付けて
4月新年度に向かって上昇相場を取り戻す。証券界では節分天井彼岸底のジン
クスが長く定着していました。

外国人投資家が東京市場のメインプレヤーとなった2000年以降はすっかりそんな
ジンクスも影が薄くなりました。そしてひょっとしたら今年の東京市場は節分天井
ならぬ節分底になるかもしれません。この1週間で東京市場の相場環境は一変
しました。16000円回復から大納会の1万2931円更新という期待は見事に空振り
に終わり当面の底はどこなのかということが市場関係者から聞かれるようになり
ました。

28日、29日に開かれるFOMCで円相場やNY市場の反転のキッカケになるのか
それとも8日の雇用統計になるのか。あるいはもう少し底入れは先の話になるの
かいずれにしても円の反転が条件です。期待をもめて節分あたりまでに底を確
認して消費税引き上げ前の3月にひと相場欲しいところです。

そして1月相場はあとから振り返ったら今年1年を象徴するほどボラティリティの
高い月だったと語られるかもしれません。ちなみに28日までの17営業日で株価
が300円以上変動したのは6営業日もあります。3日に一度の割合です。上昇し
たのは8日の307円高、15日の386円高の2営業日下落したのは6日(大発会)の
382円安、14日の489円安、24日の304円安、27日の385円安の4営業日でした。

多くの銘柄が大幅に下落して値ごろ感の出てきた銘柄も増えてきました。しかし
決算次第では一段安の懸念もあります。また会社側の正式発表前に日経新聞
が観測記事を載せる場合もあります。業績が期待に届かなかった日立化成や
日立ハイテクは昨日大きく下落しました。もちろんKOAのように好決算を発表し
た銘柄は素直に大幅に上昇しますが、余程銘柄を厳選しないと決算発表前の
銘柄を値ごろ感だけで先回り買いすることのリスクも考えておく必要があります。

今日の東京市場はNY市場が90ドル高為替も103円30銭と円安で戻ってきまし
たから反発するでしょう。4営業日で800円弱下落したことや空売り比率が32.4
%と高水準なこともあり上げ幅は大きくなるかもしれません。昨日の1万5000円
割れで底値を付けたかどうかはまだ予断は許せません。
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投資判断の功徳

2014-01-28 08:25:10 | 日記
先週の後半からの東京市場の値動きを見ていると多くの投資家が一方方向に
向いて居る時には僅かなシナリオの狂いでも市場に大変動をもたらすことを図
らずも示しました。105円前後の円安を背景に年末まで続いた株高は年明け以
降多少の押しはあってもしばらくは高値追いを続けるだろうと予想されていまし
た。まさか大納会から1か月後に1万5000円割れがあるとは誰が予想したでしょう。

年明け以降も日立などの重電や川重などの重機銘柄が活発に売買されていた
ことから物色意欲は尚も健全だと思っていました。これら大型株が余りにも軽い
上げ足であったことから調整近しとは思いもよりませんでした。もっとも集中ぶり
に落とし穴があったようです。

背景には海外ファンドによる特定銘柄への大量買いと信用取引緩和による個人
の高回転の投機資金の存在です。値動きの良さが投機資金を引き付け時には
業績から説明がつかない高値まで短期間に上昇する。おまけに証券会社による
投資判断の引き上げが過熱相場にさらに拍車をかける。そんな構図が浮かび上
がります。

証券会社が投資判断の基準を示すことは勿論違法行為でも何でもありません。
しかし時には緩やかに上昇している株を煽り本来は数か月から1年かけて上昇
する銘柄まで場合によっては1週間または数週間で目標値近くまで上昇させそ
の後の乱高下を引き起こします。

投資判断の元となる業績も2年先3年先の増益見通しまで示して株価の上昇余
地がまだ大きいと煽ります。輸出産業の自動車や電機・精密業界の業績は輸出
先の景況や為替相場など不確実性が大きく半年先の見通しさえ不透明な場合も
あります。まして2年後3年後なんてどんな市場環境になっているか分かりません。
そんな不確実な将来までも確実に増益基調を維持できる企業がどれだけあるで
しょう。

2000年以降小売りや食品など内需企業でも成長を求め新興国市場に打って出
ています。先進国以上に景気変動の大きな新興国事業には長期的成長が期待
できる反面、短期的には大きな波があります。時には計画通りの売り上げが達
成出来ない場合もあるでしょう。リスクの所在がどこにあるかしっかり見極める
必要があります。

長短期的なトレードなら証券会社の投資判断に乗るのもいいでしょうが中長期
の投資なら投資判断に踊らされることなく冷静に株価の水準やリスク要因を総
合的に判断して投資を決めるべきです。

証券会社の投資判断の引き上げもあり大きく上昇した銘柄の下げを押し目買い
する時は十分注意したほうがいいようです。値ごろ感からの押し目買いは時とし
て大きな失敗の原因になります。ソフトバンクは9000円を超えた時には1万円に
投資判断を引き上げた証券会社もありました。半年後、1年後は目標値まで上
昇するかもしれませんが短期的には9000円前後で買った投資家は1割前後の
損失を抱えていることになります。

ヘッジファンドやデイトレ主体の個人投資家がリードしている東京市場ではこれ
からも1部市場や新興市場を問わず特定の銘柄が突飛高する相場は変わらな
いでしょう。昨年よりも売り買いのタイミングは格段に難しくなっていることだけは
確かなようです。

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波乱必至の相場がスタートしますが

2014-01-27 08:35:32 | 日記
日経平均は11月8日の1万4080円から12月30日の1万6291円まで上昇この間
2210円上昇しました。そして24日は1万5391円で引けましたから900円下落した
ことになります。上げ幅の半値押しなら1万5186円が目途ですがシカゴCMEは
1万5000を割れていますからスタートは1万5100円前後でしょうか。あとは円
相場やアジア株そして政府サイドからの何らかのニュースで揺れ動くかもしれ
ません。どちらにしても半値押しは下値の目途には今回の下落では目安には
なりそうもありません。

年末高は先物主導で上昇したこともあり下落に転じると先物が波乱要因となっ
てしまいます。1万5000円前後まで下落すれば値ごろ感も出てきそうですが需給
関係が崩れた場合一時的には下方方向へオーバーシュートすることもあり得ま
す。昨年の6月の急落がそんなケースです。一方需給面では年末にかけて換金
売りを出した個人投資家の待機資金は豊富にあります。

待機資金のうちどの程度が下げ局面で買いに回るか分かりませんが、本来逆
張り投資を基本としている現金での個人投資家に期待したいところです。また
3営業日連続で30%を超えている空売り比率は将来の買い需要です。株価が
いったん反転すれば買い戻しが上げ幅を広げることもあるでしょう。

20日発表の2013年中国GDPが7.7%で政府目標の7.5%を上回り市場では
安堵感も出ていましたからまさかHSBCが発表した6か月ぶりの50%割れの
49.6%の数字はショックだったのでしょうか。追い打ちをかけるようにアルゼン
チンペソの暴落がトルコリラなどの一部の新興国通貨下落を引き起こしました。
まるで欧州危機の時のギリシャ国債の暴落がスペインやイタリア国債の下げ
を誘発した場面を連想させました。

23日(木)時点では経済の情報番組やネットでも注目事項にはなっていない問題
だったので不意を突かれました。市場は予想していない出来事に脆いことを図ら
ずも露呈しました。昨年は日米欧とも歴史的に高い上昇率だった株式市場です
から今年は小さな懸念でも市場が動揺しやすいことは頭に入れておくべきなの
でしょう。かつてない規模の緩和策が米国で縮小に向かう訳です。新興国経済に
今後どのような影響が出るかやはり不透明感を嫌う市場のことですからより注意
すべきです。

年明けの東京市場は日立や三菱重工や川重、IHIそしてNEなどの大型株が仕手
株のような値動きをしてにぎわいました。先物御三家が突出して上昇を牽引した
年末相場も異常でしたが年明け以降の特定銘柄のみに人気が集中して買うから
上がる上がるから買うという相場もいささか行き過ぎです。確かにインフラ輸出は
日本の重要な成長産業として将来性は大です。しかし主戦場は為替や資本市場
が不安定な新興国です。期待が強すぎるとその反動も大きくなります。

今週は月末とも重なり変動の激しい1週間になります。週前半の波乱を乗り切り
反発相場に移れるかどうかの試金石の週になりそうです。

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