kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

石破ライン

2013-02-28 07:14:02 | 日記
イタリア選挙結果を受けての円高で東京市場の株価も元気がなくなりました。
現在のところ為替連動型で東京市場が動いているのですから仕方ありません。
しかし大幅な円安は日本経済にとっても良いことばかりではありません。電気料
金もガソリンもまた食料品価格も値上がり必至です。また円安は輸入企業だけ
でなく輸出企業にとっても良いことだけではありません。

例えば円安でもっともメリットを受けると言われている自動車業界ですが
韓国からの自動車部品輸入が過去最高になったと最近のニュースで伝え
ています。以前は良く知られているように自動車業界は系列色が強く部品
供給は系列の日本メーカーから調達していました。

しかし昨年までの超円高で国内生産を維持するためにはコストを引き下げ
なければなりません。部品点数の多い自動車生産では一つ一つの部品価格
の引き下げが急務でした。国内企業と同等な品質で安いアジア企業の部品
輸入は企業の選択肢として当然です。部品価格には為替相場が大きく関係
しますから急激な円安は部品コストの上昇に繋がります。

トータルでは自動車業界は円安メリットが遥かに大きいでしょうが、円安に転
じたからといって円高状態で築き上げたサプライチェーンをすぐに変更する訳
にはいきません。急激な円安はデメリットの面も出てきます。またもっとも大事
なことは為替相場の安定です。

自動車業界にとっても乱高下する為替は好ましくありません。きっとビジネス
の現場では緩やかな円安のほうが企業にとって好ましいのかもしれません。
円安は歓迎でも急激な円安進行の反動で乱高下すれば海外製の部品調達
などそれなりに影響は出てきます。

当面はかつて言われた石破ライン(90円から95円)で95円に近い円安93円後半
がベストではないでしょうか。大幅な円安は輸出企業を潤しますが、輸入してい
る燃料や原材料の上昇によるコストアップ要因でもあります。また電機業界など
の構造改革を先送りにする懸念もあります。今後の日本経済の望ましい姿は産
業構造の転換です。

アジア企業の追い上げなどで競争力を失った製品から付加価値が高く日本企業
の技術力が発揮できる製品開発で新しい市場を切り開かなければなりません。
今後は欧米企業に大きく見劣りするROEを高める経営を一段と進めなければ
円安頼みのだけでは上値も多く望めません。

PERは成長期待の高い企業は市場平均よりも高く成熟産業は低いと言うのが
通例です。日本企業でも市場平均よりも高いPERを維持している企業は成長
期待が高い企業ばかりです。円高是正が進行している今だからこそ多くの企業
の経営改革が早急の課題です。

年末の水準から考えても27日現在の円相場でも10%ほど円安の水準です。
欲をかいたらキリがありません。当面は一層の円安期待よりも石破ラインの
水準で安定することが大事なのかもしれません。

さて27日の東京市場は引けにかけて下げ幅を広げました。思ったよりも弱い
相場だったのは26日の下げで調整が十分ではなかったのかもしれません。
28日設定の大手投信への期待が下支えすると考えていましたが、環境の
悪化には勝てませんでした。26日の押し目買いは不動産株はGoodでしたが
自動車株は1日早かったようです。流れを十分読めなかった点は反省材料です。
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今後も続く春の嵐?

2013-02-27 07:26:43 | 日記
将にジェットコースターのような相場が続く東京市場です。もう200円高、200円安
なんて日常茶飯事ように毎週2度くらいの頻度であります。それにしてもイタリア
選挙でここまで為替や株が動くこと事態びっくりです。ある解説によると選挙直後
は緊縮財政派が優勢で楽観ムードからユーロ高が進みました。しかしベルルスコ
ーニ陣営の健闘が伝わるとユーロ売りが優勢になり下落を大きくしたと言ってい
ました。ストップロスも重なり下げが下げをよんだようです。

イタリアの選挙結果は大きく為替を動かし、終了まじかのNY市場の下げ幅を拡大
しました。確か引ける前の1時間で100ドルは下げたようです。米国の日本も株価
は高値にありましたからキッカケ次第で大きく売られる典型的な出来事だったよう
です。

もっともイタリアの総選挙の予定は前から分かっていたことですしこの結果が果た
して大番狂わせだったのでしょうか。数週間前の予想は確か接戦だったような気
がします。理由は分かりませんが、イタリアは選挙の2週間まで以降の世論調査
は公表できないそうです。マーケットの関心が米国では強制削減問題に日本で
はTTPや日銀新総裁候補に向いていたためイタリア選挙結果への警戒心が緩ん
だのでしょうか。

東京市場は26日の引けは263円安の1万1398円でしたから25日の上昇分(276円)
のほとんどを帳消しにしてしまいました。それでも急激な円高や海外の先物が1万
1185円でしたから昨日の東京市場は頑張ったほうでしょう。また個別銘柄でもマイ
ナスで引けましたが寄り付きの株価を下回らず下げ渋ったと銘柄が多かったこと
からそんなに悲観することも無いかもしれません。

マーケットは心理戦です。それに最近はコンピュータを使ったシステム売買が
幅を利かせています。情報もネット経由であっという間に世界に広がります。
どうしても一方通行の相場になり易い事はこれからも肝に銘じておく必要が
あります。

上昇すれば上昇するだけ下落リスクは高くなりどこで買いにいけばいいのか
難しくなります。しかし上げて強気になり買い下げて弱気になり売っていたの
では大きな成果は望めません。こんな下げの時こそ買うべきなのでしょう。
勿論銘柄選びで投資成果に違いが出ますから底が腕の見せ所です。これから
もボラの高い相場を想定しつつ冷静な判断が必要です。

NY市場が住宅指標の改善とバーナンキ議長の議会証言で安心感が出て反発
しました。今日の東京市場は円高は続いています。急反発とはいかないでしょ
うが徐々に落ち着きを取り戻しそうです。日本株の先行きはアベノミクス次第で
す。これからも上げて奢らず下げて悲観せず頑張っていきましょう
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投資心得

2013-02-26 07:46:56 | 日記
日経平均は25日節目と言われた1万1500円を越え1662で取引を終了しました。
TTPの参加や日銀新総裁選びで市場の評価の高い黒田氏がなりそうだという
ことが好感され上げに拍車がかかりました。それに今週末設定される投信への
期待もプラスされたかもしれません。

しかし日経平均の上昇の陰に隠れていますが、主力株のメガバンクや輸出株
など主力株の上昇は物足りませんでした。出遅れの地銀株それに食品株、繊維
や化学株の一角など新高値には幅広い業種の銘柄が名を連ねました。総じて
これらの銘柄の信用買い残は低水準に止まっています。一方前者の主力株は
年明け以降増加した信用買い残高のかなりの部分を占めています。信用残の
積み上がりによる需給悪化が微妙に影響しているのかもしれません。

チャートを見ると薬品株や食品株の多くが派手さはありませんが、じわりじわり
と右肩上がりの形になっています。これらの銘柄には着実に実需の買いが入っ
ているのでしょう。今月人気になったマツダやパナソニック、ソニーに比べて動
きが地味なことが却ってディトレなどの短期資金の標的から外れているのでしょ
うか。息の長い相場になっています。

薬品株の多くは主力品の特許が次々に切れる時期を迎えそれに代わる収益
の柱である新薬の発売が見込める企業は有望です。しかしこのところの薬品
株全面高に近い状況だとどこまでが実力でどこからが期待先行だけで買われ
ているのか今一つ確信が持てません。いざ銘柄選びとなったらかなり迷うとこ
ろです。

私の場合「下手な鉄砲も数打てば当たる」的な投資方針では余り結果が良くな
かったこともあり2月中旬以降は殊の外、慎重な投資行動になっています。やは
り大きなロスを出さないことが市場で生き残る道です。どうしてもポジションを持
つと自分本位の投資判断になりがちです。どんな状況でもまっさらな目で株価を
観る目を持たないと大きな損を出す危険性があります。

弱気にならず、かと言ってあまり強気過ぎず自分の予想が外れた場合にはどう
すればいいかも常に考えながらの投資行動が必要です。リスクはいたるところ
で大きな口を開けて待っています。幸か不幸かその落とし穴が今日の東京市場
にあらわれそうです。

今日はイタリアの選挙結果を受け海外市場で為替も株価も急落しています。昨日
の急騰の反動でどのくらい下げるの分かりませんが、ここからどんな銘柄に買い
を入れられるのか良く考えながら行動したいと思います。下げも先物中心でしょう
から予想以上に売られることも考え指値を決めたいともいます。
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期待から現実へ

2013-02-25 06:57:18 | 日記
どうやら日銀総裁は黒田氏に決まりのようです。TTPの参加も決まりそうです。
昨年末に比べたら理想買から現実買い良い方向に市場も向かっているようです。
ニュースの伝えるところでは外国から日本株への関心は日本人が思っているよ
りも遥かに高いようです。

安倍内閣の支持率も70%を越え安定政権にまた一歩近づきました。強い経済を
実現するためには強く安定した政権が必要です。日米関係の再構築といった
課題も実現できそうです。ひょっとしたら安倍政権は失われた20年の日本を立ち
直らせたと歴史に名を残すかもしれません。

このまま東京市場は微調整を挟みながら上昇を続けるかもしれません。出来れ
ば期間は2、3週間、幅での500円ほどの適度な調整を期待しているのですが
2月は必ず週末に軟調になっても週初には盛り返しますから指数は押し目買い
に押し目なしですね。

ただ個別銘柄の選択には苦労が多いのも最近の特徴です。多くの市場関係者が
期待する金融株、終値ベースでは1月末に比べて先週末現在では僅かに高い
水準に位置しているの過ぎません。その間薬品や小売り、電鉄などは日経平均の
上昇率を遥かに上回っています。値ごろ感で買っても収益に結びつかないことも
多い最近の相場です。市場に動きによく目を凝らしてちょっとした流れの変化も
見逃さないようにしないといけません。

日経平均がこの水準では本当に流れに沿った銘柄でないと利益を得ることは
難しそうです。どんな流れになるか見極めることが今後ますます重要になります。
今週も頑張りましょう。
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またも月曜日高

2013-02-23 07:04:57 | 日記
22日の東京市場は午前中先物主導で100円超下げ一時1万1200割れこれで3週
連続金曜日は三桁の下げで終わるのかと思いきやそこから下げ幅を半分に縮
めて前場終了、後場は先物主導で時間とともに上げ幅を広げ76円高で終了。
もっとも値上がり573銘柄値下がり982銘柄でマイナス76円の間違いじゃないかと
思える一日でした。

下げも上げも大口の先物主導でそれに個人投資家のディトレが追随して一方
的な値動きに拍車がかかるという具合です。先物もディトレも相場環境次第
であっという間に反対売買で決済される取引ですから当然値動きの激しいこと
は想像できます。

むしろ先物にしてもディトレにしてもその値動きの激しさが資金を引き付ける
訳ですから、今後もボラティリティの高い相場は続きます。それでも11月14日
の首相の解散表明以来、様々な弱気論をもろともせず東京市場は上昇を続
けてきました。連続高記録は途切れましたが、今週も終わってみれば212円高
下げそうで下げない相場が続いています。

ここまで大きな調整もなく上昇を続けてきた東京市場ですが、小回り3か月の
格言通り相場の転換点は来るのでしょうか。時期的にはそろそろじゃないかと
思うので押し目買いの水準もかなり下値を指しています。これまでのところそこ
まで下げず反発しています。

今回の上昇相場を初期の段階から仕掛けたグローバルマクロという言われる
手法を使ったヘッジファンドが新総裁候補の決定で株売り円の買い戻しの反対
売買で目先の収益を確定する行動に出るのかそれとも新総裁への期待が持続
して一段高に進むのか迷うところです。日本だけでなく年初から欧米もアジアも
世界的な株高が進みました。いつ上昇相場第1ラウンドが終了しても不思議では
ありません。

週明け月曜日はNYが119ドル高と反発、シカゴCMEが東京市場よりも100円高
いところで終了していますから1万1400円台でスタートしそうです。もう月曜日に
高く始まることは定番になりました。もっとも海外でも為替は対ドルで93円半ば
ユーロは123円前半と決して円安が進んでいる訳ではありません。この背景には
何があるのでしょうか。

これからも3月日メジャーSQにかけてボラの高い相場がますます続きそうです。
しっかり掴まっていないと振り落とされるかもしれません。何しろ日経平均はここ
まで大きく調整することもなく上昇して高値圏にありますからここからは最悪でも
大きなロスを出さないような投資行動を取る必要があります。市場関係者が言っ
ている程1万2000円への道は決して平たんではありません。これからも人気銘柄
は1週ごと変わることを考えておくべきです。

明日の更新はお休みします。

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