週明け27日の東京市場は終日軟調な展開でした。28日にトランプ
大統領の議会演説を控えていることもありリスク回避が鮮明だった
ようです。しかも先週から米国で金利低下が進み当面円安基調に
は戻らないとの見方も浮上し株価の重石になりました。
メガバンクや機械銘柄の下げが目立ち期待先行で買われたトラン
プ銘柄への手じまい売りも目立ちました。経済紙が伝えているよう
に日本経済を取り巻く環境は明るさを取り戻し悲観するような状況
ではありません。それでも海外マネーは日本株をスルーしています。
頼みの海外投資家は2月第2週に4週ぶりに1371億円の買い越しに
転じましたが、第3週には早くも763億円の売り越しを記録しました。
第4週の結果はまだ分かりませんが、先週の日経平均の軟調な展
開から考えると売り越しが続いた可能性が高そうです。年明け以降
円安の勢いが弱まると海外投資家は買い越しから売り越しに転じま
した。
2017年相場がスタートした時点では世界景気の回復を背景に日本
株に対する強気な見方も多く聞かれました。四半期決算を見る限り
日本企業の収益力は強くなっているとの見方でした。また投資尺度
で見る限り割高感の強くなった米国株、3月以降オランダ、フランスと
政治イベントが多く先行き不安な欧州市場に比べて安倍政権の安定
度も日本株の押し上げ要因になるとの見方も出ていました。
今月は米国株が連日高値更新を続ける中で出遅れが指摘される日
本株ですが、年明け以降海外投資家のスタンスは売買動向から推
察する限り割安感を手がかりとしての積極的に買ってきている気配
は感じられません。それは四半期決算の発表で日本企業の業績好
調が明らかになっても変わらなかったようです。彼らのがいをためら
う要因はどこにあるのでしょうか。
「米国第一」を掲げ法人税、所得税減税と規制緩和それにインフラ
投資の拡大を掲げるトランプ政策でもっともメリットを受ける対象は
米国企業であるという発想から米国株は割高と言われながら上昇
が続いています。米国経済がさらに良くなれば日本企業にも恩恵が
及ぶはずですが、保護主義を強めるトランプ政権の政策がプラス面
を打ち消しています。
中長期ではともかく短期的にはマネーは勢いのある市場に流れてい
きます。現状ではマネーは好調な米国株に集まり日本株に循環して
いません。皮肉な言い方になりますが、日本株が浮上するとすれば
米国株が下落して調整局面になり何かのキッカケで日本株の見直し
が起きることです。まだ東京市場に本格的な春の訪れは感じられま
せん。
大統領の議会演説を控えていることもありリスク回避が鮮明だった
ようです。しかも先週から米国で金利低下が進み当面円安基調に
は戻らないとの見方も浮上し株価の重石になりました。
メガバンクや機械銘柄の下げが目立ち期待先行で買われたトラン
プ銘柄への手じまい売りも目立ちました。経済紙が伝えているよう
に日本経済を取り巻く環境は明るさを取り戻し悲観するような状況
ではありません。それでも海外マネーは日本株をスルーしています。
頼みの海外投資家は2月第2週に4週ぶりに1371億円の買い越しに
転じましたが、第3週には早くも763億円の売り越しを記録しました。
第4週の結果はまだ分かりませんが、先週の日経平均の軟調な展
開から考えると売り越しが続いた可能性が高そうです。年明け以降
円安の勢いが弱まると海外投資家は買い越しから売り越しに転じま
した。
2017年相場がスタートした時点では世界景気の回復を背景に日本
株に対する強気な見方も多く聞かれました。四半期決算を見る限り
日本企業の収益力は強くなっているとの見方でした。また投資尺度
で見る限り割高感の強くなった米国株、3月以降オランダ、フランスと
政治イベントが多く先行き不安な欧州市場に比べて安倍政権の安定
度も日本株の押し上げ要因になるとの見方も出ていました。
今月は米国株が連日高値更新を続ける中で出遅れが指摘される日
本株ですが、年明け以降海外投資家のスタンスは売買動向から推
察する限り割安感を手がかりとしての積極的に買ってきている気配
は感じられません。それは四半期決算の発表で日本企業の業績好
調が明らかになっても変わらなかったようです。彼らのがいをためら
う要因はどこにあるのでしょうか。
「米国第一」を掲げ法人税、所得税減税と規制緩和それにインフラ
投資の拡大を掲げるトランプ政策でもっともメリットを受ける対象は
米国企業であるという発想から米国株は割高と言われながら上昇
が続いています。米国経済がさらに良くなれば日本企業にも恩恵が
及ぶはずですが、保護主義を強めるトランプ政権の政策がプラス面
を打ち消しています。
中長期ではともかく短期的にはマネーは勢いのある市場に流れてい
きます。現状ではマネーは好調な米国株に集まり日本株に循環して
いません。皮肉な言い方になりますが、日本株が浮上するとすれば
米国株が下落して調整局面になり何かのキッカケで日本株の見直し
が起きることです。まだ東京市場に本格的な春の訪れは感じられま
せん。