kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

試練が企業を育てる

2010-07-31 09:42:31 | 日記
来週の東京市場の動向は一に円相場、二に米国景気、三に決算という
順番でしょうか。為替を円高方向に修正したうえで通期の業績を上方
修正する企業も何割かあります。総じて好調企業はアジア中心に利益
を伸ばしているところが多いようです。

確かにこのところの円相場はドルに対して企業の想定以上の円高で推移
しています。輸出産業にとってはユーロに対してとは比べられないくら
い影響大です。また、米国景気がもし2番底に陥ることでもあれば、そ
の影響は二重に企業業績を圧迫します。

しかし外部環境の厳しさはこれからも続きそうです。成長著しい新興国
市場には日本同様、欧米の有力企業や韓国企業、台湾企業など成長を求
めて激しい争奪戦が繰り広げられます。この市場で生き残れなければ企
業の明日はありません。

思えばここ数年数々のヒット商品を生み出しているアップル。おそらく
これらの商品は10年ほど前なら日本のソニーや任天堂が世に送り出して
いたことでしょう。日本のエレキの停滞は将に画期的な新商品を出せな
かった結果なのです。どんな企業にも浮き沈みはあります。トヨタだっ
て2007年と8年の決算では2兆円を超える利益を稼いでいたわけですから
その時点で今日の状況を誰が想像したでしょうか。

外部環境が厳しければ厳しいほど生き残るために企業は必死の努力をし
ます。その努力の成果が出た時に企業は一段と成長するのです。環境が
悪い時ほど本物の企業しか利益を伸ばせません。日本にもアップルのよ
うに革新的なイノベーションを持った企業が出てくることを期待してい
ます。いや日本企業ならきっと実現できる筈です。
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決算発表では大きな流れは変わらず

2010-07-30 14:24:42 | 日記
注目されている決算発表ですが、増額修正にはそれなりに反応してい
ますが、中小型株でかなりのサプライズがなければ何日も上げ続けな
い状況です。まして通期見通しを据え置いた銘柄は反落するケースが
多いようです。

輸出企業で一番困るのは86円前後で高止まりしてしまう円相場の行方
です。ほとんどの企業はユーロに対しては110~112円に為替レートを
円高に修正しましたが、ドルレートについては90円を据え置いた企業が
大多数です。このまま円相場が高止まりして9月くらいまで続くと業績
の下方修正を迫られる企業がかなり出てきます。

その辺のことも日本株が今ひとつ上値の重い原因でしょう。円相場と
ニューヨーク市場の行方が読みづらい展開です。決算を先回り買いす
るにはリスクが大きすぎます。また発表後だと好材料には買い気配で
反応するためその株価から一段高して利益を見込むのは至難の業です。

より慎重に行動すべきです。ここは再度大きく反落するのを待ちましょう。
下値の目処は9300円前後です。
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パナソニックの決断

2010-07-29 15:06:46 | 日記
パナソニックが5000億円規模の増資とパナソニック電工及び三洋電機の
完全子会社化の報道を受けパナソニックは増資による一株利益の希薄化
を嫌気され大きく売られ反対にパナソニック電工と三洋電機はTOBを
好感して大きく買われました。このところファイナンス銘柄は資金の使
い道に限らず問答無用で叩き売られる傾向にあります。

しかしパナソニックの場合今回のTOBは成長戦略の一環として逆に前
向きに評価して良いのではないでしょうか。パナソニックの戦略として
「家丸ごとパナソニック」を掲げて電化製品を単品で販売するのではな
く家庭で使う家電製品を一括で販売する戦略を推し進めています。

それには住宅回りに強いパナソニック電工と太陽電池やリチウム電池に
強みのある三洋電機との連携が不可欠です。その意味では今回の完全子
会社化は規定路線です。世界でサムスンなどと戦っていくには液晶テレ
ビなどの単品ではもはや勝ち目は薄くサムスンにない特色を出さないと
これら製品で存在感は薄れるばかりです。

パナソニックは三洋電機の子会社化にあたり当面は財務体質の強化を優
先するとの方針だったので完全子会社化は2、3年後かと思っていました。
完全子会社化を急いだ背景は財務体質の改善よりスピード感を持って事業
を進めないと世界では取り残されるとの意識が働いたのかもしれません。
完全子会化で早期のシナジー効果が引き出せるなら今回のTOBはパナソ
ニックにとってポジティブなニュースだと思うのですが。
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1週間を振り返って

2010-07-29 08:56:45 | 日記
1週間前の状況では週末の欧州のストレステストの結果待ちと
バーナンキ議長の米国景気の足踏みを追認する発言で下値模索
の展開でした。しかし木曜日に米国では個別企業の業績好調か
ら俄かに悲観論の後退で株式市場も上昇しました。この時点で
日本株はやっと反発しました。

欧州のストレステストは市場の期待を裏切る甘い査定内容でし
たがそれによってユーロや株式市場が売られることはなく過度
の不安感は後退しました。ニューヨーク市場もストレステスト
の結果公表で安心感が広がり10500ドル台まで上昇しました。

東京市場は円高の影響もあり週の前半は上値の重い展開でした
が円高の一服とともに昨日は9600円台の抵抗ラインを抜けたと
ころで今まで売られていた精密や電気それに自動車、メガバンク
などが一斉に買われ全面高の展開でした。

ざっとこの1週間を振り返るとこんない具合です。たとえばメガ
バンクの反発はみずほFGのファイナンス明けから始まりました。
閑散相場の時には欧州のストレステスト待ち或いは日本の主要
企業の決算発表待ちなどと解説されていましたが、実際は見切り
発車でその前に株価は上昇し始めました。

人間の心理として安値を見た後ではなかなかその上値を買いにく
いものです。下げたら買おうと思っていたらほとんど下げずに急
騰してしまったというのが今回のケースでした。その背景には4
~6月期の決算は良好なのはある程度予想されましたが余りにも
外部環境が不透明で慎重になっていましたので積極的にリスクと
取ってまでも買い向かえなかったということです。

まあ人と同じに行動していては大きな成果は望めません。かなり
勇気は必要ですが時には他の人と違った行動も必要かもしれませ
ん。まあ待っていればまたチャンスは巡ってきます。焦りは禁物
です。30日には数多くの企業の決算発表が予定されています。

昨日の値動きを見ればサプライズのあった企業の株はそれなりに
上昇しています。先回りして今日の安いところを買うという手段
もありますが、昨日のニューヨーク市場の動向や今週日経平均が
323円上昇していることなどから相場のリズムとして少し様子を
見たほうがいいように思ったりします。

人が二の足を踏んでいる場面で行動しないと成果が乏しい相場つき
です。その意味では逆張りに徹したほうが成果があがりそうです。
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二度あることは三度ある?

2010-07-28 14:48:17 | 日記
午後の株式市場はほぼ全面高の状況です。テクニカル的な節目を
突破したことで買いに一段と弾みがついたかっこうです。相場の
流れが変わったのでしょうか。それは後になってみないと分かり
ませんが、6月21日の243円高、7月14日の258円高はいずれも
安値圏からの反発後、数日のもみ合いから全面高しています。ま
た、翌日から9200円前後に下落しています。今回の動きもまった
く同じような展開なのです。

また出遅れの金融株が買われると決まって相場の転機になること
も過去何度もありました。このところすっかり弱気虫に陥ってい
る私の杞憂に終わればいいのですが、どうも気になります。今日
はこのまま高値圏で引けるでしょうが、為替相場や米国景気の減
速懸念が消えた訳ではありません。それと1万円に近づけば信用
買い残高の急増した水準です。当然戻り圧力は高くなります。そ
れをこなせるのか。

商いを伴った大幅高なら今後に期待が持てるのですが。少なくと
も今日買って利食えればこんなに楽なことはありませんが。
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