今週は週明けの火曜日からいよいよ師走相場がスタートです。1年は本当に
早いと最近はつくづく感じます。昨年の今頃は10月末のハロウィン緩和で東京
市場は暴騰中でした。それに加え12月の総選挙で自民圧勝の予想が大勢を
占めて12月8日には1万8030円という2014年の高値を付けました。
異次元の緩和で大幅に円安が進み自動車や電機といった輸出関連銘柄は再
び息を吹き返し相場のリード役として賑わいました。それからちょうど1年後の
現在は円相場が当時から1円弱円安の122円台後半ですが輸出主力銘柄に当
時の熱気はありません。株価が1年前よりも下落している銘柄もかなりあります。
今週の見通しでも円相場はECBの追加緩和や米国の利上げ予想から6月高値
125円86銭を試す展開との見方です。また株式市場も海外市場の堅調な展開を
支えに2万円回復を試す展開との見方がメインシナリオのようです。もっともこの
シナリオ通りの展開にならなかった時の反動にも備えは必要です。
個別銘柄に目を移すと大手電機の中でも極度の株価不振に陥っているのがシャ
ープと東芝です。両社にはアベノミクス効果も見られず会社設立以来の危機との
指摘もあります。特にシャープの場合この1、2年が会社存続の瀬戸際になるかも
しれません。ある記事によるとシャープの最近の状況は同じ関西家電大手で業績
が急激に悪化して解体吸収合併で消えた三洋電機の二の舞になるのではないか
と伝えています。
先週シャープ株は空売りの急増で日証金が貸借取引で売りの申し込み停止で
火が付き官民ファンドの産業革新機構が出資の条件として主力取引2行に債権
放棄を要請するとのニュースが伝わり24日には180円の高値を付けましたが市
場の見方は債権放棄には高いハードルが待ち構えていると指摘しているようで
す。短期筋が材料に飛びついたというのが急騰の背景のようです。その証拠に
アップルが2018年発売のスマホに液晶に代わり有機ELを採用するとのニュース
が伝わったこともありその後3営業日続落しました。結局実態面での厳しさには
勝てなかったということかもしれません。
実際にどこまで有機ELが液晶に置き換わるかはコストや耐久面での課題を克服
する必要があります。現時点ではアップルも解決すべき問題が多く全面的な切り
替えまでは表明していません。しかしJディスプレイやシャープにとって業界の標
準規格を事実上握ってきたアップルの方針転換は軽視できません。対抗上有機
ELの量産化の道筋を急ぐ必要があります。
シャープの経営再建のカギを握っているのは液晶事業だというのは共通認識で
す。しかし韓国勢にリードを許し中国企業の台頭という局面で経営再建中のシャ
ープに自力での研究開発投資がどこまで続けられるのでしょう。もうその体力は
シャープには残っていないかもしれません。最終的には中小型液晶事業も本体
から切り離して外部の資本を入れるしかシャープには選択肢が残ってないので
はないかもしれません。
シャープというブランドを残すには巨額な費用のかかる液晶事業から一刻でも
早く撤退しなければ本当に三洋電気のような末路を迎えるかもしれません。も
うそんなに残された時間はありません。今後は時間との戦いになりそうです。
早いと最近はつくづく感じます。昨年の今頃は10月末のハロウィン緩和で東京
市場は暴騰中でした。それに加え12月の総選挙で自民圧勝の予想が大勢を
占めて12月8日には1万8030円という2014年の高値を付けました。
異次元の緩和で大幅に円安が進み自動車や電機といった輸出関連銘柄は再
び息を吹き返し相場のリード役として賑わいました。それからちょうど1年後の
現在は円相場が当時から1円弱円安の122円台後半ですが輸出主力銘柄に当
時の熱気はありません。株価が1年前よりも下落している銘柄もかなりあります。
今週の見通しでも円相場はECBの追加緩和や米国の利上げ予想から6月高値
125円86銭を試す展開との見方です。また株式市場も海外市場の堅調な展開を
支えに2万円回復を試す展開との見方がメインシナリオのようです。もっともこの
シナリオ通りの展開にならなかった時の反動にも備えは必要です。
個別銘柄に目を移すと大手電機の中でも極度の株価不振に陥っているのがシャ
ープと東芝です。両社にはアベノミクス効果も見られず会社設立以来の危機との
指摘もあります。特にシャープの場合この1、2年が会社存続の瀬戸際になるかも
しれません。ある記事によるとシャープの最近の状況は同じ関西家電大手で業績
が急激に悪化して解体吸収合併で消えた三洋電機の二の舞になるのではないか
と伝えています。
先週シャープ株は空売りの急増で日証金が貸借取引で売りの申し込み停止で
火が付き官民ファンドの産業革新機構が出資の条件として主力取引2行に債権
放棄を要請するとのニュースが伝わり24日には180円の高値を付けましたが市
場の見方は債権放棄には高いハードルが待ち構えていると指摘しているようで
す。短期筋が材料に飛びついたというのが急騰の背景のようです。その証拠に
アップルが2018年発売のスマホに液晶に代わり有機ELを採用するとのニュース
が伝わったこともありその後3営業日続落しました。結局実態面での厳しさには
勝てなかったということかもしれません。
実際にどこまで有機ELが液晶に置き換わるかはコストや耐久面での課題を克服
する必要があります。現時点ではアップルも解決すべき問題が多く全面的な切り
替えまでは表明していません。しかしJディスプレイやシャープにとって業界の標
準規格を事実上握ってきたアップルの方針転換は軽視できません。対抗上有機
ELの量産化の道筋を急ぐ必要があります。
シャープの経営再建のカギを握っているのは液晶事業だというのは共通認識で
す。しかし韓国勢にリードを許し中国企業の台頭という局面で経営再建中のシャ
ープに自力での研究開発投資がどこまで続けられるのでしょう。もうその体力は
シャープには残っていないかもしれません。最終的には中小型液晶事業も本体
から切り離して外部の資本を入れるしかシャープには選択肢が残ってないので
はないかもしれません。
シャープというブランドを残すには巨額な費用のかかる液晶事業から一刻でも
早く撤退しなければ本当に三洋電気のような末路を迎えるかもしれません。も
うそんなに残された時間はありません。今後は時間との戦いになりそうです。