10月末の日経平均は1万9083円でした。9月末が1万7388円でしたから1695円
上昇したことになります。配当落ち後の9月末の急落で不安一杯の下期相場ス
タートでしたが結果的には予想以上に早く大きく上昇しました。米国の利上げ
への不透明感や中国をはじめ新興国景気の先行き不安、月末にはFOMCや
日銀の会合を控え見送り要因には事欠かない状況でした。これらの材料を消
化するのに時間がかかりしばらくは1万8000円前後での揉み合いとの見方もあ
ましたが見事に良い方向に転びました。
個別銘柄では機械や素材産業中心に業績の悪化懸念から底値模索も予想さ
れましたが日足チャートは9月末の急落でダメ押しが入り一転反発に転じたこ
とを示しています。中旬に一旦調整した後月末に向かって二段上げを演じまし
た。この銘柄群の復調が無ければ日経平均はここまで戻すことはなかったで
しょう。
もっとも決算発表が進むに従い通期見通しを下方修正する企業が機械や素材
産業だけでなく電機や自動車部品株にも広がり今週の市場では個別銘柄では
大きく下落するケースが続出しました。日本企業の大幅増益期待という当初の
シナリオの若干の書き直しは避けられません。
前年同期に比べて18円の円安がだった上期に比べて下期は現状の120円前後
の円相場が継続すると仮定すれば円安の糊代はほぼなくなります。中国やアジ
アなどの景気が持ち直さないと下期の状況は厳しさを増すかもしれません。
何しろ日本株は夏まで大幅増益シナリオの元で欧米株のモタツキをしり目に
上昇基調が鮮明だっただけに少しでもシナリオ変更の影響は無視できません。
また春以降は四半期決算発表後しばらくすると弱含むという傾向がみられま
す。5月の時には比較的押しが浅くその後の6月高値へに向かって上昇トレン
ドを直ぐに取り戻しましたが第一四半期決算後の8月は中国発の世界的な株
安の洗礼を受けました。今後の展開が5月のケースを辿るよりも8月ケースに
近い可能性も考えられます。
今回の世界的な株価持ち直しを先導した米国株の行方も気になるところです。
例年のトレンドよりも1ヶ月ほど早い周期で株価が動いています。このまま1万
8000ドルを超えて今年の高値に挑戦できるのでしょうか。今回の世界的な株
高のリード役は米国だっただけに米国株の変調には注意が必要です。
10月高の反動で11月に株価が弱含む可能性も考えられます。クリスマスラリー
があるとしてもその前に一旦下げ局面を迎える可能性もあります。10月の延長
が11月も続く可能性も捨てきれませんがその確率は余り高くないように思えま
す。さて11月相場の行方はどうなるのでしょうか。
上昇したことになります。配当落ち後の9月末の急落で不安一杯の下期相場ス
タートでしたが結果的には予想以上に早く大きく上昇しました。米国の利上げ
への不透明感や中国をはじめ新興国景気の先行き不安、月末にはFOMCや
日銀の会合を控え見送り要因には事欠かない状況でした。これらの材料を消
化するのに時間がかかりしばらくは1万8000円前後での揉み合いとの見方もあ
ましたが見事に良い方向に転びました。
個別銘柄では機械や素材産業中心に業績の悪化懸念から底値模索も予想さ
れましたが日足チャートは9月末の急落でダメ押しが入り一転反発に転じたこ
とを示しています。中旬に一旦調整した後月末に向かって二段上げを演じまし
た。この銘柄群の復調が無ければ日経平均はここまで戻すことはなかったで
しょう。
もっとも決算発表が進むに従い通期見通しを下方修正する企業が機械や素材
産業だけでなく電機や自動車部品株にも広がり今週の市場では個別銘柄では
大きく下落するケースが続出しました。日本企業の大幅増益期待という当初の
シナリオの若干の書き直しは避けられません。
前年同期に比べて18円の円安がだった上期に比べて下期は現状の120円前後
の円相場が継続すると仮定すれば円安の糊代はほぼなくなります。中国やアジ
アなどの景気が持ち直さないと下期の状況は厳しさを増すかもしれません。
何しろ日本株は夏まで大幅増益シナリオの元で欧米株のモタツキをしり目に
上昇基調が鮮明だっただけに少しでもシナリオ変更の影響は無視できません。
また春以降は四半期決算発表後しばらくすると弱含むという傾向がみられま
す。5月の時には比較的押しが浅くその後の6月高値へに向かって上昇トレン
ドを直ぐに取り戻しましたが第一四半期決算後の8月は中国発の世界的な株
安の洗礼を受けました。今後の展開が5月のケースを辿るよりも8月ケースに
近い可能性も考えられます。
今回の世界的な株価持ち直しを先導した米国株の行方も気になるところです。
例年のトレンドよりも1ヶ月ほど早い周期で株価が動いています。このまま1万
8000ドルを超えて今年の高値に挑戦できるのでしょうか。今回の世界的な株
高のリード役は米国だっただけに米国株の変調には注意が必要です。
10月高の反動で11月に株価が弱含む可能性も考えられます。クリスマスラリー
があるとしてもその前に一旦下げ局面を迎える可能性もあります。10月の延長
が11月も続く可能性も捨てきれませんがその確率は余り高くないように思えま
す。さて11月相場の行方はどうなるのでしょうか。