5月相場も今日が最終日です。4月末の日経平均は1万9196円でした
から昨日時点では481円上昇したことになります。結果だけ見ればフ
ランス大統領選挙や北朝鮮の地政学リスクが警戒され4月時点では
先行き不安が高かった5月も波乱は起きませんでした。
しかしGW明け大幅高だったことから少なくとも5月には2万円回復から
高値を試す展開を期待した時期もあっただけに少々消化不良の相場
が続いた5月後半から6月相場への期待も高まらないのが現状です。
むしろ米国の6月利上げが確実視される中でも円相場が110円台に止
まっていることや米国の株高も一部のハイテク銘柄への極端な偏りが
不安視されています。
PERが19倍台と以上に高い水準に推移していることやトランプ銘柄の
息切れもあり米国株の6月相場には警戒が必要のようです。勿論円相
場や米国株の影響を大きく受ける日本株も蚊帳の外ではいられませ
ん。特に今期業績が連続で過去最高になるとの報道があり既に株価
は会社見通しの一桁増益は織り込んでしまった可能性があります。
現状の円相場の水準である110円が定着すると会社側の想定レート
109円とほぼ変わらない水準になり為替面での糊代は少なくなります。
市場は当初二桁増益も期待しただけにインパクトは弱くなります。
むしろギリシャの債務問題の再燃やイタリア選挙の前倒し観測など
北朝鮮問題に加えて欧州からの地政学リスクが懸念されます。また
4月以降の中国景気の減速懸念もあります。トランプ政策の期待低
下を補う世界経済の回復という追い風が春の株高の根っこにあった
だけに中国景気の減速が一時的なのかあるいはそうでないのか注意
が必要です。
世界的に株価が高値水準で推移しているだけに今後は売り場探しの
ニュースに敏感に反応するかもしれません。好材料も悪材料も表面化
した時点で賞味期限は急速に低下します。多くの投資家が知ってしま
えばその情報の価値も急激に低下します。好材料を織り込む形で株
高が進んだだけに次は思わぬ悪材料出現に怯えることになるかもしれ
ません。
市場予想を越える今期業績見通しを発表した日立の株価も年初来高
値更新後息切れ気味です。市場が期待しているAIやIoT関連でしかも
株価は2015年12月高値939円から2割近く低い水準です。30日現在の
PERは10.8倍で市場平均をかなり下回った状態です。日立の評価が
この程度だから日本株全体の水準訂正もこの程度だというのは言い過
ぎでしょうか。
から昨日時点では481円上昇したことになります。結果だけ見ればフ
ランス大統領選挙や北朝鮮の地政学リスクが警戒され4月時点では
先行き不安が高かった5月も波乱は起きませんでした。
しかしGW明け大幅高だったことから少なくとも5月には2万円回復から
高値を試す展開を期待した時期もあっただけに少々消化不良の相場
が続いた5月後半から6月相場への期待も高まらないのが現状です。
むしろ米国の6月利上げが確実視される中でも円相場が110円台に止
まっていることや米国の株高も一部のハイテク銘柄への極端な偏りが
不安視されています。
PERが19倍台と以上に高い水準に推移していることやトランプ銘柄の
息切れもあり米国株の6月相場には警戒が必要のようです。勿論円相
場や米国株の影響を大きく受ける日本株も蚊帳の外ではいられませ
ん。特に今期業績が連続で過去最高になるとの報道があり既に株価
は会社見通しの一桁増益は織り込んでしまった可能性があります。
現状の円相場の水準である110円が定着すると会社側の想定レート
109円とほぼ変わらない水準になり為替面での糊代は少なくなります。
市場は当初二桁増益も期待しただけにインパクトは弱くなります。
むしろギリシャの債務問題の再燃やイタリア選挙の前倒し観測など
北朝鮮問題に加えて欧州からの地政学リスクが懸念されます。また
4月以降の中国景気の減速懸念もあります。トランプ政策の期待低
下を補う世界経済の回復という追い風が春の株高の根っこにあった
だけに中国景気の減速が一時的なのかあるいはそうでないのか注意
が必要です。
世界的に株価が高値水準で推移しているだけに今後は売り場探しの
ニュースに敏感に反応するかもしれません。好材料も悪材料も表面化
した時点で賞味期限は急速に低下します。多くの投資家が知ってしま
えばその情報の価値も急激に低下します。好材料を織り込む形で株
高が進んだだけに次は思わぬ悪材料出現に怯えることになるかもしれ
ません。
市場予想を越える今期業績見通しを発表した日立の株価も年初来高
値更新後息切れ気味です。市場が期待しているAIやIoT関連でしかも
株価は2015年12月高値939円から2割近く低い水準です。30日現在の
PERは10.8倍で市場平均をかなり下回った状態です。日立の評価が
この程度だから日本株全体の水準訂正もこの程度だというのは言い過
ぎでしょうか。