よみがえる黄金文明展

2009-03-23 14:22:49 | 塾あれこれ
古代トラキア文明展です。
Thracian Treasures from Bulgaria

本格的な外国からの展覧会は広島では長くなかった。
ブルガリア一国を挙げて(渾身の)ことです。

これが大阪や京都なら分りますが文化不毛に近い
この広島でよく開いてくださった。

実は、見に行くべきか迷っていました。
どうせ金ぴか趣味。。


私としては「古代トラキア文明展」の方が行きやすい
けれど、集客は「黄金の・・」ほうがありますからねえ
仕方がない名称でしょう。

でも、危うく見逃してしまう所でした。

で、もしも「金ぴか」イメージで控えている方が
いらっしゃったら、騙されたと思って行って下さい。

いや素晴らしいのなんの。

本当は子供達も見ておくべきでしょうね。


金、銀、青銅などを打ち出して造形したものが多く
その技術の高いこと。

どんな技法?道具?と感心します。

照明も不十分でレンズもない古代にあれほど細かい
仕事がよくできるものですね。

それよりもデザインの素晴らしいこと。

現代の芸術作としてもハイレベルでしょう。
いや、作れないか。

ギリシャ風の壷も美しかったし、大理石の彫刻も
品のよいものでした。

日本では二度と見られないかもしれないものばかり
でしたね。

あきれかえるほど、笑っちゃうほど、ため息が出
そしてハッピーになれました、よ。


常設展で丸木位里とスマの絵が何枚も見られます。
これも宜しいものでした。

会期の残りは少ないですが、せっかくの春休み
小中生から美術の好きなあらゆる大人の方まで
ぜひぜひ。

ほんとに、広島では滅多にない充実した展覧会です!