昔、宇品の電停「海岸通」のところに中村という
ラーメン屋さんがありました。
(宇品は広島の港)
たしか初老のご主人が一人でやっておられた。
このラーメン(醤油トンコツ)は美味かったですね。
いかにも広島のラーメンでした。
今なら地元のTV局で紹介され
「家庭で作る広島、中村のラーメン」なんて商品もでき
ネットで売られる、そんな店になったかもしれません。
あるいはガンコに取材拒否を続けるか。。
いずれにしろ有名になったことでしょう。
○
全国一なのか広島一なのか、それは分りません。
そんなことは作るほうも食べる方も気にしないで
ただ一杯50円のラーメンを喜んでいました。
こんな店が地元にあると良いですね。
あまりに当然のことですが、一代で店は終了。
仕事とは、かくあるべきです。
◎
円天市場(仮称)というネットがあるとしましょう。
今、上記ラーメンの中村があれば商品取扱申込が
くるかもしれません。
料金はこれだけ上げられる、とか、質はこれだけ
下げられるとか指南してお金儲けをさせてくれます。
でもこの「市場」で扱ってもらうとナゼか商品に
感動がなくなってしまうのです。。。
◎
個人で小さな塾を開いている人に向かって「小さくて
はいけない」と言う塾経営コンサルタントがいます。
「あなたの仕事は自己満足にすぎない。
本当に良い仕事をしているのならば、それをあなたの
塾へ来ていない全国の生徒にも広げるべきだ。
現在、自分の目の前にいる生徒にだけサービスをして
隣りに苦しんでいる子がいてもシランプリですか?」
まあ、こんな風に仰るのです。
「井の中の蛙」への批判も込められているはずです。
本当に教育を考えるならば、自分の考える教育を世に
問えということです。
カップヌードルを作る日清を思い浮かべてしまいます。
それもすごいことですけどね。
でもラーメンはそれだけではありません。
オヤジ一人のラーメン屋もアリじゃないですか。
このコンサルタントは上記中村のラーメンにネット販売
を勧めるに違いありません。
全国があなたのラーメンを待っている!ってね。
ある意味、余計なお世話です。
全国には別の美味いラーメンがたくさんあります。
仕事というのは日本一を決めることではないのです。
必ず世に問わねばならぬ、ものではありません。
◎
こんな不況でも「成功」している塾があるそうです。
経営者としての力量がおありなのでしょう。
経営的に失敗すれば何もできなくなりますから
成功は必須の条件であるとY塾を見て思いますよね。
成功のご褒美として経営者は高収入でしょう。
私が聞いた話でも超高級外車にお乗りの方がいるとか。
ベンツなんて程度ではなく、私など名前しか知らない
見たことがないような車だそうで。
自分で稼いだのですから文句をつけるスジではありま
せん。
ボスがリッチ→仕事が成功→良い塾
この連想を象徴させるための高級外車なのでしょう。
良い塾からリッチな経営者がでる事はアリでしょう。
けれども反対にリッチボスだから良い塾という保証は
ありません。
素朴な感情としてミニ塾のオッサンの私としては
教育と高級外車は似合わないと思うのです。
「成功した塾」では生徒が全て大丈夫だったか?
一人でも、うまく行かなかった子がいたとすれば
それでも外車の乗り心地はよいのでしょうか?
○
ラーメンというモノですら、店を多く展開すると
同じサービスを維持できません。
まして教育。
TVでCMを流し、生徒を集めて同じサービスが
提供できるのでしょうか。
カップラーメンの世界ですね。
先のコンサルタントが「世に問え」と仰るのは
こういう世界へのいざないでしょう。
しかし。
ことは、教育なのですから・・・・
◎
写真は尾道の猫
足るを知っていますねえ・・
ラーメン屋さんがありました。
(宇品は広島の港)
たしか初老のご主人が一人でやっておられた。
このラーメン(醤油トンコツ)は美味かったですね。
いかにも広島のラーメンでした。
今なら地元のTV局で紹介され
「家庭で作る広島、中村のラーメン」なんて商品もでき
ネットで売られる、そんな店になったかもしれません。
あるいはガンコに取材拒否を続けるか。。
いずれにしろ有名になったことでしょう。
○
全国一なのか広島一なのか、それは分りません。
そんなことは作るほうも食べる方も気にしないで
ただ一杯50円のラーメンを喜んでいました。
こんな店が地元にあると良いですね。
あまりに当然のことですが、一代で店は終了。
仕事とは、かくあるべきです。
◎
円天市場(仮称)というネットがあるとしましょう。
今、上記ラーメンの中村があれば商品取扱申込が
くるかもしれません。
料金はこれだけ上げられる、とか、質はこれだけ
下げられるとか指南してお金儲けをさせてくれます。
でもこの「市場」で扱ってもらうとナゼか商品に
感動がなくなってしまうのです。。。
◎
個人で小さな塾を開いている人に向かって「小さくて
はいけない」と言う塾経営コンサルタントがいます。
「あなたの仕事は自己満足にすぎない。
本当に良い仕事をしているのならば、それをあなたの
塾へ来ていない全国の生徒にも広げるべきだ。
現在、自分の目の前にいる生徒にだけサービスをして
隣りに苦しんでいる子がいてもシランプリですか?」
まあ、こんな風に仰るのです。
「井の中の蛙」への批判も込められているはずです。
本当に教育を考えるならば、自分の考える教育を世に
問えということです。
カップヌードルを作る日清を思い浮かべてしまいます。
それもすごいことですけどね。
でもラーメンはそれだけではありません。
オヤジ一人のラーメン屋もアリじゃないですか。
このコンサルタントは上記中村のラーメンにネット販売
を勧めるに違いありません。
全国があなたのラーメンを待っている!ってね。
ある意味、余計なお世話です。
全国には別の美味いラーメンがたくさんあります。
仕事というのは日本一を決めることではないのです。
必ず世に問わねばならぬ、ものではありません。
◎
こんな不況でも「成功」している塾があるそうです。
経営者としての力量がおありなのでしょう。
経営的に失敗すれば何もできなくなりますから
成功は必須の条件であるとY塾を見て思いますよね。
成功のご褒美として経営者は高収入でしょう。
私が聞いた話でも超高級外車にお乗りの方がいるとか。
ベンツなんて程度ではなく、私など名前しか知らない
見たことがないような車だそうで。
自分で稼いだのですから文句をつけるスジではありま
せん。
ボスがリッチ→仕事が成功→良い塾
この連想を象徴させるための高級外車なのでしょう。
良い塾からリッチな経営者がでる事はアリでしょう。
けれども反対にリッチボスだから良い塾という保証は
ありません。
素朴な感情としてミニ塾のオッサンの私としては
教育と高級外車は似合わないと思うのです。
「成功した塾」では生徒が全て大丈夫だったか?
一人でも、うまく行かなかった子がいたとすれば
それでも外車の乗り心地はよいのでしょうか?
○
ラーメンというモノですら、店を多く展開すると
同じサービスを維持できません。
まして教育。
TVでCMを流し、生徒を集めて同じサービスが
提供できるのでしょうか。
カップラーメンの世界ですね。
先のコンサルタントが「世に問え」と仰るのは
こういう世界へのいざないでしょう。
しかし。
ことは、教育なのですから・・・・
◎
写真は尾道の猫
足るを知っていますねえ・・