仕事か金か

2009-03-20 12:31:57 | 塾あれこれ
△△のラーメンは美味い、と評判になると多くは
支店ができ、また増加してゆきます。
その支店がすべて全く同じ味でしょうか?

味と言うものはたとえ親子で秘伝を申し送り
遵守しても微妙に変わるものです。
人が変われば味は変わるはずです。

とはいえ多くの人には分からないかもしれません。
でも、分らなければ良いのでしょうか。
それ、お金儲けの論理じゃありません?
少なくとも味を追求する道ではありませんね。

店舗を増やす内にいつのまにか「不味くはない店」に
なりはてることも多いようです。
経済優先ですね。

支店が多い所だから安心、なんてズボラな客もいる
でしょう。
でも客が来ればOK?

初志はどこへ行ったのでしょうか。
自分にしか出来ない仕事をキープすることこそが
大切だと思うのですが。

一店舗で頑張るのは多くの客に食べていただけない
ではないか、という考え方もあります。
でも美味いラーメン店は他にも出来てくるのです。

趣味で行かねばならぬ人は別として、普通の人間は
全ての見知らぬ名店に行く必要はありません。
一店舗は客に不親切といわれても、行く必要がない
のならその非難は当たりませんね。


塾も同じ構図と言えそうです。

先だっても書きましたが要は「人」

シラバスだの教員研修だのは一定の質を保証するに
すぎません。
優れた人物がいなければ良い教育はできないのです。

立派な塾長が率いても支店がすべて塾長の高いレベル
を実現できるでしょうか?
くりかえします、要は人。現場。

チェーン店の塾はおおむね一定の水準を超えられない
というのが実情でしょう。

もちろん小規模がよい、という保証もありません。
人気のあるチェーンの支店の方が小規模塾よりも
水準が高い場合も数多くありそうです。

個人の小さな塾など、生徒に逃げられたら困ると
甘く甘くなってしまいがちです。
それはもちろん生徒のためにはなりません。
ただ自分の収入を確保するだけのために仕事のハート
を捨てているのです。

支店が多い塾の方が一定の安心感はあります。
ただし、システムにより上記の(甘い甘い支店)が
沢山できている有名チェーンもありますね。

可能性としては、良い仕事をする塾はラーメン屋と
同じく、一人が責任をもち、スタッフも数人まで
地域密着の一店舗・・このなかから良心的な塾が
生まれると思います。

寿司屋だって、○○のオヤジが握るから美味い!

こういう塾のありかたに対して反対の意見をもつ
塾経営コンサルタントがおられます。

その話は、明日。