過去に撮影したネタからひとつ。
かつてホンダが製造していたコンチェルトです。2008年10月撮影。
1988年に登場したコンチェルトは英国のローバーとのコラボによって当時のシビックをベースにした小さな高級車として生まれました。車格上ではシビックとアコードの中間帯という位置付けでしょうか。
まるでレジェンドを縮小したようなヨーロピアンテイストの端正なスタイリング、木目と本革などをセンスよく使いこなした内装、高級車顔負けの豪華装備などスメ[ツイメージの強い当時のホンダとしては珍しいコンセプトのクルマでした。また、当時のホンダは屋根の低い車種が多かったのですがコンチェルトは比較的屋根を高くするなどまっとうな実用車として設計されていました。
コンパクトカーとしては価格が高めだったのと、小さな高級車というコンセプトが理解されなかった事もあり残念ながら一代限りでブランド消滅してしまいましたが、コンチェルトのポジションはドマーニ(1992年登場)によって受け継がれる事となりました。
しかし、ダウンサイジングが求められる現在の世の中にこそ、適度な車体サイズに高いクォリティを実現したコンチェルトのようなコンセプトは見直されてもいいんじゃないでしょうか?