トラ40000

2015-03-03 | 鉄道模型
iPシリーズ第6弾(そしてコトラグループ第5弾=最終です)のトラ40000がリリースされました。

コトラの‘類’5種。

似たモノ同志とはいえ台枠の幅や妻の高さ、材料=木/鉄の違いなど個性はいろいろです。

同時発売の車掌車と連結したプラ無蓋車群。

素晴しい出来だと思います。


じつは、発売1ヶ月半前、塗装とタンポ印刷が為される前の完成した見本を入手、トラ45000(iPシリーズ№2)でやったと同様の発売前の「お遊び」をやって見ようとしたのです。


模型化に当り写真資料を大量に集めたのですが、この辺りの無蓋車は殆どプレート車輪を使って居ます。

しかし2例だけ両側スポーク車輪使用のトラ40000を発見しましたので軸受部が共通でスポーク車輪使用のワム90000用予備部品を使って遊んでみることにします。

先ずは塗装します。

じつは無蓋車シリーズではナットとビスで組み付ける「カプラー取付」のためには分解しなければならないのでこの作業手順が良かったとは思えません。

分解→塗装→インレタ→オーバーコート→汚し→組立が正しかったかも知れません。

‘J’ゲージ(=16番)時代のインレタやKATOのトラ45000のインレタを色々チェックしてみます。

以前遊んだときはIMONがコトラのインレタを出していないので、PEMP製トラ6000用インレタを使っています。 形式番号の大きな標記にせめて「コトラ」とレタリングしたいので使えるモノが無いか探したのです。

コトラと40000はセンターがきっちり合っていなければなりませんのでまずナンバーを打って、その文字に合わせてコトラを置く事にします。

台枠部にもレタリングできるように製品に付属させてあるKATOのインレタのコトラを試してみることにして、数字は「廃物利用」でワールド工芸のカ3000用を利用させていただく事にします。

番号は写真で出てきた2両のうち「40279」ではなく、少しわざとらしい感じを受ける変な番号「40402」にする事にします。

(選択の理由は忘れました・・・製品にも40604という紛らわしい番号を設定しておいたのでその紛らわしさを好いたのかも知れません)

最も重要な「番号」は「縦の鉄部」に挟まれた木部のセンターに入るわけではなく、なんとなく車体全体の中央に寄せた位置(此処では左寄り)にレタリングされているようですので5桁目=左端の「4」から順にレタリングすることにします。

文字の間隔、上下へのずれに気を付けながら1文字ずつ転写します。

「40402」を打ち終わってKATOの「コトラ」を転写してみます。

‘J’(1/80)と‘HO’(1/87)のスケールの違いで、また‘J’の多くが1/76程度の雰囲気を持っているから台枠用で行けるかもと思ったのですが、全然駄目でした。 文字表記の文字間隔が一番違うところです。

「トラ」より小さくなくてはならない「コ」の標記が惜しくて未練で残してトラを外しましたが、やはり文字の小さすぎは駄目な感じです。

KATOやTOMIXは‘J’の中でも「1/80を守る」意識が強いメーカーですから小さいモノはあきらかに小さい作りになります。

(TOMIXの金属インレタは他社に比べて1割2割小さいです→理由;1/80だからです)

結局手堅い方法にしました。

IMONのトラ6000用インレタから「トラ」を、IMONのL-004から客車重量区分「コ」(積載時の重量で22.5t未満の一番軽量な区分)を取り出して組み合わせました。

自重や換算標記は以前と同様トラ6000のもので済ませてしまいます。

一番大変なのは検査標記です。 クロマチックレタリング標記全体をメンディングテープで上から押さえつけて固定してシャープペンで擦っています。

検査標記はトラ6000のモノですが、寸法的にぎりぎりです。 おそらく両方ともスケール(1/87HO)に忠実にしているだけでしょう。

この標記を歪まないように定位置に転写するのははっきり言って至難の業です。

タンポ印刷できちっと押せていることの有難味は涙が出ます。

足踏みブレーキと手摺の無い側は5倍くらい楽に転写できます。 (それでも厳しい作業です)

アクリル塗料「艶消し白」で手摺などに色差しをしました。

大事なオーバーコートをする前にエアガンの分解掃除です。

無事終了。


なんだか綺麗に出来ませんでした。 綺麗じゃ無い→最初から少し実感的?

エナメル+筆で少し汚します。

全体にも汚しておきます。

汚し済みのIMONカプラー(←手元にそれしか無かったのです)をネジ止めします。

ついでに形状が似ているモデルワムのトラ70000を汚しておくことにします。

下回り。 車輪が黒染になりました!感激です!!

外して軸受をマスキングします。 少しでも転がりを好い方向に持って行きたいです。

車輪は単なるプレートでは無くボックスになっています!

ついでに軸長測ってみます。 20.89mm・・・

これは規格には合せていませんですね。

↓1983年に発表されたHO1067長軸車輪の規格です。


トキ25000もやっておきましょう。

台車マクラバリはこういう形状、センターバネは径が大きくて強すぎです。 マクラバリは日光、カツミエンドウのスタイルがやはり総合的には無難です。 バネは簡単に換えられるので没有問題です。

こちらも車輪は単なるプレートでは無くボックスになっていますし、規格も守っています。

HO1067短軸車輪の規格です。


エナメルで汚して、

もう吹き終わってしまいました。

IMONカプラーの動きが渋いので外してみたらカプラーボックスが変な高さになっており、スペーサーの真鍮リングが噛ませてありました。

高さは0.83mm。 高さが少し足りないから渋いので1mm程度にしておくことにします。

トキ25000 この発売は嬉しいです。

中の汚しはイマイチ下手でした。 

トラ70000 こちらも嬉しい発売です。

汚しがイマイチだったので何か積もうかな・・・

トラ40000と言ってもこれはPEMPの車両ですね。 (アオリ戸押さえはIMONトラ6000用)

台枠の巾が狭いのでちょっと違います。 本当は

こんな感じです。 あれっ?あまり違う様に見えない・・・結構違うのですが・・・

足踏ブレーキの有る側です。

汚しがちょっと黄色すぎた? 下から吹いているのは何時もの黄かん色+黒ですが上は最近盛んに使って居るEL屋根上色に引っ張られ気味だったかも知れません・・・

(じつは模型は結構烈しくやっています・・・汚しばかりですが)

発売して居るトラ40000と編成を組んでみました。

発売分はタンポ印刷は正しいです。

文字の色がきちっと白くて文字の太さ、大きさがちゃんとしているという大事な部分は押さえてありますので是非お好きな番号を買っておいてください。

iPシリーズは続いてワム80000、ワラ1、コキ50000(C20、C21)とつづきます。








『コキ』チェック

2015-03-01 | 鉄道模型
さくら模型のHO1067コキ250000を入手しました。

エラーが修正できずお蔵入りとなったIMONコキ104と比べてみました。


こんな箱です。


無駄なスペースを廃した素晴らしい箱です。


こんな色です。


手前が発売に至らなかったIMONコキ104です。

IMONの車輪はタイヤ外側までグレー塗装が為されています。


コンテナを外して車体フレームの比較です。

IMONコキは常備位置、原宿店レイアウト上で自然のウェザリングを被せられています。


車体フレームの下から見た比較です。

コキ104は車体が低いのでカプラーはHO-102です。 コキ250000はHO-101です。


IMONコンテナをさくら模型へさくら模型コンテナをIMONへ載せてみました。

互換性は完璧です。 どちらもモデルワムのコキ5500に合わせてあるからです。


コンテナ、下から見た眺めです。 (いやーーん!)

左がさくら模型、右がIMON。 悲しい事にどちらも19Dです。


IMONコキ104を分解してみます。

ボルスターとマクラバリの間にワッシャ「大」「小」を挟んで3点支持にしています。

スプリングは非常に柔らかいです。

好く出来ています。 今更ながら作り直してリベンジ発売も良いかもしれません。
(車輪外側のグレー塗装が必要かどうかは?疑問ですが)


19D同志を比較してみます。 左がさくら模型、右がIMON。


左がさくら模型、右がIMON。


左がさくら模型、右がIMON。


左がさくら模型、右がIMON。


IMONよりシンプルなさくら模型のボルスター周りです。


ほぼ真上から比較して見ました。 コキ250000はコンテナ固定位置が密集しています。


ほぼ真下から見た比較です。 コキ104は台車間が小さくオーバーハングが大きいです。

ワム、ワールド工芸の色々な貨車と一緒に2つのコキも汚してみる事にします。