主にHO
1067機関車群が入ったワードローブです。
余震で扉が開いて「再落下させない」対策です。
βマチックのテープ・・・もうあまり使う事もないだろうという事で・・・差し込んでおくとこれ以上は開きません。
早く余震が終わってくれればよいのですが。
さて、北海道蒸機群が地下に置いたままにしてあった理由は、それらが抜けた状態のうちにIMONカプラーへの交換や「架線注意」貼りをやってしまおう!
作業が終わってから合流させよう! という魂胆なのです。
EF58もIMONカプラー化を企みました。
PEMP
(プレスアイゼンバーンモデルプロダクツ)のEF58です。
元箱のラベルが内箱側面に貼ってあります。
ウレタンを使った巨大な箱を処分、体積で1/5のIMONの青箱に移しました。
屋根を車体色
(青15号)ではなく黒に塗り分けるのは昭和50年前後以降の大宮工場で検査が行われた証です。
屋根が黒同志、比較しながら一緒に作業していこうと思います。
EF58173
(高崎第二機関区所属、受持工場;大宮、PEMPブランド、製造;フクシマ模型製作所)
EF5835
(長岡機関区、受持工場;大宮、IMONブランド、製造;フクシマ模型製作所)
カプラーは当然ケーディー#711が付いていますが、鉄製のヒゲを巧妙に曲げて取り付けられています。
この曲げ具合が人によっては「萌え」かもしれません。
相手のカプラー
(少し前までは絶対ケーディー#711しか無かった)にヒゲが付いていたら
(←ケーディーならニッパーなどで切り落とさない限りヒゲは絶対付いています)ヒゲがスノープラウに当たってしまって前に進めず、相手のカプラーに届きません。
ヒゲを許さない構造ならマグネマチックカプラーが取り付けられている意味は有りません。
私は「ヒゲ曲げケーディー」に「萌え」ないので、真っ先にIMONカプラーに交換!します。
EF58173のお面はフクシマの「深絞り」です。
この頃はおでこの曲面処理に「日立タイプ」と「東芝タイプ」という両極端が有った事がまだ判って居なかった時代ですから「どっちつかず」の「深絞り」になっています。
そしてその深絞り型は20年の歳月の間に失われてしまいました。
EF5835のお面はIMONが作ってフクシマに供給した「東芝タイプ」の深絞りです。
東芝も日立も共通の国鉄の図面通りに作ったのです。
国鉄は側面図で屋根頂部
(=車体の中心線)の寸法を示しました。
日立は、それに従いつつ車体の肩は前後両端まで同じ高サで行きました。
東芝は、それに従いつつ車体の肩も屋根頂部と同じように車体両端で下げたのです。
それ故おでこの傾斜部分は、日立では三角形をしています。
東芝は中心線で線対称になった平行四辺形2つになっているのです。
汽車/東洋や、三菱や日車、川車など、他のメーカーもそれぞれの解釈で作っていますが日立か東芝のどちらかに近いです。
(何故日立と東芝が全然違う屋根形状解釈の各々の代表選手に指名されているか? → ゴハチに於いてはこの「2社」だけが選ばれてロイヤルエンジン指定機を1両ずつ造ったからです)
そうは言っても露骨に形状を変えたわけではないので並べて見てもどちらもゴハチです。
左はIMON、右はPEMPです。
ダイキャスト製の台車枠や可動軸受は同一ですが、後から作ったIMONは拘って台車枠の位置を中心寄りに1mm寄せる
(ですから全体で2mm狭い)工夫を凝らしています。
どちらもダイキャストのギヤボックスですが、「独立」ですからIMONギヤに歩があります。
加えてIMONはダミーモーターを表現しています。
(この辺りが20年の進歩ですね)
PEMPの車輪は真鍮+ニッケルメッキ
(白車輪)です。 それを中古で買った私がいさみや常温黒染液で黒く染めてあります。
結構走らせているのでレール接触面が白く剥げてきています。
元の製品は実物換算70km/h程度しか出ません。
それを2条ウォームギヤに載せ替えてあります
(140km/hではなくトルクが半分になって120km/hという感じになります)
IMONの車輪は洋白+黒ニッケルメッキ
(黒車輪)で、速度問題を解決したPEMPゴハチと速度はほぼ同じです。
IMONの動力機構
シンプル故にウェイトを楽々搭載できて格段に重くなりました。
工夫に工夫を重ねたEF65より牽引力は「少し上」です。
(結構ショックでした)
ヘビーウェイト20系15連を牽いて原宿の勾配線をギリギリ上がれます。
(EF65よりちょっと楽に)
完全にひとまわり大きな
(そして重い)16番のEF58の1.6倍~1.8倍の牽引力が有ります。
相手が韓国製なら倍かもしれません。
テストして計測結果が出ても信じられないと思います。
シリコンチューブを使って居り、それにドラッグが掛けてあるので一番ウェイトが乗らない第三第四動輪が生きているから強いのです。
(他にも色々秘密があります)
16番のEF58は6軸駆動ですが「実質ED」である他の電機・DLと同程度の牽引力です。
(実質EDでもEF81,EF61にはちょっと負けてしまいます)
このEF58以降構造に拘ったあのEF65も「もっと強力に出来たかな」と思い始めました。
ギヤボックスタワーに直接縣架したIMONコアレスモーター2個で「6軸を動かす」のです。
台車のホイールベースが大きく、台車同志が接近しているEF65ならではの駆動方法です。
かつてEF65が牽引するブルトレは、有楽町で音を聞くと
デンデデンデデンデ!タタン! タタンタタン! とジョイント音が聞こえました。
EF66になると
デン!デン!デン!デン!デン!デン!タタン! タタンタタン! と来ます。
EF65と66は台車のホイールベースはF級「最大」で「同じ」だったかと思います。
全長がうんと短いロクゴーは台車間がうんと短いのです。
話が逸れてしまってすみません。
PEMPのEF58です。 ギヤボックスタワーを片側2つ、合計4つ使って居ます。
ギヤボックスタワーが4つということは、交換用ウォームギヤが1両で4つ必要という事です。
ウェイトを積むスペースが限られています。 車体内側のウェイトに頼ることになります。
ふたつのタワーはトルク伝達の必要から泣き別れにならないようにタガを嵌めてあります。
左;上から、右;下から見た姿です。 どのビスで留められているのか判らない感じです。
上のビスで捕まえていました。
しかし、固定はせず前後左右にガタがあるのを許す構造です。
この部分の構造は思った通りPEMPもIMONも共通でした。
IMONカプラーに交換完了! 左PEMP、右IMONです。
つかみ棒が違いますね。
PEMPはロスト製なのであまり細くできないし「しゃっきっ」とはしません。
IMONのは乗工社が蒸機用に発見・確保した挽物屋さんの「挽物」です。
細く、シャープで、これはちゃんとゴハチのつかみ棒の形をしてます。
IMONカプラーなので安心して重量列車を牽いて勾配線に行けます。
線路幅が先台車の幅を決め、それがつかみ棒の間隔に影響せざるを得ません。
ですからゲージの広い16番とNゲージの場合各社色々工夫していると思いますが、ゴハチに相応しい「小顔」には出来ないんじゃないでしょうか。