E5系【はやぶさ】試乗

2011-02-21 | 今鉄
E5系【はやぶさ】試乗会に行って参りました。

銀行が被招待権?を入手し、「鉄チャン」である事を宣伝していた私に回してくれたのです。

感謝感激で行って参りました。


2月18日、渋谷駅新南口から入場すると早速ポスターが迎えてくれます。

しかしこの日は結構烈しい雨の日でした。 あちこちでダイヤが乱れて私が乗った湘南新宿ラインも遅れました。


大宮駅構内の試乗会受付です。

名簿をチェックして居る様子を見ましたが、招待客のうち半数以上がまだ来ていない様に見えました。

この結構烈しい雨で今日になって見合わせた人も居るんじゃないでしょうか。

(もちろん電車が遅れている人も居るかも知れません)


受付から赤羽寄りへと誘導され、改札ではない入口から「試乗列車」だけが使って居るホームへと誘導されます。


階段を上るといきなりこの様な情景でした。

我々の乗る列車は8:38発です。


とてつもない長さの先頭部!


JR東海の電車がカモノハシ系なら、彼はアヒル系のお顔でしょうか。

↑配られた袋に入っていた3/5ダイヤ改正後の時刻表です。

試乗列車は大宮8:38 → 9:48仙台です。

と言うことは、改正後の【はやぶさ1号】にほぼ等しいダイヤで走るという事です。

(正確には1分速い!!)


号車は指定になっており、号車内は自由席でした。

デッキ毎に女性が立って居る姿は内蒙古集通鉄路の一日一本走る普通旅客列車が大きな站(大板や正襄白旗)に停車中の状況を思い出させます。

集通鉄路の場合は制服女性站員は赤いタスキに金文字で「文明列車」と大書されていました。

牽引機はもちろん全区間蒸機です。


私は4号車です。


車内の様子です。 まだ窓際が幾つも空いています。


これが私の通行手形「4号車」です。


足元のスペースが広がって足を組める程になったと言えますが、椅子の背の「薄さ」に見た目でびっくり!

昔々、幾度乗ったかアエロフロート(ソビエト航空)のイリューシン62を思い出してしまいました。 (ゴメンナサイ)

西側の飛行機は見た目に座席がゆったりしているように見える様に(実際には膝の前のスペースはぺらぺらに薄くとも)気を遣った設計をしてありました。

少し真っ正直すぎる設計かも・・・


枕が付いています。 ちょっと豪勢な気分になれます。


配られた袋には電車のパンフレットと「びゅう」の広告が入っていました。


配られた袋の中身でピカイチは試乗会参加記念のフォトフレームです。



【はやぶさ】のシンボルマークが押してあります。

しかし、東北の特急に【はやぶさ】はイマイチ頂けません。

日本の特急ネームをJR九州が独占してしまうのを防ぐためかなとは思いますが。

【さくら】がいずれ長崎へ行くとするなら【つばめ】とトレードできたら双方佳しと思うのですが。

【みずほ】は九州の稲作の中心熊本へ行く特急でなくてはやはり変です。

【はやぶさ】は鹿児島県によって代表される鳥と感じています。

特急ネームの奪い合いのような醜態を折角の鉄道ブームの中でやって欲しくないです。


そして「お弁当」が付いていました。


朝バナナダイエットが台無しですが嬉しく頂きます。


放送で案内が有って300km/h運転に入ります。

只今285キロ・・・290キロ・・・295キロ・・・皆様只今300キロに到達致しました。

乗り心地はばっちりです。「少し音が大きくなったかな」程度です。

E2系を350km/hで営業運転させてしまう国がある訳ですから・・・飛行機とよりもどちらかと言えば宇宙船かと思う程のE5系に300km/h運転など「公園の散歩」かもしれません。

「275km/hからE2系の制動距離」で320km/hから止まれると言うことなので本当の凄みは「非常制動」に有るのかもしれません。
(体験するのは嫌ですが・・・)


編成の紹介

その「鉄道」が力を入れた「車両」はいつの時代も「凄い」です。

最近になかなか無かったほど「凄い電車」かと思います。


洗面所です。


普通車の車内全体の様子です。 これで定員100名。

飛行機のように椅子の貼り地を「互い違い」にしてあります。

また、最近の飛行機に見られる工夫=頭上の荷物収納棚に忘れ物がない事を確認できるミラー(ステンレス鏡面板の様です)が付きました。


背を倒すと座面が前に出てきます。

座り心地をより良くするためと言うよりは、背を直立させたときに座面が引っ込んで回転させやすくしたという要素を感じます。


スペースを使い切ることをもっと追求しています。

窓中心部の窓枠だけが少し広くなって物を置ける様になっていますが、太った私の脇腹にそれが食込んで痛いほどスペースは突き詰めてあります。

(→背を倒してしまえば全く問題ないです)


真ん中のB席をはっきり広く作って有ります。

JR東海はB席だけ広いのをN700系でやめたように記憶していますが、東日本はB席を広くするようです。

私は差を付ける東日本の行き方に賛成です。


仙台駅に到着してグランクラスを覗きに行きます。


女性が何を撮っているのかと思ったらコクピットでした。


真似させて頂きます。 添乗者のシートは斜め後です。 理想的だと思います。


こうして斜め後から見るとキハ81の先頭部形状と相通じるモノを感じてしまいました。

偶然なのかも知れませんが「やるな東日本!!」 拍手ものです。

10両編成というのも偶然の一致で泣かせますね。


凄いお顔です。 大宮駅で1号車を見てしまったので10号車側に来たのですが、テールライト側ばっかりになってしまって残念です。

でもヘッドライトが減光もせずに点いていたらこの「お顔」の写真は写らないかも知れません。


ながーいお顔で記念写真撮っていただきました。

(車内整備の為、荷物全部持参で外出しなければなりませんのです)


宇宙船のコクピットを覗く方々。


エスカレーターを降りると此処もお祭りの雰囲気です。


26分の折り返し時間はお土産を買うには丁度良い時間です。


当然ながら同じ4号車に乗車して仙台を発車します。


長町駅ホームには「鉄」の姿が有りました。


在来線を追い抜きます。


再び290,295,300と読み上げながら300km/h運転に入ります。


再び在来線を追い抜きます。


郡山に運転停車。

仙台10:14 → 11:35大宮ですから11分余計に掛かりますので「何か有る」とは思っていました。

【はやて】に追い抜かれなくてほっとしました。

ちょっと前、583系に乗って通勤電車にどんどん抜かれるのはなかなかショッキングな体験でしたから。


那須塩原にも運転停車。


前の椅子の背裏の網に「輪っか」が付いていて、フックと合わせて傘を固定できるようになっています。

仙台で水の配布もあり、まさに至れり尽くせりです。


大宮には少々遅れて到着です。

強風による徐行区間があったための遅れです。

午前の試乗列車は11:35着、午後の試乗列車は11:30発、定時で有れば大宮駅北方鉄道博物館付近ですれ違うはず。

鉄博と一緒に撮影しているJR東の広報が居るかも・・・とは考えすぎか?


大宮に到着、4号車の住人は前よりの出口から一列で10号車グランクラス見学に向かいます。


9号車前よりから乗車して9号車(グリーン)車内で順番を持ちます。

9号車も無人で走っていたのです。


記念写真を写していただきました。

私は最後尾なので自由自在です。 (狙って最後尾になったわけです)


グランクラス車内に入れる人数は限られているので少しずつ前進します。

100Vの電源は普通車車内にも完備していました。

(もめ事を避けるためにタップを持って行くのが吉かな)


グリーン車内です。

実は先ほど傘を固定する方法について書きましたが、その傘をそのまま忘れてきて、JR職員の方がグリーン車まで届けてくれました。

(余りにも椅子に馴染んでしまうので忘れ傘の温床になる鴨?)


グリーン車の10号車よりの扉は使用禁止です。


グランクラスです。

とっても素晴しいです。

でも勿体ないかな・・・

新幹線で横3列、美しいですね。

古のアメリカの長距離列車の座席車「コーチ」は新幹線サイズの客車で席数44が普通です。

してみると日本の新幹線グリーン車の1両68席は「その遙かに下」という事だったのです。



さて、グランクラスのシートのレザー(革)は白と言ってもよい色です。

デザイナーが選んだ色とは思いますが、拙い選択だったんじゃないかと思います。

私はインテリア井門という家具屋をやっていました。 (多少は家具の知識があるわけです)

革には色々なグレードがあり、ピンきりです。

しかし一般に白い革は高価です。

革の傷・・それは動物が生前付けた傷が仕立て上げたときに「有る」のが判ってしまうのです。

明るい色ほど傷は目立ちます。 使えない部分が多くなってしまうのです。

また、傷つけないように飼育した動物(例えば牛)でなくては明るい染め色の革に使えません。

こんな事から白い革は高価になるのです。

それだけで済めばよいのですが白い革は汚れ易いのです。

個人所有の高級乗用車の内装で有れば気をつけて使えば長持ちするかもしれませんが鉄道車両でどうでしょう。

JR九州が革張りシートを使ったとき、暗い色合いが多かったのですがそれが無難な選択なのです。

デザイナーの遊びに付き合わされた・・・デザイナーに遊ばれてしまった・・・という事でなければ、計算済みであれば良いのですが。


「車内を見える様に撮って貰います」


グランクラスの車内です。 

一見して感じられるグリーン車との大きな違いはアテンダントの存在かも。


【はやて】【はやぶさ】の並びか! 続行のE2’系が入線してきて突然こんな状況になりました。


どこかで馴染んだ名前だと思ったら

【はやて】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%BC%8F%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F

【はやぶさ】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%BC%8F%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F

疾風と隼といえば日本陸軍戦闘機を代表する(生産機数で二位と一位の)戦闘機です。

疾風は隼(14気筒950馬力)より新しくて(皇紀2601年制式)に対して2604年制式の強力(18気筒1900馬力)で遙かに高速(495㎞/hに対して624㎞/h)な戦闘機で、大東亜決戦機と呼ばれたものじゃないですか!

それぞれ単独では連想しないのに「はやて」と「はやぶさ」が並ぶとそういう連想に繋がってしまいます。


【疾 風】が一式戦なら【 隼 】が六式戦位の違いがありそうです。

前から見るとそれほど大きく感じない「差」が横に回ると凄いです。


この部分の長さが凄味があります。


進入禁止の9号車のドア付近。


お帰り口に至るまできっちりコースが出来ています。


試乗した人だけでなく誰でも買えるようにコンコースで売られている【はやぶさ】試乗記念グッズ。

お弁当が面白そうでしたが、じつは既に買ってあるのでした。


丁度やってきた43分遅れで運転中の湘南新宿ライン特別快速平塚行のグリーン車に乗ります。


仙台土産の牛たん弁当、最後の一個を私がゲットしたのでした。


こんな中身です。

用意したサンドイッチとお茶や水以外は試乗車車内では飲食禁止だったのでした。


特別快速なればこその「恵比寿通過」を堪能します。

感想は・・・
慣らし運転程度で300km/h出てしまう感じなので凄い電車だという事は判りますが、車内にいると良く判らないのではないでしょうか。

300km/hで通過する姿を外から見る方がカッコイイんじゃないかと思います。

電車は新幹線に限らず新しいほど佳いと思っているのですが、洗練されて来ていると感じました。

グランクラスは「佳い」ですが、その5000円を他の何かに使うのがよいかどうかはよく判りません。

ただ、成田エクスプレスがデビューした時、クロ253に掛けるJRの熱意は凄く、そういうホットな時に焦点の車両に乗るのは決して損ではないと「私の経験」は告げています。

早い時期にチャンスがあれば乗るべきでしょう。

(シートに汚れが付いてしまう前に・・・)








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