模型工作室から急行〔彗 星〕1

2016-07-30 | 鉄道模型
模型工作室レポート、モデルワムの客車に取り掛かることになります。


自分用に買う予定ではなかった車両群なのです。

友人用にしても良いと考えて数年前にマロネ49を1両買ってありました。

自分は“FAB”と“ヴェスターヴィーゼ”のキットから30年代ブドウ色1号時代の〔彗 星〕ではなく〔銀 河〕辺りを考えていました。
  (入手した列車工房キットを全てマロネ37130にしてしまったのでマロネ49は手に入らないと考え〔彗 星〕には届きそうに無かったのです)


しかし、結局関心を示さなかった友人に代わって、マロネ49も含めた〔彗 星〕編成に手を出すことにしました。


〔彗 星〕は東海道本線区間だけを走る急行です。

【彗 星】・・・ブルートレイン(特急)は「並」のブルートレインでした。
(「並」ではないブルトレは「上」の【あさかぜ】「下」は食堂車が無い特急群)

〔彗 星〕は日本の優等列車史上に残る豪華列車で、後の特急【彗 星】よりずっと格上の列車です。

(歴史的豪華列車の一つ名士列車17レ18レの後継かとも思われます)

〔彗 星〕にはロネが6両並びます。

マロネ49-マロネ40-マロネ41-マロネ41-マロネ41-スロネ30- ハネ ハネ ハネ・・・・

戦後ブドウ色1号時代の列車としては【つばめ】や【あさかぜ】より遙かに豪華な列車でした。




モデルワムの製品の長所は全体のすっきり綺麗な仕上がりです。

短所は走行抵抗が大きく、平面が出ていない多くの路盤では脱線する事、パネルライトの配光が悪いことです。

短所は台車、パネルライトをIMON製に取り替える事と脱線の原因である引っ掛かりや強すぎるバネを交換することで解決できます。


台車はTR40、TR47系が多いのでまずは一気に組み立てます。


ブレーキを組み立てなければ成りません。 ブレーキハンガーとブレーキはABS製です。

万力を使うことを今回思いつきます。


それによって安定して正確に組み立てられるように成りました。


台車の土台部分は組み立てられた状態ですが、枕バネが別付けなので分解して接着しなくては成りません。


瞬間接着剤で取り付けますが、瞬間接着剤は接着まで時間が掛かる事があるのでウェイトを乗せて接着が終るのを待ちます。


枕バネが別付けなのはTR40、TR40B、TR47などを作り分けるためです。


ブレーキが別付けなのは、ファインスケールで長軸車輪なので台車枠とブレーキをかなり離す必要が有り、台車枠が自由にイコライジングする必要があるからです。


ABS製のブレーキ周りを塗装します。 アクリル塗料を適当に調合します。

写真では妙に明るく見えますが錆と油と埃が混じった色のつもりです。


こんな感じにマスキングテープ使って半固定して塗装します


台車枠も黒塗装して下7分上3分位錆色軽く吹いて置きます。 面倒なのは通電のためのマスキングです。


車輪を拭いたら大変汚い!


新品だから汚いはずは無いというのは大きな勘違いです。

黒ニッケルメッキをされたワッパ(車輪)が製品となってユーザーの手に渡るまでに多くの作業を経るのですが、その間に清掃は行われていません。

IMONの完成品車両は車輪を磨いてあります。

台車製品も今現在は少しマシかもしれません。


組立屋さんに依頼してあった八雲工芸の蒸機900形が組み上がってきました。


キャブ側窓に窓枠が無いのですがこれが正規なのかもしれません。

動輪のタイヤ外側やや汚れた黒への塗装やヴァルブギヤーが黒染めは先に行ってあります。
しかし、組立前の塗装はやはり痛みますね。

IMONの蒸機は動輪タイヤ外側は同じ様に塗ってから組み立てていますが、組立にノウハウがあるのかもしれません。


ブレーキ周りの塗装が上がりました。


台車枠の塗装も終わってマスキングを外したところです。


マクラバリにブレーキハンガーを取り付けた姿です。


全部取り付けました。


ブレーキ&マクラバリと車輪をその位置に置いてから台車枠を当てて組み立てていきます。


5両分の台車組立終了。


ほかのモデルワム客車に使う台車も含めてあと5両分の仕上げも始めます。


ブレーキの色合いを少し変えてみます。 もっと彩度を出したいと。


TR40BとTR11(マニ60用)です。


組立終了。


台車が揃って次の作業に掛かります。