IMONのパーツ群の中でも優秀なものの一つにパネルライトが有ります。
IMONとして本格的に客車発売に向かう事を契機としてパネルライトに対して一段の改良を試みる事に致します。
「実験」は常に行っては来ました。
ヴェスターヴィーゼのオハフ33ですが、パネルライトの印刷部の柄を変えています。
(途切れ無しの同じ柄が続くようにしました・・・・改良はこの方向に向かうかもしれません)
配光はほぼ完璧です。
来春発売のナハフ10の試作品をそのまま実験台にしていろいろ試してみます。
ナハフ10の便所、洗面所部分を下から見た姿です。 国内生産のブラスモデルの集大成に相応しい構造を目指しています。
開けたところです。 パネルライトは総重量をチェックするためにパネルだけが入れられて居り、基板や配線はありません。
(重量は175gでした、IMON北斗星客車は180g+α、16番KATOMIX客車が210g程度です)
そのパネルライトも何故か長さがカットされています。
なるほど、車掌室の仕切りが「上回り」側に付いて居り、カットやむなしということですか・・・
IMONの箱物車両のインテリアとパネルライトは下回り側についているのが通例で、それによって配線が暴れないようにしています。
ではこのカットされたパネルに基板を付ける事にしましょう。
先端中央部分の覆いは左右に隙間を残すのがポイントです。
(実験結果を後日よく考えてみると、覆いは中央山脈だけ、幅3~4㎜で充分という感じがします)
カットされたテープをそのまま使うと「重なり」が過剰でもったいないのでハサミで切り落とし、端切れを使って上や横の隙間を塞いでみます。
私がよくやる乳半印刷の左右を繋ぐ事をせず、D1000の製品のままのパターンで搭載してみます。
まさに実験です。
椅子取付板下面と床板の間隙は「僅か」です。 この隙間に綺麗に配線類が入って浮きが起こらないか心配です。 基板を使うと高価になってしまいます。
床板に載っているのはIMONのラグ板です。 試作品に付いているのはそれとは別のラグ板です。 製品に使われているものなのかもしれません。 製品に使われている部品をパーツとして分売する能力が無かったのもIMONの最大の弱点でした。
ラグ板に切った細いヤニ入り半田を載せた姿です。
ラグとリード線を付け、メンディングテープで絶縁しました。
IMONの台車取付方法です。
下から順番に以下の用になっています。
①1.4㎜鉄製プラスネジ(クロクロメイト等通電が弱いメッキによる仕上げ)
②真鍮製ジャケット(黒ニッケルメッキ・・・通電します・・・この組合せは車輪には使えません)
③燐青銅製弱いスプリング(スパイクモデル製と同じですがスパイクモデルを尊重して分売しません)
④台車の真鍮製マクラバリ(黒ニッケルメッキ)
⑤真鍮製ワッシャ(金メッキ・・・前位後位で直径を変えて3点支持になるようにしています・・・これが無いと台車からの集電がスプリング経由だけになってしまうのです)
⑥ボルスター(IMONでは前後共通です)
⑦絶縁ワッシャ
⑧ラグ板(洋白製)(ニッケルメッキ真鍮板と悩むところです)
⑨真鍮製ナット(黒ニッケルメッキ)
という構造になっています。
非常に高い完成度と自負いたしております。
そして企業秘密じゃないのか!?というべき「技」がネジ止部分だけが残されたアングルです。
アングル構造の利点は残し、室内装置の安定した取付けを実現して強度も問題無しです。
量産車がどのような細部構造になるかは判りませんがメンディングテープでカバーしました。
室内装置(インテリア)で床板上面を覆います。
仕切り際の椅子1両あたり4箇所は2人並びの椅子の幅が狭く、それだけはホワイトメタル製です。
仕切の上にパネルライトをセットします。
配線は量産品ではもう少し綺麗に処理されるでしょう。
点灯させた状態です。
テールライトユニットはまだ出来て居ません。
こういった状態の時の床下機器の透け方に拘っています。 実物同様の水タンクの釣り方など。
乗務員室や手ブレーキ室はもっと明るくしたいです。 先程の山脈部だけをカバーする話です。
プラ製のエアタンク類はまだ正規のパーツではありません。 製作中です。
これは白アクリルで室内の明るさとパネルライト自体の様子を比較する構図です。
光源はトイレ洗面所の上です。
やはりやや光源寄り、中央付近が明るさが足りない感じがします。
窓から漏れる光が優しく地面を照らすのが目標の一つです。
つづいてナハ10です。
パネルライトの配光を完璧近くにするべく工夫するのは間もなく完成するD-1100、W-1100に託するとして今回完成品に使う分に対する改善策、印刷部分の追加をやってみます。
印刷部分に近い色を出すのは少しの白と多くのクリアの混合です。
ナハ10を分解してびっくり、こちらは基板が付いています。
しかしどうしたことか結構雑な組み立てです。 しかしこの雑な組み立ても実験材料としては貴重なのでまずはそのまま組み立てて照明を点けてみます。
雑な組み立てでもこのような角度では大して問題になりません。
デッキが明るすぎます。 これは組み立ての問題ではなくパネルライト取付位置の問題です。
客車の場合各社の客車を併結する事から言っても幌は普通の「畳み状態と伸ばし状態の中間」というべき半端な長さになります。 夜間運転にした場合、幌と幌の間からデッキ内の光が見えてしまうのが興ざめだと私は思います。
コンデンサの隠し方が我々の課題です。
デッキ側は問題です。
この斜め上からの画像でパネルライト組み立ての「雑さ」による問題が出てしまいます。
光源からの光が直接地面に照ってしまっています。
光源の位置が判ってしまう照明はナサケナイです。
市販の通常のパネルライトと比べればそれでも何倍も良い配光だと思います。
新しいパネルライトでは決してこうならない工夫を凝らすつもりです。
筆塗なので少し均一性が危ないですが塗装は乾いてきています。
この位置に白い部分が加わったわけです。
こうした塗装の様なものが付いているとパネルから光が汲み出されてしまうのです。
そして、デッキ上まではパネルライトを届かせず、仕切り板と同一平面までで止めました。
この不思議な印刷模様は追加印刷では困難な井門義博流模様繋ぎ柄の代用品として考えたものです。
まずは通常の形式写真、窓上水切り上側のボルトが見えるでしょうか・・・・
撮影用に車両を綺麗に掃除することまではしていませんし、焦点合成も全くしていません。
デッキ内側に見える室内色が“客車”という車種の魅力を振りまきます。
ナハフ10は屋根色は銀ですが、ナハ10は銀色が汚れた色という設定の屋根色にしてあります。
発売は青15号、ぶどう色1号、2号の3色に銀屋根、汚れ屋根の両方・・・6色を予定いたしております。
屋根色、まあまあ上手く行っていますが量産では僅かに暗めの色にするかもしれません。
便所の窓も少し時代が新しく、更に電暖バージョンとなっています。
夜間運転状態です。
私はデッキの明るさはこの程度が丁度良いと感じます。
ほぼ大丈夫ですが「光源側の中心近く」よりも「光源近く」の明るさが少し足りない様に感じます。
また光源近くの車体内側側面に対する配光が少し足りないと思いますのでその点の改良を目指します。
鉄道模型で「LEDを複数使った室内照明」は“問題外”で駄目だと思います。
ISカプラーKを使うならそちらの方がベターですが、通電カプラーが無い場合はコンデンサーは不可欠だと感じています。
IS-Kが無くて線路を掃除しなくてはならないのなら掃除をするべきで、ちらつきを我慢する必要など無いと感じています。
HO程度の縮尺では複数個のコンデンサーは嫌ですしスーパーキャパシタはちらつき防止の役には立ちません。
スーパーキャパシタは入力と出力の電圧が一緒にはならないのです。
その僅かな差は(恐るべき優秀な)人の目では‘ちらつき’でしかないのです。
151系の時ISカプラーを100%信用せず実験してみたところどうしても駄目で、スーパーキャパシタでちらつき防止を実現しようと極めて高価な回路をボンネットの中に組み込んだのです。
白アクリルによる「鏡」で見ると光源と光源以外では大きな差が有りますが、インテリアを照らす能力が均一になればと思います。
来春はナハ10・11、ナハフ10・11、来年夏にはオロ11を、来年冬にはオユ10、12、再来年からは『ハネ』『シ』を考えています。
客車も「走り」が重要です。
いざ「走らせ」たらお客様の信頼に応えられるような走りで喜んでいただけるIMON製品で有り続けるように頑張ります。
IMONとして本格的に客車発売に向かう事を契機としてパネルライトに対して一段の改良を試みる事に致します。
「実験」は常に行っては来ました。
ヴェスターヴィーゼのオハフ33ですが、パネルライトの印刷部の柄を変えています。
(途切れ無しの同じ柄が続くようにしました・・・・改良はこの方向に向かうかもしれません)
配光はほぼ完璧です。
来春発売のナハフ10の試作品をそのまま実験台にしていろいろ試してみます。
ナハフ10の便所、洗面所部分を下から見た姿です。 国内生産のブラスモデルの集大成に相応しい構造を目指しています。
開けたところです。 パネルライトは総重量をチェックするためにパネルだけが入れられて居り、基板や配線はありません。
(重量は175gでした、IMON北斗星客車は180g+α、16番KATOMIX客車が210g程度です)
そのパネルライトも何故か長さがカットされています。
なるほど、車掌室の仕切りが「上回り」側に付いて居り、カットやむなしということですか・・・
IMONの箱物車両のインテリアとパネルライトは下回り側についているのが通例で、それによって配線が暴れないようにしています。
ではこのカットされたパネルに基板を付ける事にしましょう。
先端中央部分の覆いは左右に隙間を残すのがポイントです。
(実験結果を後日よく考えてみると、覆いは中央山脈だけ、幅3~4㎜で充分という感じがします)
カットされたテープをそのまま使うと「重なり」が過剰でもったいないのでハサミで切り落とし、端切れを使って上や横の隙間を塞いでみます。
私がよくやる乳半印刷の左右を繋ぐ事をせず、D1000の製品のままのパターンで搭載してみます。
まさに実験です。
椅子取付板下面と床板の間隙は「僅か」です。 この隙間に綺麗に配線類が入って浮きが起こらないか心配です。 基板を使うと高価になってしまいます。
床板に載っているのはIMONのラグ板です。 試作品に付いているのはそれとは別のラグ板です。 製品に使われているものなのかもしれません。 製品に使われている部品をパーツとして分売する能力が無かったのもIMONの最大の弱点でした。
ラグ板に切った細いヤニ入り半田を載せた姿です。
ラグとリード線を付け、メンディングテープで絶縁しました。
IMONの台車取付方法です。
下から順番に以下の用になっています。
①1.4㎜鉄製プラスネジ(クロクロメイト等通電が弱いメッキによる仕上げ)
②真鍮製ジャケット(黒ニッケルメッキ・・・通電します・・・この組合せは車輪には使えません)
③燐青銅製弱いスプリング(スパイクモデル製と同じですがスパイクモデルを尊重して分売しません)
④台車の真鍮製マクラバリ(黒ニッケルメッキ)
⑤真鍮製ワッシャ(金メッキ・・・前位後位で直径を変えて3点支持になるようにしています・・・これが無いと台車からの集電がスプリング経由だけになってしまうのです)
⑥ボルスター(IMONでは前後共通です)
⑦絶縁ワッシャ
⑧ラグ板(洋白製)(ニッケルメッキ真鍮板と悩むところです)
⑨真鍮製ナット(黒ニッケルメッキ)
という構造になっています。
非常に高い完成度と自負いたしております。
そして企業秘密じゃないのか!?というべき「技」がネジ止部分だけが残されたアングルです。
アングル構造の利点は残し、室内装置の安定した取付けを実現して強度も問題無しです。
量産車がどのような細部構造になるかは判りませんがメンディングテープでカバーしました。
室内装置(インテリア)で床板上面を覆います。
仕切り際の椅子1両あたり4箇所は2人並びの椅子の幅が狭く、それだけはホワイトメタル製です。
仕切の上にパネルライトをセットします。
配線は量産品ではもう少し綺麗に処理されるでしょう。
点灯させた状態です。
テールライトユニットはまだ出来て居ません。
こういった状態の時の床下機器の透け方に拘っています。 実物同様の水タンクの釣り方など。
乗務員室や手ブレーキ室はもっと明るくしたいです。 先程の山脈部だけをカバーする話です。
プラ製のエアタンク類はまだ正規のパーツではありません。 製作中です。
これは白アクリルで室内の明るさとパネルライト自体の様子を比較する構図です。
光源はトイレ洗面所の上です。
やはりやや光源寄り、中央付近が明るさが足りない感じがします。
窓から漏れる光が優しく地面を照らすのが目標の一つです。
つづいてナハ10です。
パネルライトの配光を完璧近くにするべく工夫するのは間もなく完成するD-1100、W-1100に託するとして今回完成品に使う分に対する改善策、印刷部分の追加をやってみます。
印刷部分に近い色を出すのは少しの白と多くのクリアの混合です。
ナハ10を分解してびっくり、こちらは基板が付いています。
しかしどうしたことか結構雑な組み立てです。 しかしこの雑な組み立ても実験材料としては貴重なのでまずはそのまま組み立てて照明を点けてみます。
雑な組み立てでもこのような角度では大して問題になりません。
デッキが明るすぎます。 これは組み立ての問題ではなくパネルライト取付位置の問題です。
客車の場合各社の客車を併結する事から言っても幌は普通の「畳み状態と伸ばし状態の中間」というべき半端な長さになります。 夜間運転にした場合、幌と幌の間からデッキ内の光が見えてしまうのが興ざめだと私は思います。
コンデンサの隠し方が我々の課題です。
デッキ側は問題です。
この斜め上からの画像でパネルライト組み立ての「雑さ」による問題が出てしまいます。
光源からの光が直接地面に照ってしまっています。
光源の位置が判ってしまう照明はナサケナイです。
市販の通常のパネルライトと比べればそれでも何倍も良い配光だと思います。
新しいパネルライトでは決してこうならない工夫を凝らすつもりです。
筆塗なので少し均一性が危ないですが塗装は乾いてきています。
この位置に白い部分が加わったわけです。
こうした塗装の様なものが付いているとパネルから光が汲み出されてしまうのです。
そして、デッキ上まではパネルライトを届かせず、仕切り板と同一平面までで止めました。
この不思議な印刷模様は追加印刷では困難な井門義博流模様繋ぎ柄の代用品として考えたものです。
まずは通常の形式写真、窓上水切り上側のボルトが見えるでしょうか・・・・
撮影用に車両を綺麗に掃除することまではしていませんし、焦点合成も全くしていません。
デッキ内側に見える室内色が“客車”という車種の魅力を振りまきます。
ナハフ10は屋根色は銀ですが、ナハ10は銀色が汚れた色という設定の屋根色にしてあります。
発売は青15号、ぶどう色1号、2号の3色に銀屋根、汚れ屋根の両方・・・6色を予定いたしております。
屋根色、まあまあ上手く行っていますが量産では僅かに暗めの色にするかもしれません。
便所の窓も少し時代が新しく、更に電暖バージョンとなっています。
夜間運転状態です。
私はデッキの明るさはこの程度が丁度良いと感じます。
ほぼ大丈夫ですが「光源側の中心近く」よりも「光源近く」の明るさが少し足りない様に感じます。
また光源近くの車体内側側面に対する配光が少し足りないと思いますのでその点の改良を目指します。
鉄道模型で「LEDを複数使った室内照明」は“問題外”で駄目だと思います。
ISカプラーKを使うならそちらの方がベターですが、通電カプラーが無い場合はコンデンサーは不可欠だと感じています。
IS-Kが無くて線路を掃除しなくてはならないのなら掃除をするべきで、ちらつきを我慢する必要など無いと感じています。
HO程度の縮尺では複数個のコンデンサーは嫌ですしスーパーキャパシタはちらつき防止の役には立ちません。
スーパーキャパシタは入力と出力の電圧が一緒にはならないのです。
その僅かな差は(恐るべき優秀な)人の目では‘ちらつき’でしかないのです。
151系の時ISカプラーを100%信用せず実験してみたところどうしても駄目で、スーパーキャパシタでちらつき防止を実現しようと極めて高価な回路をボンネットの中に組み込んだのです。
白アクリルによる「鏡」で見ると光源と光源以外では大きな差が有りますが、インテリアを照らす能力が均一になればと思います。
来春はナハ10・11、ナハフ10・11、来年夏にはオロ11を、来年冬にはオユ10、12、再来年からは『ハネ』『シ』を考えています。
客車も「走り」が重要です。
いざ「走らせ」たらお客様の信頼に応えられるような走りで喜んでいただけるIMON製品で有り続けるように頑張ります。