D5170 [追] 発売

2010-12-20 | 鉄道模型
D51

長らく続いていたD51特定番号機の発売も今日発売のD5170で終了です。

C55国内生産5種類が先月で終了 今月はD51が終了です。

C11は続きます。 (まだ先ですが、終了後は9600開始です)

DD51が今月から始まりました。 来春からC57シリーズが始まります。



最後のD51は、最後の半流(ナメクジ)だったD5170です。


夕張線滝ノ上~川端 昭和50年1月 上り列車(基本的に下り込み)です

転歴は 岡山 → 五稜郭 → 小樽築港

戦前~戦中~戦後を岡山で過ごし、昭和25年からは函館本線で活躍していた機関車です。

函館本線山線から蒸機が撤退した48年10月頃から追分に移り最後の2年余を室蘭本線や夕張線で過ごしました。

ナメクジの中で、廃車も最後の昭和51年3月19日(・・・岩見沢と滝川は3月1日が廃車日)であるとともに、活躍も最後までだった2両のうち1両です。
もう一両は最末期に日付不明で滝川から追分に転属したD5168です。

しかしD5168は追分区の運用に就いて活躍したかどうかも確証がありません。

それ故私自身昭和50年10月に夕張線で撮影し、写真の記録としても11月に確認されているD5170を「北海道切詰デフ半流D51の代表」として選びました。


北海道のナメクジは他のD51標準型~戦時型改装機にもまして密閉改造機は少なく、其処を改造するからには砂撒管元栓を露出させるなどの過激な改造が為される傾向がありました。
だからこそ“弄られていないカマ”は原形を良く残していました。

夕張線蒸機最終時期まで追分区で活躍していたD51は

D51 241
D51 397 (最終日は運行無し)
D51 465
D51 603
D511086

です。

残念ながらその中にナメクジの姿はありませんでした。


D5170 車歴;         日立製作所笠戸工場=870           
1937-09-29 製造→ 配属;広島局
1937-09-29 使用開始 配置[広鉄達1024];岡山1950-03-23 岩見沢
1950-08-02 五稜郭
1960-11-00 滝川
1960-12-01 小樽築港
1972-03-31 現在;小樽築港
1973-03-31 現在;小樽築港
1974-03-31 現在;追分
1976-03-19 廃車[工車1224];追分
走行距離 2,178,164km
保存;茨城県筑波学園都市「さくら交通公園」


スノープラウは3カ所で折れる方のタイプが付いています。


飾りカプラーポケット付IMONカプラー装備です。


キャブ防寒用のカーテンが付いています。

北海道でも密閉改造機よりもこの「カーテン対応」の方がずっと多いです。

夏は暑い密閉キャブへの改造より、夏はカーテンを取り外せるこのスタイルの方が好まれたのでしょう。




ヘッドライトレンズはモデルチェンジしました。


ボリュームがあるナメクジドーム。

空気作用管は例によって「ギターの弦」の様に互いに間隔を置いた寒冷地スタイルです。


ボイラーとランボードの間には隙間が有ります。

D51最後の1台、ナメクジ最後の70番

IMONコアレスとシリンダーブロックにまでウェイトを積んだ走りが自慢の「働き者」を是非貴方の鉄道でお役立てください。