新潟交通の電車 1

2009-11-09 | 鉄道模型
組屋さんに持ち込んだキットの中に新潟交通のモハ10,モハ24が有ります。

もちろんHO1067です。
アートプロの製品です。
キットから組んだ「組屋さんの仕上げ」なので仕上げ直しをします。

恥ずかしながら1つ買った事を忘れて2種類買ってしまい、モハ10は1両、モハ24は2両有ります。
後になって完成品も発売されましたが、それを買う方が正解だったかなとも思います。


普通に仕上がっている3両の電車です。
でも、そのままでは「模型らしい模型」(いかにも模型にしか見えない模型)ですので「汚し」を掛けては一人前の所有車両に登録したいと思います。

写真を見ると床下機器が転がっています。
エアタンクが取付穴の位置ではまっすぐに付かないのです。
それを無理に付けてあるので外して穴を開け直します。
他にも取付が弱そうなモノはもぎ取ってしっかり付けます。
意外にエポキシも「脆い」事が多いです。

また室内灯を取付けてありますが、模型自体はヘッドライトを点灯できる構造になっていません。ヘッドライト無しで室内灯点灯は「あり得ない選択」ですので撤去します。

16番で言えばフクシマ、12mmで言えばIMONのモ750のように照明関係を諦めた「いさぎよい」模型にして仕舞います。



椅子に塗る色を作ろうとしています。
新潟交通の日車標準電車の室内写真を見るとシート貼地は緑色です。
湘南色の緑+カナリヤにグレーを少し加えて作る事にします。

室内の、特にシートの色は実物と同じような色では良い感じになりません。
まるで「硬いモノ」に見えてしまいます。
室内は暗いので室内灯のある無しにかかわらず明るめの色を心掛けないとこれまた美味くないです。
私の信念は「実物より彩度を落し、明度を上げる」です。
IMONのハザ、ハネの椅子のABS成形色を見ていただくと私の考えが見えます。

同じ色を表現しようとしているはずの16番大手ブラスメーカーの椅子と、更に大手のプラメーカーの椅子の色はたまたま似た色ですが、まさに最悪だと思います。


塗った色です。
実は此処まで彩度を落としたくなかったです。

原因はカナリヤ色が、実は黄色ではなく黄色っぽく見える灰色だからかもしれません。
つまり緑色の貼地を表現するのは湘南緑+カナリヤで充分だったかもしれません。
その2色だけで充分彩度は落ちていたわけです。
しかし椅子における「低い彩度は安全」という自分の経験則を信じてこのまま進みます。



椅子と運転台後側の仕切りです。

狡い事をしている事を白状しなくてはなりませんね。
まず、短い方のロングシート、五反田から分けて貰った未発売ロングシートのプラ試し打ち品です。
1/87用ロングシートは2人掛けから11人掛けだったか15人掛けだったか忘れましたが国鉄型で必要とする全ての長さの型が出来ています。
後は量産して発売するだけなのですが五反田工房の人手が足りなくてそこまで行けていないのです。
それをちゃっかり使って居ます。 これは長さ24mmのモノです。

長い方のロングシートは、京急230用のホワイトメタルです。
偶然長さがぴったりだったので、もう製品が終わって余っているわけですから使ってしまいました。
ホワイトメタル製の重さが良い具合です。

IMONの編成モノの電車も、動力車のモーターの上だけは椅子をプラではなくホワイトメタルにしています。
それには色々理由があるわけですが、同じ事をしたわけですね。

運転台後の仕切り板はt=0.5mmのプラ板を切って作り、東急ハンズで買ってきた寒色系室内色相当の色の中から似た感じの色を選んで吹き、手摺りの洋白線を接着しています。
手摺りは実物でも非常に目立つので、用途が少なくて困っていた0.5mmを使ってしまいました。


屋根上を吹く前にベンチレーターにスミ入れをします。
開口部にスミ入れをするのですが、このように汚れた感じに回ると更に好都合です。


屋根にも汚れが回ってしまいました。これもむしろ好都合です。
エナメル塗料なので拭き取れますが、当然拭き取ったりしません。 なぜならこういう隅の部分には吹き付ける「汚れ」が届かなくなり勝ちだからです。

隅の角に吹こうとすると全体がおかしくなってしまいがちです。