2020/4/16放送
世の光の時間です。大嶋重徳です。今日のイースター・スペシャルはヨハネの福音書から復活を信じることができなかったトマスの話です。信じるとは何か、ということを学んでいます。
信じるということは一瞬に起こることではありません。時間を必要とすることばだと思います。時折、聖書の話を聞いてすぐに「素晴らしい。信じます!」という人に出会うことがあります。しかし私は「もう少しお待ちになったらいかがですか?」と言います。というのも、やがて少し気に入らないことがあったり、神様への不満があるとすぐに信仰をやめてしまわれる、ということもあるからです。しかし信じるとは、信じ始めるときから信じに足るまでの時間を過ごす必要があるのです。
トマスには、復活を知らされた弟子たちとは違い、本当かどうかわからないと葛藤する八日間がありました。イエス様は、信じられないトマスに現れるまで、信じられないという悩みを抱える八日間を過ごすことを大切にされていたのです。イエス様が現れてくださった日、戸は固く閉ざされ鍵はかけられていました。これはまさしく、信じないと思うトマスの心の状況そのものでした。そこにイエス様は、「平安があなたがたにあるように」(ヨハネの福音書 20章26節)ということばとともにトマスに現れてくださったのです。イエス様は信じられないトマスの思いを決して「だめだ」とおっしゃいませんでした。信仰を持つことができないということは不安なことです。自分はいつまでも信じることができないのだろうか。私たちは自分の信仰のなさを責めてしまうことがあります。今日も、信じることを戸惑っている皆さんがいるのであれば、あるいはご自分の信仰が今、不安と不信仰に陥っているとしても、イエス様はこの朝あなたに「平安があなたがたにあるように」と言ってくださいます。
ぜひこのイースターに、不安の中を敢えてゆっくりと悩んで欲しいと思います。時間をかけて悩む悩みが、やがて神様への祈りとなって向かうときに、復活されたイエス様だけがもたらすことのできる不思議な平安があなたの心の中にもたらされます。今朝も私たちはイエス様の平安をいただいて一日を始めたいと思います。あなたに平安がありますように。
( PBA制作「世の光」2020.4.16放送でのお話しより )
******
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
******
このサイトは URL名として http://yonohikari.biblica.info が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。