♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■心の目が開かれる祝福 / 岩井基雄

2021年04月01日 | Weblog

2020/10/8放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 今日はマルコの福音書から「心の目が開かれる祝福」について考えましょう。

 ある日、キリストがエリコという町から出られるときに、目の不自由なバルティマイがイエスの方に向かって、「ダビデの子のイエス様、私をあわれんでください」(マルコ10:46)と叫びました。 当時、目の不自由な人は人々の憐れみによって助けられ、道端に置いてもらい、道を通る人々の施しで生活をしていたのです。 しかし、彼はキリストの噂を聞いていたようです。 人の不自由を癒やし人生を変えたという噂だったでしょうか。彼は噂の人が通る時を待ち続けたことでしょう。

 キリストを囲む人々の声を彼は聞き分けました。そして彼は大声で叫びました。周りの人たちが彼を黙らせようとするほどの叫びでした。バルティマイの心は渇いていたのです。本物の愛といのちを求めて彼の心は渇いていたのです。

 キリストは彼の心の叫びを聞き、「あの人を呼んで来なさい」(10:49)と言われました。彼の喜びはどれほどだったでしょうか。彼は上着を脱ぎ捨て、踊り上がってキリストに近づいたのです。そして、「わたしに何をしてほしいのですか。」(10:51)と語るキリストに彼は「先生、目が見えるようにしてください。」(10:51)と求めました。

 彼は確信していました。この方こそ私たちが待ち望んでいたメシヤすなわちダビデの子であり私の目を開くことができる、と。しかし、キリトが彼に与えたものは、彼の思いをはるかに超えるものでした。聖書はこう語っています。

 イエスは言われた。「さあ、行きなさい。あなたの信仰があなたを救いました。」
 すると、すぐに彼は見えるようになり、道を進むイエスについて行った。
     新約聖書 マルコの福音書10章52節 

 救い主キリストが彼に与えたのは救いでした。それは目が開かれたことにとどまりません。彼の心の目、信仰の目、人生の目が開かれ、彼は救い主を目の当たりにし、人生の主としてこのキリストの後について行く歩みを始めたのです。

 キリストはあなたの人生をも内側から造り変え、心の目が開かれる人生へと導いてくださいます。あなたにも愛と恵みに満ちる人生が用意されているのです。

  (PBA制作「世の光」 2020.10.8放送でのお話より ) 
 
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