2020/10/30放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「心をくじく」という題でお話ししましょう。使徒の働き21章です。
さてパウロ一行はシリアのツロの港から出航してプトレマイスに到着しました。そこで一泊して翌日、陸路でカイサリアに着きました。そこにはサマリア伝道とガザでエチオピアの高官に伝道した伝道者ピリポの家がありました。一行はピリポの家に泊まりました。ピリポには結婚前の四人の娘たちがいて神様に仕えていました。
幾日か伝道者ピリポの家に滞在している間に、アガボという名の預言者がユダヤから降ってきました。そしてピリポの家にやってきたのです。パウロを見ると突然、パウロの帯を取り、その帯で自分の手足を縛り始めました。そしてアガボはこう言ったのです。「聖霊が私にこうお告げになっています。『この帯の持ち主をユダヤ人たちがエルサレムでこのように縛って、異邦人の手に渡すであろう』」
パウロの同行者たちはこれを聞いて、信徒たちと一緒になって、「パウロ先生、お願いです。後生ですからエルサレムには上らないでください。お願いします。」と願い続けました。
その時、パウロは答えました。「あなたがたは泣いたりわめいたり私の心をくじいたりして、一体どうしようとするのか。私は主イエスの名のためなら、エルサレムで縛られるだけでなく、死ぬことをも覚悟しています。」
パウロが勧告を聞き入れてくれないので、「主の御心が行われますように」と言っただけでそれ以上何も言わなかったのです。
私たちも自分に与えられた志が周りの人たちに反対されたら心がくじけてしまいます。それでも将来に困難が、予想され待っていたとしても、私たちは自分に与えられ確信している志に向かっていかなければならない時があります。
イエス様も苦難と十字架への道を歩もうとされた時です。弟子たちの猛烈な反対を受けました。その時、弟子のペテロにこう言ったのです
「あなたは、わたしをつまずかせるものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」
マタイの福音書16章23節
(PBA制作「世の光」2020.10.30放送でのお話より )
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