世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井 誠です。今日も皆さんと御一緒に聖書を開いてまいりましょう。
今日は創世記の11章4節です。
「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから。」
創世記11章4節
古代のメソポタミアでは高さ100メートルにも及ぶ「ジグラット」と呼ばれる巨大な塔がたくさん造られました。今日、取り上げられた聖書の箇所に出てくる「バベルの塔」もその一つです。
もともと、これらの塔は祭壇として使われ、礼拝者たちが高き所で神のそばにある事を覚えるために造られたと言われます。しかし、いつしかその初めの意味は忘れられ、高くそびえる荘厳な塔に人間は自分たちの力を誇るようになったのですねえ。
聖書には、バベルの塔を築き上げた人々のエピソードが記されています。彼らもまた、「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。」と語り、自分たちの力を誇示しようとしました。なぜ人間は自分の力を誇示しようとするのでしょう。なぜ名をあげようとするのでしょうか。
人間は塔のみならず様々なもので名をあげようとします。イスラエルの王様であったダビデは言いました。「ある者はいくさ車を誇り、ある者は馬を誇る。」(詩篇 20篇7節) 人によっては良い収入、財産を誇り、名をあげるということがあるでしょう。あるいは著作や研究によってスポーツの技能や音楽・美術の才能を誇ることによってということがあるかもしれません。
しかし忘れてはいけません。それらを与え保証してくださる神様がいることをです。イスラエルの王国の最盛期に王位に着き、富と繁栄を極めたソロモン王は言いました。「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい。」(詩篇 127篇1節) 私たちの富も誇りもすべては神の保証があればこそ成り立つものです。本当に誇るべきものは私たちの力ではなく、それらを守り祝福し、一切を守ってくださる神様であることを今日も覚えさせていただきましょう。
( PBA制作「世の光」2007.11.22放送でのお話しより)
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