新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

一歩の前進

2009年05月28日 06時48分26秒 | 身辺雑記

 自動車運転免許証の更新時期が近づいてきた。

 70歳を過ぎてから、2回目の更新だ。

 この前の更新時、すでに70歳を過ぎていたので、「高齢者講習」が義務づけられた。

「高齢者講習」と言っても、講習で不合格になることはない。更新時期について報せてきた葉書の中に、「高齢者講習」について書いてあるが、「合格・不合格はありません」と明記されている。つまり、「まずい運転でも不合格にはしませんよ」と言っているのだ。

 この前、道路交通法が改正された。改正事項の中の一つに、「75歳以上の人については、認知症の検査をする」があった。今度で75歳となる私は、当然「認知症の検査」があると覚悟していた。しかし、通知の葉書に記載されていなかった。

「認知症の検査」について、公安委員会に問い合わせた。

「12月以降に75歳となる人から適用です。あなたはやらなくていいです。よかったですね」

 それが公安委員会の回答だった。どうやら検査の体制が間に合わなかったらしい。

 私としては、「認知症の検査」をしてほしかった。認知症になっていたら困るからだ。とは言っても、わざわざ病院へ行って、認知症検査する気分にはなれない。免許更新時にチェックしてもらえるならラッキーと思っていたのだ。

 それほど心配なら、更新をしなければいい。誰もそう思う。

 だが、当の私にしてみれば、やはり運転はしていたい。迷惑をかけないでいられるならば、まだ運転免許証を手放したくない。

 警察や自動車関係者の意見を聞いてみた。

 高齢者が運転を止める第一の理由は、事故だそうだ。事故を起こしてしまえば、自信を失い、家族の反対も強くなる。やむなく運転を諦めるようだ。

 理由の二つめは、目の病気なのだという。もちろん、身体が不自由な病気であれば、運転ができなくなる。

 先日、眼科で目の健康診断をしてもらった。

「年齢相応ですよ」とは言われた。運転に支障はない様子だった。

 念のため、眼鏡を作ってもらっている眼鏡店へ行って、近視や老眼の進み具合を検査してもらった。「進んでもいないし良くもなっていません。今の眼鏡でいいですよ」 そんな回答だった。

 ここのところ、交通違反は起こしていない。少なくとも、掴まってはいない。

 ときどきはバンパーを擦ったりするが、大きな物損事故もやっていない。

 いろいろと考えた結果、免許証を更新することにした。「高齢者講習」を申し込んだ。

 私に限っての話だが、自動車の運転に過信してはいない。謙虚でなければならないと思ている。

「私は運転が上手なわけではない。単に事故を起こしていないだけ。慎重に慎重に!」

 これが私の運転姿勢だ。もともと運転が上手ではないので、これはあたりまえ。

 高齢者は事故が多い。加害事故も多いし被害者になることも多い。

 考えてみれば、目障りな存在かもしれないのだ。しかし、引き続き生きていかなければならない。生き続けるにあたり、自動車の運転もしたい。

 若いころのように、スピーデイに運ばない。だから焦ったりもするのだが、その焦りが事故の原因になりうる。

 恰好が悪いけれど、初心に返った気持ちで、愚直に運転をしよう。

 いまさら粋がってみても始まらない。

 6月上旬に、「高齢者講習」の予約を行った。一歩の前進だ。

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いております。

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コメント (16)
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