先週、都内の小さな森を散策した折のこと。
頭上にものの気配を感じた。
思わず上を向いた私の眼に、2羽の鴉。その傍らに巣らしきもの。
「鴉の巣!」
とっさにレンズを向けたが、鴉は2羽とも枝を移った。私のレンズがその姿を追った。
親鴉か子鴉か?
親鴉なら攻撃されるという話を聞いていた。それを覚悟の上、レンズで追っかけた。
無情にも2羽の鴉は、巣から離れた木の枝に、それぞれ止まってこちらを見ている。
撮ることは撮ったが、なんの変哲もない写真だ、真っ黒な鴉が、所在なさげに写っているだけ。急いだせいか、ピントも甘い。
そんな鴉、今日のブログにアップすることは遠慮したい。
鴉の巣も撮った。
青空の下、あっけらかんとした巣が写っている。覆っている何物もない。お日様の光を、直に受けているような感じだった。
天井が突ン抜けてをり鴉の巣 鵯 一平
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