農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

ロジカルな田んぼ松下明弘日経プレミア

2014-07-16 14:33:13 | 日本不耕起栽培普及会

稲オタクが考えた面白すぎる農法という帯封が着いているとおり、松下さんを再度訪問するということで読み直していが、イネの栽培では岩澤信夫さんに並ぶ思考方法を持っている気がする。そして岩澤さんはみんなに押されて無農薬・無化学肥料を展開したが松下さんは最貧国エチオピアへ出かけトウモロコシは種を播けば自分の力で勝手に育つ。日本人はイネに手間暇をかけすぎると知り、健康な4.5葉の成苗を作ればあとは田植えをしてイネの自力にまかせるとしている。岩澤さんが生前、松下さんに再開し乳酸菌による除草のテクニックを学び田植え前に乳酸菌を散布し、表層耕起をくりかえす。5センチ以内に好気性微生物菌が働く、その下には嫌気性菌が活動するその上下関係を大事にしている。その時に施すボカシ肥料の作り方を含めてオタクらしく、またその技術を包み隠さず公開している。有機肥料の植物性と動物性の比率を6対4に抑える黄金比、それぞれの地域で手に入りやすく安価なものをつかいなさい。またボカシ肥を3年使った後、レンゲとフェアりーベッチの豆科を入れるといった極めてきめ細かいことを実践している。有機肥料に拘って5年続ければイトミミズが自由に活動できる水田になるが、農薬・化学肥料を施さない有機JASの世界が1パーセントに満たない世界であることもすなわちオタクの世界ということになるのではないか。イトミミッズが生きられるということは有機の世界ということである。ドロパックしても肌は荒れないということである。