波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

直虎ゆかりの地、井の国へのいざない

2016-11-23 00:24:55 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
今年も早いもので、残すところ1ヶ月ちょっととなってしまいました。 それにともなって、今年の1月から放送が始まったNHK大河ドラマの「真田丸」も終盤のクライマックスを迎えようとしています。なかには真田ロス症候群に陥る恐れのある方もいるかも知れませんけど、そのような事情をよそに、年明け早々から次回作が始まります。そのタイトルは「おんな城主 直虎」 柴崎コウさん演じる井伊直虎が主人公で、私の地元の浜松市を舞台にして物語が展開していきます。そうしたら、これから直虎に想いを寄せて遠方からこちらを訪れてくる方たちのためにも、ドラマが始まる前に彼女のゆかりの地を巡って、地元から盛り上げなければ
………ということで、私は箔と波を案内犬にして、行動を始めました。

井伊直虎関連の名所旧跡が集中している浜松市北区引佐町井伊谷(いいのや)地区は、車では東名高速道路の三ヶ日ICか、新東名高速道路のいなさICからなら行きやすいのですけど、私の自宅からは浜名湖を北上していく形となります。
そのような地理の中で、私たちが最初に立ち寄ったのは………



浜名湖北西部の湖西市利木にある、はまなこみんなのカフェさんでした。 看板の前にサイクルスタンドがあることからもわかるように、こちらのお店は浜名湖をサイクリングする際には寄りやすく、そのような人たちにも人気となっております。



それと同時にワンコにも優しく、テラス席ならワンコと一緒に利用することができるのですよ。 ちなみに私はその情報を、「Wonderful Style」から入手しました。



こちらのモーニングは評判がよく、9時~11時の間なら、500円からのお好みのドリンクに、モーニングサービスが付いてくるのですよ もちろん、今回私はそれを目当てにやって来ました。 さらに、もう少しガッツリ食べておきたいサイクリング客のために、それらのメニューに100円プラスすれば、トーストが2枚、サラダが少し多めになるという、アスリートセットというのも用意されているのですよ



またこのお店の屋内には、看板犬の柴犬のこころちゃんがいます。しかし彼女は少し怖がりで、お客が近付こうとすると逃げてしまいます。 むしろそれぐらいのほうが、事故が起こりにくくていいのですけど、やはり犬好きの身としては、彼女と触れ逢っておきたいです。
箔や波ともご対面させてみたかったのですけど、彼らは珍しいワンコにはグイグイと迫るので、余計に怖がらせてしまう恐れがあるのですよ。 それでも、私の体に染み付いた彼らのニオイの力を借りたら、こころちゃんは少しずつ近付いてきてくれて、なんとか触ることができました。



そうしているうちに、朝の朝食モーニングセットが運ばれてきました。 オリジナルブレンドコーヒーに、先述のミニサラダとモーニングの定番のゆで玉子が付いていました。それから、厚切りジェイソン……… ではなく、厚切りトーストにはあらかじめバターが塗られているのですけど、お好みによってハチミツを、量のほうもお好みのぶんだけ掛けることができるのですよ



その朝食モーニングを、目の前に広がる浜名湖の風景を眺めながら食べると、さらに美味しさが増します。 なので、できることならすぐ目の前の駐車スペースに、車が止まらないことを願っています。
サイクリング客にもワンコ連れにも優しい「はまなこみんなのカフェ」さんは、東名高速道路の三ヶ日ICからは車で15分ぐらいでたどり着くことができます。もちろん、地元の方にもオススメなのですけど、遠方から早い時間に来られた方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

美味しいモーニングで、朝の活力を養った私は、目的地の井伊谷方面に向かって走っていきました。 しかし、せっかくそちら方面に行くのだったら、その手前の北区細江町気賀のあたりも寄っていきたいですね。



………ということで、私たちはまずその地域の氏神様の細江神社に立ち寄りました。 こちらの神社は、過去に2度の津波による災害に見舞われながらも、御神体が無事だったことから、地震厄除の神として信仰されています。 私はさらに、その境内に車を止めさせてもらうこともお願いしてから………



箔や波とともに、その周辺を歩きました。 神社の裏側に回ったら、このような木の枝を使った可愛らしい案内板がありましたよ。 しかも「犬くぐり」とありますね。



そこには、犬くぐり道というのが再現されているのですよ 気賀はかつては姫街道の宿場町でした。姫街道とは、東海道の見附宿(静岡県磐田市)から浜名湖の北側の本坂峠を経由して、御油宿(愛知県豊川市)に至る脇往還のことで、海路の浜名湖の今切を避けたい人が通るルートとなっていました。さらにその宿場町には関所も設けられていたのですけど、それとともにその地域は柵などで分断されることに。そうなると、その境界線を経て住居と田畑を行き来する地元の民百姓は困ってしまいます。そんな彼らに便宜を図るように、「犬が通るような道なら、通っても構わない」ということで、このような抜け道をこっそりと用意してくれたのです。
時が移ろい21世紀となった現代に、私はその犬くぐり道に犬をくぐらせようというのです。



実は、9年ほど前に箔はそのミッションを遂行したことがあるのですけど、波にとっては初めてとなります。皆さまもこちらに立ち寄る機会がありましたらこちらの犬くぐり道で、愛犬と一緒に境界線を越える気分を味わってみてくださいませ。
先ほど少し触れたのですけど、浜名湖北部のこちらの気賀にも、かつては関所があったのですよ。 その気賀関所は、現在はどうなっているのかというと………



気賀の町の中心部を抜けていく国道362号線沿いに、その関所の跡地を示す石碑と説明板があります。 関所は明治時代に入ってから廃止され、その敷地には宅地化の波が押し寄せました。 その裏側に続いている、細い路地に入っていったら………



なんか、関所の建物っぽい屋根がありましたよ。 そうなんですよ 実は、これは気賀関所の面番所の一部なのですよ。明治以降も、その建物だけは残っていたのですけど、その後家主が3分の2ほどを取り壊し、新たな家屋を増築したので、今日見られる建物に埋まるような姿となりました。 そんな気賀の町に、時を経た平成初期になって「ふるさと創成事業」なる政府の施策で、1億円が支給されました。そのお金を原資として………



旧細江町は、旧役場(現在の北区役所)や細江警察署の近くの新たな場所に、気賀関所を復元しました。 その敷地内には史料館も設けられ、新たな観光名所となって、今に至ります。それに加えて、旅人や大名といった時代衣装の試着もおこなわれるようになり、エンターテイメント性はさらに高まりました。またいつか時間があるときに、私もそれらを試してみようと思います。



その新気賀関所の近くには、みおつくし文化センターなる施設があります。 こちらでは現在、改修工事がおこなわれています。今から3年前の1月に、私とたつぴは、戦国時代の歴史を専門分野にされている静岡大学名誉教授の小和田哲男氏の講演を、こちらのホールで聞きました。ちなみにそのときの内容は、井伊直虎と直政に関する話でした。来年にはその直虎が大河ドラマの主人公となり、そのドラマの時代考証を小和田氏が担当し、さらにはみおつくし文化センターがその大河ドラマ館として活用されるなんて、誰が想像したでしょうか?先述の改修は、大河ドラマ館として使うための準備だったのです。



あ、それから余談になりますけど、そのみをつくし文化センターの近くには、以前私たちが訪れたことのある魔女の館を手掛けた、ぬくもり工房による商業施設もあります。

前置きが長くなりましたけど、私のほうも井伊直虎の本題に入らなければ ………と気合いを入れたところで申し訳ないのですけど、ここに至るまであまりに長くなってしまったので、今回は前フリだけで終わらせていただきます。次回こそは直虎ゆかりの「井の国」こと井伊谷方面を廻りながら彼女の生涯を追っていくので、そちらのほうにも懲りずにお付き合いくださいませ。


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