こんばんは、白黒茶々です。
白黒茶々家にいる日本スピッツの波は、9月中旬で7歳6ヶ月。 老犬の入口に差し掛かっているあたりとなります。 また、外出先では猫をかぶり「波ちゃんは大人しいね」と言われたりするのですけど、家ではけっこう騒がしく吠えたりしています。
そんな彼女の歯石や虫歯を予防するために、私は毎朝せっせと歯磨きをしていました。 その際に、歯と歯茎の間にびよびよしたヒダのようなものを見つけたのですけど、変化する様子がなかったこともあって、そこは気にしないことにしました。
そんなある日のこと、波が痒がって強くかじったところの毛先に血がついていることに気付きました。 これは口からの出血みたいということで、彼女の口の中をじっくりと調べてみたら………
なんと、上顎の下に怪しい塊ができていたのです その時はショックだったのですけど「ま、まあ、もう少し様子を見てからにしよう」という結論に至りました。 とはいっても、先述のびよびよのようなワケにはいかず、気になって仕方がなかったので、毎日彼女の歯磨きをする度にその具合を観察していました。 しかし、その塊は小さくなるどころかだんだんと成長しているように見え、それに伴って私の心配も増していきました。 「………もう限界」耐えられなくなった私は、波を病院に連れて行くことにしました。
そうしたら、次にはどの動物病院にするのか決めなければなりません。 先代犬の箔は13歳の時に口に腫瘍ができたので、当時お世話になっていた病院に連れて行きました。 しかし、その病院では高齢を理由にして、除去手術をしてもらえませんでした。結局、その腫瘍が原因となり、彼は翌年の春に14歳で亡くなってしまいました。 「もっと違うやり方があったのでは………」私は今でもそのことを引きずっていて、波には助かってほしいという思いは強くなりました。
あの時以来、その病院には行かなくなったのですけど、今かかりつけにしている地元の病院も失礼ながらあまり頼りにならないような気がしますし。 実は、箔がいた時にもう1つ「あそこに行っていれば」という病院があったのです それはどこかといいますと………
ウチからは車で50分ほどの浜松市東区にあるS動物病院であります。 はい、年に1度のフィラリア対策とワクチン接種でお世話になっているところです。 こちらも町医者の類に入るのですけど、経験と実績が豊富なのできっと頼りになるハズ。 私は9月5日の日曜日に、その病院に波を連れて行って診てもらいました。 気になる診断は………
「犬の口の中にはこのような腫瘍ができやすくて、良性か悪性かは切除して病理検査に出してみないとわからない」と仰っていました。 さらに「良性だったら放っておいても大丈夫だけど、一度家族と相談してからにしてみては?」と持ちかけてきたのですけど、すでに私の決意は固まっていました。 「心配なので、手術してください」そのあとは波を預ける日を決め、いったん解散 私たちは車の中で待たせていた狛とともに磐田市の矢奈比賣神社(見付天神)に流れ着き、そこで波の健康と手術の成功を祈願しました。 あとは小笠山総合運動公園(エコパ)を散策したり、愛野のアートをめぐったりして前回の日記に至ったというワケです、はい。
そして、その3日後の水曜日の夜に波をS病院に預け、翌日に手術をすることになりました。
波にとっては入院も手術も初めてとなるのですけど、難なく終わることを願っています。 そういえば、私が家を空けることはあっても、波が家にいないことは今までに1度もありませんでした。 狛はめったに鳴いたり吠えたりしないワンコなので、その夜はすごく静かでした。 そこで私は、今まで波から元気をもらっていたことを実感しました。とにかく、彼女には無事に帰ってきてもらいたいです。
お迎えは、手術の翌日となる金曜日の夜に行くことになっていました。 それまでの間に病院から連絡がなかったので、無事に済んだと思うのですけど………
波の手術は無事に終わりました。 入院時に説明してもらった通りに電子メスで口の中にできている腫瘍を切除してもらったのですけど、歯茎がかなりえぐり取られていました。 場所が場所なだけに縫合や絆創膏はできず、化膿止めの薬とこまめな消毒を勧められました。 あとは病理検査の結果を待つだけですけど、それには1週間ほどかかるそうです。
2日ぶりに再会した波と狛はともに大喜び はしゃぎ回っていてうまく撮れなかったというか、そこからかえってその様子が伝わったかも。
それから、退院の際には口の中を消毒する方法も伝授しました。 先生によると、噛まれたらいけないので、波の首の後ろを猫づかみのように摘みつつ、消毒液を染み込ませた脱脂綿をピンセットで挟みつつ患部に塗りたくるそうです。 消毒は滲みるので、ほとんどのワンコは歯を剝いて抵抗するのですけど、彼女は噛んだり唸ったりしないので、猫づかみもピンセットも必要ありませんでした。 それだけではなく、泣きながらも私の処置に応じてくれました。 すごく痛いハズなのに……… 私にとっては、そんな彼女の優しい態度がかえって辛く感じました。
良性か悪性か気になるのですけど、また新たな問題が出てきました。 私が消毒をやる間隔を開け過ぎたからなのか、波の口から腐敗臭のようなニオイがするようになったのです。 これは、化膿しているかも知れません。検査結果が出る前に病院に連れて行くべきでしょうか? いや、彼女は何の違和感もなくご飯を食べていますし、もう少し観察してからでも………
そうしているうちに病理検査の結果が病院に届き、私は波を伴って聞きに行く運びとなりました。 果たして………
腫瘍の正体は炎症刺激による線維性エプリスという筋の塊で、良性とのことでした。 さらに先生は「再びできることもありますけど、犬が苦痛を感じるようなことでもなければ、放っておいても大丈夫です」とも仰っていました。
それから波の口の中の手術痕も、いい感じで治ってきているそうです。 そういえば、その頃には口のニオイはあまり気にならないようになっていたような。 とにかく、心配事が一気に解決して、やっと心の底から安心することができました。
合わせておこなった血液検査の結果も、波の数値はほぼ基準値の中に収まっていて、健康優良児であることが証明されました。 波ちゃ、この調子で長生きしてくださいね。
後になってから気付いたのですけど、病理診断書の波の年齢がとんでもないことに 17歳7ヶ月っていったい……… そういえば、箔が生きていたらちょうどその年齢になりますね。 ということは、彼の誕生日のデータをそのまま受け継いだということになります。 先生は、その年齢のワリには少しもヨボヨボしていないと思われなかったのでしょうか? いや、その表記が現実となるように、波には健康で長生きしてもらいましょう