波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

動く鉄道博物館・大井川鐵道

2019-07-17 02:07:04 | お出かけ

こんばんは、白黒茶々です。

私の地元に近いといえなくもない大井川の流域には、ローカル線の大井川鐵道が走っていて、その鉄道会社では今年もきかんしゃトーマス号が運行されました。

これは本物の蒸気機関車を、あの子供に人気のきかんしゃトーマスに改装して、そいつを線路で走らせるというもので、今年で6年目となります。機関車だけに期間限定で、これまでは6月末から10月中旬頃までだったのですけど、今年は12月1日まで運行されることになりました。
テレビの「きかんしゃトーマス」は以前はおもちゃ、現在はCGアニメとなっているみたいですけど、こちらを走っているものは、それらよりもリアルで、迫力があること間違いナシ おかげで子供だけではなく、大人もその虜(とりこ)となってしまいます。 実は私も2年ほど前に見に行っていて、なぜか2年周期でリピートしたくなるのですよね。 その時はを連れていったのですけど、やはりにも見せてあげたいです。
そこまで決まっても「ワンコたちのためにも、ひと夏越えて涼しくなった秋に行ったほうがよさそうだ」と、一旦冷静になるべきところなのですけど……… あまり後回しにし過ぎると、秋のイベントなどと重なったりして行くタイミングをハズしてしまいますし、その頃には私もクールダウンしていて、トーマス見たい欲が下がっているかも知れませんし。 なので行くとしたら、今なのですよ

そのような中で、七夕の7月7日に私が予定していた行事がその前日の雨で日程がずれ、さらにその日はまる1日曇りの予報となっていました。 ワンコを連れてお出かけしやすい天気ですし、トーマス号とご対面するとしたらこの日しかない ………という流れで、急遽トーマスデーが決まりました。
しかし、いきなり波狛日記にトーマス号を登場させてしまったら、物語(?)がすぐに完結してしまうので、今回はその前座……… と言ったら失礼なので、その前段階となる大井川鐵道の噺をさせていただきます。

7月7日は予報通りの天気で、たまに日差しが顔を出すぐらいでした。 そのような中で私は波と狛を引き連れ、途中にある道の駅掛川で小休止していきました。 さらに私たちは東に向かっていき、旧金谷町の島田市に入ってからは、大井川に沿って北上していきました。

大井川は静岡県の中央の山間部を蛇行する一級河川で、掛川市や島田市などその流域の貴重な水源となってします。 しかし、前日の雨で水量が増しているうえに濁っていました。 それから間もなくして………

私たちは、家山の桜のトンネルに差し掛かりました。 こちらは名前からもわかるように桜の名所で、春先には桜並木の間をSLが走り抜ける風景を見ることができます。 さらに、さくら茶屋も設けられていて、その傍らには蛇口の開け具合によっては通りの反対側まで放水することができるという小便小僧がありました。しかし、なぜかこの日はレインコートにヘルメットという装いでした。
私たちはそのあと、川根温泉になだれ込んでいったのですけど、編集の都合で今回はその件(くだり)はワープさせていただいて………

ということで、川根温泉の最寄り駅となる、川根温泉笹間渡駅に行き着きました。 木造の古い駅舎は昭和5年(1930年)に建てられ、大井川鐵道が開業した当時の面影をよく残しています。

 

その駅舎の内部も、レトロ感がありありですね。 こちらは無人駅なので、気軽に入ることができて………

私たちはホームに降り立ちました。 そこでしばらく待っていたら………

 

波と狛が見つめる先から汽笛と蒸気の音が聞こえてきました。 これは何の前触れかというと………

そうです SLがやって来たのです 大井川鐵道では、SLこと蒸気機関車をほぼ毎日定時運行していて、そいつが通過する様子を無人駅のホームなどから間近で見ることができるのですよ

次のコマでは、大迫力のままこんなに迫っていましたよ というよりは、私の腕とカメラが追い付きませんでした。

この急な展開に、さすがの狛も少し驚いた様子で、過ぎ去る客車を見送っていました。 とはいっても、私が事前に説明したとしても、どれくらい理解してくれたでしょうか?
そのSLは、独特の風圧と鉄がきしむ音と石炭のニオイを残し、すごい勢いで走り去っていきました。 あっという間の出来事でしたけど、そいつを見送ったあと、私たちは………

今度はその先にある、下泉駅にやって来ました。 こちらは昭和6年(1931年)に建てられた木造の駅舎と、丸型ポストがまだ健在ですね。

その駅舎の内部も、やはりレトロ感が漂っていました。 しかし、川根温泉笹間渡駅と同じように、こちらも無人駅なのですよ。 そこにあった時刻表を見てみたら、もうじき列車が来るようになっていました。 しかも、上りと下りが1分違いでした。これはつまり………

こういうことでした。大井川鐵道は線路が単線なので、このような駅で交互通行するようになっています。 それから、現在使用している車両は、他の鉄道会社のお古を譲り受けたりしています。ちなみに左側は昭和33年(1958年)に製造された南海高野線の急行・特急用のもので、右側は昭和40年(1965年)に近鉄で造られました。それから、これと同じ車両は現在も近鉄南大阪線で活躍しております。

それらの列車を見送ったあとは………

駅のホームで、味のある駅名看板と波狛写真を撮ったのですけど、私はその向こうの山の中腹に、古そうな建物があるのに気付きました。 やはり気になるので、ネット検索などをしつつ、そのすぐ近くまで行ってみることにしましょう

こちらは旧川根町立下泉小学校の校舎だった建物で、その学校は昭和42年(1967年)に廃校となりました。 その後はとある企業の工場に転用されたりしたそうですけど、現在は使われていませんでした。それにしても、廃墟にしておくのにはもったいないぐらい立派な建物ですね。
下泉での任務(?)を終わらせた私は、そこを折り返しました。

その道中の地名地区の「日本一短いトンネル」を臨めるところには、毎年有名人をモデルにした案山子(かかし)が立っていて、今年はブルゾンちえみさんと思われる姿をしていました。

川根の町の玄関口となっている家山駅は昭和4年(1929年)に建てられ、昔からの姿を今に伝えています。

もちろん内部もレトロな雰囲気がありありなのですけど、こちらはSLが停車するということもあって有人駅で、切符もそこで売られているのですよ。 やはりこちらでは、ホームで止まっているSLを見ておきたいですね。

そのホームに入るのには、入場券を買わなければならないのですけど、これはただの切符ではなく、昔ながらの硬券ときたもんだ さらに、昔よく使われていた改札鋏(かいさつばさみ)で切ってもらえるのですよ それから、使用済みの切符は持ち帰ることができるので、記念のおみやげにもなります。

 

こちらの駅名看板も、いい味出していますね しかし、ホームにワンコを連れ込むのには、列車用のキャリーに入れなければならないうえに、駅の構内ではその外に出すことも禁止されているので、私がこちらの駅にいる間は、波と狛には車の中で待機していてもらいました。 それから間もなくして………

SLの車両がやって来ましたよ  しかし、その真ん前に見物人などが折り重なってしまい、失礼ながら絵的にもあまり美しくないものとなってしまいました。 そ、それでも、これから仕切り直してホームでじっくりゆっくりと撮影できるので、心配要りませんよ

 

そのSLは客車が6両ぐらい連なっていて、先頭の車両を捉えるのにはホームの端から端までかなりの距離を移動しなければなりませんでした。 ハアハア………
そのようにして、私が見たSLは………

そんな……… ホームからはみ出していて、私が思い描いていたような絵を撮ることはできませんでしたよ。 それでも、蒸気を吐きながら出発の時刻を待っているSLの先頭車両は、間近で見たら迫力がありました。 このような体験はなかなかできないので、記憶にしっかりと刻んでおかなければなりませんね。そうしているうちに、その列車はまたしても独特の鉄がきしむ音と石炭のニオイを残して、出発していきました。

大井川鐵道は、昔ながらの貴重な車両や駅舎などが現在でも使われているので、もう「動く鉄道博物館」と言ってもいいでしょう。 やはり、外から見るだけでもその魅力と迫力が伝わってきますよね。 しかしここだけの話、実は私はそれらの列車には、まだ1度も乗ったことがないのですよ。 その乗車レポートはいつかやるとして、次回の日記ではきかんしゃトーマス号……… ではなく、その前に吊り橋を渡った体験など、綴らせていただきます。



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