沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

懺悔の宅シネマ

2020年10月03日 | 映画

 10月になりました。日が沈むと、ちょっとだけ涼しさを感じる今日この頃ですね。特に忙しいわけでもなかったのですが、いろいろパタパタしていて更新が滞っていました。ブログチェッカーの皆さん、すみません。大した話題もないのですが、さらっと更新いたします。映画ネタです。2本ご紹介いたします。

 

 まずはTSUTAYAで借りた『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年 デビット・フィンチャー監督)です。

 ノルウェーのとある島に住む大富豪一族で40年前に起こった女児失踪事件。猟奇殺人の可能性もにおわせながら、この中に犯人がいる、という謎解き要素も含んだストーリー展開。まるで、8郎が敬愛する横溝正史ワールドではありませんか! 

 主役のダニエル・クレイグもかっこいい。天才ハッカー役の女優ルーニー・マーラもミステリアスな魅力を持っています。どんでん返しと、はかないラストも心にグサッときます。『スラムドッグ$ミリオネア』と同様にDVDを買ってもいいかなと思わせる力作でした。156分という長さも感じさせません。好き嫌いははっきりしそうな内容ですが、個人的にはおすすめです。ただ、残虐やエロのシーンもあるのでお子様との鑑賞はできません。

 

 もう一本は「キリシタン弾圧」というかなり重いテーマの『沈黙 -サイレンス-』(2016年 マーティン・スコセッシ監督)です。日本の小説家・遠藤周作の代表作を映画化したものです。BSで鑑賞しました。

 江戸時代の長崎で行われたキリスト教弾圧をポルトガル人宣教師ロドリゴの視点から描いています。棄教(キリスト教を棄てること)を迫る役人たちからの拷問に耐えても、一切助けてくれない神。「神よ、わたしたちがこんなに苦しんでいるのに、なぜあなたは沈黙しているのですか」というキリスト教最大タブーの問いがテーマです。踏み絵に象徴される、まさに極限の心理状態です。8郎だったら、すぐ「神なんかいらねぇ」と自分や家族を守るために、棄教しますがねぇ。宗教によって破壊された親戚一同をこの目で見てきた人生観もありますし。

 もちろん物資的に豊かな現代人の感覚で、当時の殉教者の方々を批判することなどできません。彼らは、そうやって神にすがるほど、毎日の生活がつらかったはずだからです。彼らの祈りは、現代人からは想像できないほど純粋で深刻なものだったはずです。そして、自らも信者でありながら、教会のタブーである矛盾に迫り、自分なりの答えを導き出した遠藤周作という作家もすごいと思います。

 抵抗しつつも最後は信者たちが受けた「穴吊り」を目の当たりにし、棄教を選択した主人公ロドリゴ。キリスト像を踏んだロドリゴの心はどのようなものだったのでしょうか。彼は本当に棄教したのでしょうか。キリストはロドリゴを許してくれたのでしょうか。

 非情に完成度の高い作品なのですが、減点要素としては、外国人監督というのもあってか、宣教師の人物像だけよく描きすぎ、という点でしょうね。当時は人身売買していたエセ宣教師もいたはずですから。

 ちなみに、心の弱い信者キチジロー(ハチローではありません)を演じた窪塚洋介は、主役を奪うほどの素晴らしい演技でした! 

 世界遺産に認定された隠れキリシタンの聖地、長崎の五島列島を訪ねてみたくなりましたね。

 

 以上2本となります。秋の夜長にどうでしょうか。

 

 ・ ・ ・ ・ ・

 

 さて話は変わって。

 飲みにいくのを控えめにしている47歳です。理由は二つあって、経済的なものと体力的なものです。ただ、体育会系飲み会を生き抜いてきた世代なので、長時間のデスクワークを終えると、どうしても「軽く一杯」という気持ちになるのも事実。とはいえ同僚らと時間を合わせ、それから数時間というのも明日を考えると少々きついときもあります。そこで新しい飲み方を見つけました。バス停近くのBARです(笑)。あえて店名は書きませんが、写真を見れば大体分かりますよね(笑)。バスを待つ間に一本(500円)というスタイルです。すでに2回利用しています。もし一人まったりとビールを飲んでいるおじさんを窓越しに見かけたら、決して声掛けなどせず、スルーしてくださいね(笑)。帰宅後に家事と勉強が待っているおじさんの束の間の癒しの時間なのですから・・・。

 さあ、明日も10郎の野球に付き合います。予報では31度で☀降水確率0%となっています。日焼け止め必至ですね! 体力を温存したいおじさんは早く寝ます。更新を優先するあまり、どうでもいい中身となってしまいました(笑)。神よ、お許し下さい。

 今日はこれにて。


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