沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

連休、頭痛ばかりってよ

2024年05月04日 | 映画

 2024年も5月に突入し、大型連休も後半に入りました。8郎家の1年で最大のメモリアルデーである妻と愛息10郎の誕生日も先月末に事終えました。今から14年前に妻が自らの誕生日に愛息10郎を産んだ奇跡の日です。今年は忙しかったのでディナーは宅配ピザ(10郎希望)で済ませる始末。ケーキの撮影も忘れてしまいました。そんなことより、2人とも健康第一で迎えることができただけで十分です。

 さて、天気の変化が激しい今年の大型連休。出勤時にすでに雨が降っているのはよくあることです。下写真は雨に濡れた駐車場に落ちるヤシの木赤い実。水面には8郎のマンションとヤシの木を反映させたという力作のつもりですが見えませんね(笑)。はい、失敗作です。

 晴れるとうりずんの青空は美しいです。中城村を通ったときに撮影。

 愛車ハリアーでドライブしてぇ~。

 そんな爽やかな大型連休ですが、悲しいことに8郎は片頭痛💀と戦っています。特に雨天の日は目覚めたときから頭がぼーっとしており「これは今日一日こんな感じだな」と分かるので、起きるのも嫌になります(泣)。連休の時間は勉強に充ててやろうと意気込んでいたのに悔しいです。ひどいときには横になるしかなく、さらに恐ろしいことに何時間寝ても夜はまた寝ることができるのです。これは同じ症状の方にしか分からない苦しみですね。

 片頭痛の原因はほぼ間違いなく気圧の変化ですね。ずっと晴れているときにこの症状は起こらないからです。気圧の変化による体調不良は気象病、天気病、気圧病などと呼ばれています。近年社会的認知度が進み、今や国民病と言っても過言ではありません。物理的には気圧が急激に下がった時に起こる(窒素が膨れて血管をズキズキさせる)のですが、最近の研究では急に上がったときに頭痛が一番ひどくなるとも言われています。経験上、何となくわかる気もします。

 昨年の鼻の手術はこれに関しては残念ながら功を奏していないですね。

 ネットで探した片頭痛対処法(アイスノンを使う、耳たぶを引っ張る、アルコールを摂らない、とにかく寝る等)を以前から試してはいますが、寝るときのアイスノン以外、とくだんの効果は感じません。その他に「筋トレ」が出てきたのには笑いました。いくら「筋トレ万能説」が闊歩する現代でもさすがに・・・と思いつつ、よく読んでみると一理ありそうです。「筋肉が太くなると水分備蓄も増える。それが血管の収縮をやわらげ、結果的に頭痛も和らげている」だそうです。長期的な対策という点で見ると確かにな、と思う部分はあるので、筋トレはしっかりとやっていきたいと思います。

 そんな大型連休のとある日。妻と10郎は野球の大会応援に行ったので8郎は一人在宅。片頭痛で勉強がはかどらないので、気分転換に買い物かねてちょっとだけ外出することにしました。太陽に当たれば何か変わるだろうと期待も込めて(笑)。こちら太陽万能説☀です。

 新都心で買い物した帰りには、久しぶりに浦添市の『まんねん』さんでランチを取りました。間違っていつもの「塩味」でなく「しょうゆ味」を選択してしまったものの、まぁ、普通においしゅうございました。でも、麺は8郎の好みではありませんね~。豚肉がなぜか鶏むね肉🐔に変わっていたのも残念だったなぁ。まさか、この店まで筋トレブーム?

 ジューシーも付けて税込1,100円でした。店員さんの応対、清潔感あふれる店内など高評価の店なので、皆さんも連休のランチに困った場合はぜひのれんをくぐってみてください。

 

 さて、50歳11カ月おじさんの一人外出の目的は何だったのかと言うと、おそらく20年ぶりの買い物ですね、ダンベルです(笑)。12㌔㌘で5,500円弱。なぜ中途半端な重さかと言うと、20年来使っている既存のダンベルの重量に合わせたからです。これで両手一度に鍛えることができます。

 古いやつはすでに錆まみれです。もちろんまだ使えます。

 何もしなければ老いていくだけの体に、少しでも負荷をかけていきたいと思います。

 

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 遅まきながら、本題です。連休中に自宅で鑑賞した映画3本を紹介して終わりたいと思います。テレビ録画していた「すずめの戸締り」(2022年、新海誠監督)も含めたいのですが、片頭痛に耐え切れず途中で寝てしまったので外します。愛息10郎によると「これから面白くなるところで父ちゃん落ちた」ようです。

 まずは2022年度の日本アカデミー賞8冠という触れ込みの『ある男』(2022年、石川慶監督)です。「戸籍売買問題」を軸に、特に男の人生観を問うヒューマンミステリーです。

 妻夫木聡さん、安藤サクラさん、窪田正孝さん、柄本明さんら豪華俳優陣をそろえています。ミステリー的要素も濃く重厚感ある内容でした。しかし、シニカル映画評論家水野8郎には終始欠点が目立ちました。カットを入れない撮影技法である「長回し」が「長すぎる!」のです。いかにいい俳優陣と言えども、あんなに長い尺で撮影されると、見ているこっちまで疲れてきます。鑑賞者に伝わらない、監督の「俺の撮影テクニックを見よ」的な自己主張だと感じました。それだけが残念。

 ということで、超シニカル映画評論家である水野8郎の講評としては期待外れの70点となります。「長回し」が全然気にならないという方にはおすすめです。芥川賞作家の平野啓一郎氏による原作はかなり評価が高いので試験が終わったら読んでみたいものです。

 

 お次は『決戦は日曜日』(2022年、坂下雄一郎監督)です。先の『ある男』でも重要な脇役を演じていた窪田正孝さんと、8郎とじりー(方言で同い年)の宮沢りえさんの競演による選挙コメディーです。日本の政治のおかしさを面白可笑しくかつ的確に描いています。窪田さんってよく知らなかったのですが、ミステリアスな雰囲気をもったいい俳優さんですね。イケメンで芝居もうまいという稀有な俳優さんだと思いました。

 仕事柄、かつて選挙事務所に入り浸っていた時期があるのですが、後援会のおじさんトリオ(いわゆる有力者)の描き方は秀逸でしたね。本当にあんな感じのおじさんが偉そうに出たり入ったりしています(笑)。この候補者を選んだんのは優秀だからじゃない、俺たちの言うことを何でも聞く単なるイエスマンだからだ、っていう。

 それ以外にもたくさんある日本の政治のおかしさは、宮沢りえさん演じる天然シロウト候補者の無垢な視点を通してよりゆがんで見えます。でも、それが現実なのです。2世、3世、4世までもが利益を求めてしがみつくだけの世界になってしまっている日本の政治。そこに理念は皆無です。少しでも変えていくには、こんな天然候補者さんが1人くらいいてもいいと思うのですが。。。

 宮沢りえさんをキャスティングしたのは成功の素でしたね。事務所や代理店の押しがあったのかもしれませんが、あったとしても宮沢りえさん以外の適役は思い浮かびませんね。ドリカムの往年の名曲をもじっただけの感が否めないタイトルはちょっと残念でした。内容を反映していないので。

 いい映画でした。連休最後にサクっと鑑賞できる映画を探しているという方にはおすすめです。

 

 そして今回のイチオシが『桐島、部活やめるってよ』(2012年、吉田大八監督)です。以前から気になっていたのですが、ネット評で「軽いうつ映画」「青春残酷物語」などと酷評があり、アマプラで有料だったこともあって二の足を踏んでいました(庶民ですから)。しかし、今回タイミングよく無料になっていたので妻と2人で鑑賞しました。結果、とてもよかったです。さすが邦画ですね。こういう繊細なつくりはさすがの韓国映画にも作れないでしょう。タイトルはつかみ感もいいし、何より作品の内容を一言で表しています。

 スクールカースト、昭和の体育会系根性主義、男女間の裏切り、などなどいろいろ嫌なところを見せつけられます。それでも8郎は「若いって素晴らしい。青春ってまさにこの時代のこと」と思ってしまうのは、年を取ったせいでしょうか。映画のつくりも最後はそういう青春賛歌みたいなスタンスになっています。けっして「青春残酷映画」ではありません。

 東出昌大さん演じる帰宅部ながらもモテ男が、神木隆之介さん演じる映画部の陰キャのカメラに写されて涙を流す最後のシーン。同じく帰宅部だった8郎には涙の意味がよく分かります(こちらはもてない陰キャでしたが)。「周りに陰キャと馬鹿にされても部活にこれほどまでに青春を懸けているやつが目の前にいるのに、俺の生き方って何だったんだ」という悔しさと羨望、後悔が入り乱れた気持ちです。モテ男への恋は実らなかったものの、壮大なエンディングテーマを演奏し終えた吹奏楽部の女子高生の微笑みにも青春の光を見ました。

 ところでタイトルにもある「桐島」君は一切出てきません(ちょっとだけぽいシーンがありますが)。でもそれは作品に全く影響はないのです。「桐島」君が主役なのではなく、「桐島」君が消えたことによって右往左往する全高校生による青春群像こそが主役でありテーマなのですから。青春とは、大人になる直前に焦りながら必死に何かと戦っている瞬間のことなのです(流行語大賞に推薦よろしくお願いいたします)。そうです、どこかのおじさんのように片頭痛と戦っている場合ではないのです。

 美しいだけではない超甘酸っぱい青春時代にタイムスリップしたい方はぜひご覧ください。観る人によって評価は大きく別れる作品でしょうが、水野8郎は珍しく90点付けました(けっして監督の名前にシンパシーを感じたからではありません)。

 以上、連休最後のお勧め映画3選でした。

※『ある男』のほうは、現代社会でストレスを我慢しまくっている男性には、人生の危険な方向転換をもたらすスパイスとなってしまう方向性があるので、ご理解の上鑑賞ください(笑)。 

 

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 片頭痛対策に話を戻します。効果的な方法を自分でも見つけました。それは筋トレ後に水シャワーを浴びることです。水だと筋肉を冷やして疲れを取ると同時に血管も引き締まるので頭痛対策になると思います。実際、浴びたあとは脳も体もさっぱりします!  同じ症状に悩む方は試してみてください(そう長くは続かないのであくまで対処療法ですが・・・冬は無理ですね)。

 今さっき(夜の10時)に、那覇祭り会場から帰ってきた10郎から、友達と行った祭りがどれだけ楽しかったのかを聞こうと思うので、今日はこれにて。


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