沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

おっさん1人受検旅@福岡

2023年11月05日 | 県外 8 Scene

 2023年(R5)の中小企業診断士2次試験@福岡を終えて帰宅しました。

 7科目もある1次試験を突破した高学歴エリートたちの8割が落とされる難関試験であり(酷)、かつ診断士の根幹とされるコンサル助言をスピーディーにまとめあげるスキルが試される記述式の2次試験。1次すら受かっていないどころか勉強時間も足りていない50歳8郎が無謀とも言える挑戦をした理由については、これまでに書いてきたところです。不運を幸運に変え、自分の強みを生かして、人生一大勝負に挑みたかったからです。その結果やいかに。右肩下がりの会社に勤めるサラリーマンの県外の地での孤軍奮闘記をお伝えいたします。

 と、かっこよく書きましたが、結果から言うと事例Ⅳ「財務会計」が不発で足切り(40点未満)になりそうです。それはつまり他3科目で合格ラインをとっても不合格となることを意味します。予備校解答などを見てもⅠ~Ⅲはそれなりに得点できているのですが、Ⅳ「財務会計」で大きな失点がありました。どちらにしろ、結果はこれから受ける1次試験同様に来年1月31日に発表されます。でもホント、今考えても1次に受かってない沖縄県民に2次を受けさせるなんておかしな話ではありますよ。主催団体は「学力の低いウチナンチュはどうせ落ちる」と処理上の観点から実施しているのでしょうね。チクショ~!

 突如現れたコウメ太8は置いといて、以下が2次試験挑戦のてんまつです。

 今回の1人受験旅は下写真のように天候に恵まれました~。帰りの福岡空港で撮影。観光旅行だったらなぁ~.。

 あらためて振り返ると2023年の診断士試験は台風6号の影響で激動しました。8月の1次試験が沖縄地区で中止→12月末に再実施と変遷し、同時に沖縄地区受験生には1次より先に行われることになった2次の受験資格が与えられ、1次と2次の合格発表が年越しの同日になるという異例ずくめの展開でした。8郎含め沖縄の受験生のメンタルはかなりボロボロのはずです。勉強をやめた人も一定いるはずです。

 下写真は1次に受かってもいないのに届いた2次試験受験票(ある意味、日本の国家試験史上においても希少価値があるでしょう。不合格となったらメルカリで売ってやろうか。笑)。今年受けてもどうせ受からないとマイナスに考えるか、逆に「1次の前に受かって歴史に名を残してやる」と燃えるかは自分次第です。8郎は後者を選択しました。養成大学校狙いの金融機関勤め人が多いであろう沖縄地区の受験生はほとんど受けていないと思います。

 さて本題に入る前に、前回お伝えした減量計画の結果をお伝えします。2週間ほど真剣に取り組んだ結果は、こちら!

 はい、70㌔台の世界には行けませんでした(泣)。残り1日水だけ飲んででも達成しようかと考えたのですが、試験日に変な反動が出てもまずいと考え直し、出発前日は普通の食事をしたのです。でもここ数年で一番身軽な状態で試験に臨むことができました。やっぱ体は軽いほうがいいですね!

 10月28日土曜日、社宅から歩いて3分のバス停から高速バスに乗って那覇空港に向かいます。人生大一番のスタートです。あとで空港で計測されたトランクの重量は10.7㌔。分厚いテキストが原因です。

 バス車内でも時間を惜しんで勉強します! 使えそうなフレーズを徹底的に頭に叩き込むのです。2次試験は直前詰め込みはあまり意味がないとされていますが、勉強時間と実力が不足している8郎、少しでも得点可能性を高めようと一心不乱に読み込みます。やはり少しの努力でも意味なくはないですね。

 朝食を取ってなかったので那覇空港でブランチ。ロイヤルホストさんを利用しました。大好きメニューのロイヤルカツカレーに目が行きましたが「これは帰沖後に取っておこう」と我慢。野菜中心メニューに切り替えました。

 2時間弱で福岡空港に到着。地下鉄経由で博多駅に移動しました。映画告知用のゴジラが出迎えてくれました。

 駅から歩いて2分のホテルセンチュリーアートさんです。

 室内はこんな感じ。HPによると米国製の硬めのベッドが売りだとか。

 ベッドに備え付けの小型ライト。出張サラリーマン対策でしょうか。8郎も「寝る前までテキストが読める」と安心。

 冷蔵庫もありました。

 最近の8郎に欠かせないアイテムも沖縄から持参しました。ヤクブーツです。訂正、鼻うがい用の塩です。これ、このまま置き忘れたら、掃除のおばちゃんビックリするでしょうね!

 小さな机で最後の調整をします。試験直前になってシャープペンシルの太さを変える決断をしました。記述式なので汚い字はマイナス要素だとネット情報があったためです。採点者のことを考えるとあながち誤報でもないと思い、0.3㍉の極細に変更しました。確かに線が細くなり多少きれいに見えます。でも従来のイメージで使うとポキポキ芯が折れます。この直前判断が凶と出るか、吉と出るか、やってみないと分かりません。あとは、心を整えて試験のイメージをします。大学受験も県内だった8郎、ホテルで勉強するなんて人生で初めてなので新鮮でした。ホテルって集中できますね。

 ホテルは博多駅近くの飲食店街に立地するので、たまに酔客の嬌声が聞こえたりしますが、部屋は10階だったので特に影響はありませんでした。

 歩いて30秒のコンビニで買った夕飯。万全を期して、この日は生もの系だけは避けると決めていました。あったかおでん、おいしかったです。

 2週間我慢していたスイーツを解禁! 明日へのモチベーションを上げるためです。これは生ものだと言われればそれまでです。

 シメにご当地カップラーメンも食べたのですが、それは別のカタチでお伝えします。完全にリバウンドしてるあらに!

 この日は緊張して眠れないかもと心配もしたのですが、朝からの移動疲れもあってすーっと眠りにつくことができました。硬い米国製マットのお陰でしょうか。。。

 

 さぁ、ついに試験本番の日です。午前6時に起床。

 とあるネット情報にこのホテルの名物朝食として「ブラックカレー」とあったので期待していました。しかし配膳されたのを見ると、明らかに普通のカレー。ちょっと幸運が遠のいたようが気がしたものです。後日ネット情報を最確認すると古い情報だったようですね(泣)。公式サイトには表記すらありませんでした。幻のブラックカレー食べたかったなぁ。

 徒歩で試験会場へ。17分で着きました。南近代ビルという建物でした(画像はネットから転用)。

 会場着入口では、予備校スタッフが受験生応援の名のもとに(笑)入校PRの販促活動にいそしんでいました。撮影はここまでなので海を越えてきた記念にと縦幕をパチリ。縦幕には「2次」の2文字を入れてほしかったなぁ~。

 下写真もネットから転用させていただきました。こんな感じの試験会場でした。

 受験生は9割が男性でしたね。もっと女性人気が高まっていると思っていましたが予想外でした。年齢は30~50代が8割超、残りを60代以降やフレッシュ20代という感じでしょうか。それにしても中年男性層の「生活に疲れた感」が漂っていること! ネットでよく書き込まれる「診断士試験会場は加齢臭おっさんのたまり場」という大変失礼な表現に思わず納得しかけた50歳です。2次試験会場なので当然ここにいる方々はすべて、8郎が4度も落ちている1次試験を突破してきた高学歴エリート集団のはずです。失礼ながら、そんな感じがまったくしませんでした(笑)。冗談はともかく、でもそれこそがこの試験、受験層の本質でもあると思います。みなさん、輝きが出ないほど勉強に注力してきた方々、というふうにとらえるべきだと思います。敵を見くびると負け戦確定です。ましてや、この視界不良の経済状況において、将来のリスクを想定し一生懸命頑張っているおっさんたち、と考えるべきなのです。休日をゴルフや昼寝に費やすよりずっと意味があると思っています(将来が間違いなく安泰だという方はゴルフや昼寝をどうぞどうぞ!)。

 では、80分×4科目の激闘🔥を振り返ります!

 

事例Ⅰ(組織・人事)

 最初の科目。ここで転んだら立ち上がるのに時間を要します。何としてでも好ダッシュで勢いを付けなければなりません! 高品質を売りとし、他社との協業を考えている、職場環境のよい「蕎麦屋」がテーマ(そんな蕎麦屋、本当にあるんですか?という質問は診断士試験の世界ではご法度です)。協業へのリスク対策と立地条件を生かした新市場開拓のための組織編成について書きました。うん、書けた、書けた。高得点が期待できそう! 想定通りいいスタートが切れたと思います。

 

事例Ⅱ(流通・マーケティング)

 なんと少年野球チームがテーマではありませんか。昨年は愛息の野球チームで保護者会長を務め金策含むチーム運営に尽力した8郎にとって願ってもないテーマです! 格安店の登場で低価格に目移りする監督、保護者を、専門性が売りの自社製品にどう呼び戻すか、自分なりに書くことができました。また女子野球人気を盛り上げるためのイベントも、かつていた女子選手たちのことを思い出し、彼女たちを野球に誘導するには・・・とイメージし書くことができました。まあまあ取れたと思います。ただし予備校講師らが第2問の正解と予想する「サブスク」については全く想定できませんでしたね。「教科書で習ったものしか書いてはいけない」という都市伝説がおっさんの思考回路をフリーズさせたのかもしれません。でも、不合格答案ではないと気持ちを切り替えます。前半戦2科目は合格ラインに乗せているんじゃないか? ミラクルのために必要な土台は次の事例Ⅲにかかっている! まずはコンビニ弁当で腹ごしらえだ。

 

事例Ⅲ(生産・管理)

 イメージにしにくい工場がよく出るので苦手な科目ではありますが「なんでも書いてやる。書き切ってやる」と闘志前面で正面から立ち向かいました。業務用食品製造業がテーマです。「一貫生産」「レシピ標準化」など重要フレーズを書けなかったことが不安材料。解答欄はほぼ埋め尽くしたものの、ちょっと組織人事風に偏ってしまったかなと反省が残ります。しかし方向性の選択で採点が二極化する第5問では「妥当」とし、具体的な理由と留意点を書き上げることができました。「妥当ではない」だと大きく減点される可能性がありました。悪くはない、うん、悪くはないぞ、と言い聞かせます。さぁ、何とかミラクルのための土台は築き上げたはずだ!(多分)。いざ、最難関の「財務会計」へ! 5割近く取れればミラクル合格可能性が高まるぞ。

 

事例Ⅳ(財務・会計)

 泣いても笑っても最後の科目かつ、ミラクル合格に向けた最大の壁です。4科目中唯一、ほぼ計算問題という特色もあります。「財務会計を制すものが診断士試験を制す」とまで言われるほど、まさに2次試験におけるラスボス👹です。8郎は全く制しておりません!(1次の財務会計は2年前に合格済ですが)。まずは絶対に高得点が必要な経営指標に時間を費やします。おかげですべて解答することができました。個別の指標の妥当性については多少の減点があるかもですが(設問1で売上高総利益率を選んだので設問2の加点は低いかもです)、算出した数字も計算は合っています。20点中最低でも14点は取れているはずです(でも時間かけすぎた。汗)。第2、第3は複雑な計算式なので、いったん飛ばし第4問のOEM(他社ブランド製造)に関する記述回答を優先します(記述式は何か書けば部分点が取れるので)。1次試験で覚えた知識をフルに活用し何とか書き上げました。20点満点中12点は取れるだろうと希望も込めて想定。第1問と合わせて30点程度。つまり50点獲得のための残り20点プラスはきついっ。40点以上の足切り回避作戦がいいか。やはりラスボス、手ごわい。

 急ぎ第2問のCVP(損益分岐点分析)に移ります。問題文を読むと、何と練習問題で繰り返してきた「連立方程式」が出ているではありませんか。心が躍りました。「もしかして今年は俺にラッキーな年なのか」と。しかし問題文を読み込んでも、なぜか解答方法につながりません。「あれ?どうしてだ?先日やった問題と同じはずだ。何が違うんだろう」。おそらく20分は考えました。しかし、何度やっても途中で計算が止まってしまいます。何かが足りない、しかし何が足りないのか全く分からない! 脇から汗がどっと出てくるのが自分でも分かりました。「こんなときこそ落ち着け。焦ってパニくったらその時点で負けだ」と言い聞かせます。しかし目の前の暗雲は晴れません。

 いったん第3問に移りました。ここは毎年高難度の問題が出されるところです。今年はNPV(正味現在価値)で予想通り、問題文から難解です。「これは触るだけ時間の無駄。俺にとっては完全に捨て問だ」と判断。30点を遠慮なく捨て、第2問に戻ります。時計を見ると残り5分! 恥ずかしながらシャーペンを持つ手も震え始めました。

 再び第2問の問題に取りかかりましたが、やはり解答の道筋が見えません。何かが足りないのは分かっているのですが。。。心理的にパニック寸前です。このパニックから逃れるためには、あきらめるしかなさそうです。もう今さらあがいても無駄だ、30点ちょっとでは足切りで不合格確定だ、と。追い込まれた50歳です。胸の動悸が「もうレフリーにタオルを投げて楽になれ」と言わんばかりに激しく鳴ります。

 その時、8郎は自分の胸に問うてみました。俺はなぜ、この試験を受けたんだと。理由はいくつかあります。右肩下がりの将来に対するリスク対策、純粋な自己成長、社業貢献で評価アップ、ポスト50歳に向けたアイテムの確保などです。しかしそれはすべて利己的なものです。沖縄から筆箱に忍ばせてきた、愛息10郎が作ってくれたお守りが違う観点を教えてくれました。

 そうです。有言実行です。10郎には「父ちゃんは必ず受かる」と約束しました。そのために行動すると誓いました。なので4回落ちてもあきらめずに5回目の挑戦を始めたのです。そして今現在、試合は終わっていません。なのに、あきらめるという選択肢があるのでしょうか。あろうはずがありません!(イチロー風)。最後の最後まで全力で戦うのです。それこそが真の有言実行です。終わってもいないのに自分から負けを認めるなんて戦士としてあってはならないことです。そんな姿を息子に教えたくないのです。おっさんは闘志を取り戻しました。そのために1分間費やしてしまいましたが(笑)。

 結果を予想し嘆いている時間など1秒たりともありゃしない。今ここは戦場で勝つためだけに時間を費やすべきなんだ。時間を気にせずあえて深呼吸をします。そして「これが最後だ」と言い聞かせ、第2問の問題文を血眼になって読み込みます。そしてようやく過去の練習問題との違いに気づいたのです。第2問は2カ年度の損益分岐点の変化を比べる問題なのですが、「変動費」については「2年とも同じ」と書いてあるのですが「固定費」については一切触れていないのです。練習問題では「固定費も同様に変わらない」等注釈は付いていました。「注釈がないため固定費が分からないから次に進めないんだ」と気づいたものの「では固定費をどうやって算出するのか」どう考えても思い浮かびません。過去の練習問題と似ているように見えて実は異次元レベルの難問なのか? それならもう手の打ちようがない。。。などと考えていて、また気づきました。

 「固定費だから2年とも『固定』されている、つまり変わっていない、と出題者は言いたいのでは?」

 と。

 その瞬間に8郎の左手が急稼働しました。高速で電卓を叩きまくります。まさに秒速8連打の高名人です。問題文のおかしさ、不親切さなどを気にしている時間はありません。もう残り1分を切っています。それに懸けるしかないのです。とりあえず固定費は2年度とも同じだという前提なら連立方程式が組み立てられます。それから3問くらいは正解につなげるはずだからです。左手も緊張のあまり震えます。しかも計算が長い! 数字の桁も長い! ようやく①変動費率を算出しました。そして次はそれを元に②固定費と③損益分岐点売上高を算出します。時計を見るともう秒単位で終わりが近づいています。検算などしている時間はありません。解答欄に数字を書き込みます。ちょっと早めに設定していた自分の時計はすでに終了時刻を過ぎました。と、そこで、大きなミスに気付いたのです! ②の単位がおかしい! 問題文では数字の単位は万円ですが、解答欄は千円になっているのです。②を万円のまま解答していたのです。またずるっこい落とし穴作りやがったな! 計算は当たっているんだぞ!

 千円単位に直すべきか、そのままで行くべきか、今試験最大の選択を迫られました。

 結果、直しませんでした。理由は、万一修正している間に終了タイムが鳴ったら、その時点でペンを置かねばならないからです。万から千に書き直すと数字が増えるので記入ミスも想定されます。書きかけであればもちろん正解にはなりません。

 一方で現在の万円単位なら正解ではないが、大枠の数字では当たっているので部分点を取れる可能性は少ないながらも残っています(あって1点ですが)。本当は1点でも積み上げたいので直すべきなのですが、リスクを取るのはやめました。現時点での総括としては、直さなくてよかったです。すぐにタイムが鳴り「ペンを置いてください。何か書く仕草を見せた受験生は不正行為と見て不合格となります」とアナウンスが鳴ったからです。書き直してたら大変なことになっていた可能性があります。

 ミスを直さなかった選択が結果にどうつながるかは今のところ分かりません。しかし、足切り回避を絶対条件に掲げた財務会計においては大きな分岐点となるのは間違いありません。練習してきた内容だったのにと思うと悔しくてなりません。どうして固定費についてああいう不親切な書き方をするのでしょうか。また問題文と解答欄の単位を変えるのでしょうか。最初からそれが分かっていれば、②と③は正解できていたはずです(計算がほぼ間に合わなかった③は結果不正解でした。悲)。出題の在り方は、もちろんネットでも炎上していました。でも1次試験と違って没問がないとされる2次試験(そもそも回答すら公表しないという唯一の国家試験)なので、加点等もないでしょう。2次はまさに出題者完全優位の世界なので。

 

 以上、激動の80分×4科目でした。書いてきたように最後の事例Ⅳで半分以上のエネルギーを使ったことは言うまでもありません。まさに「財務会計を制すものがなんとやら」です。

 悔しさに押しつぶされそうになる心境ではありましたが、10郎のお守りによって逆境から立ち直り1問を正解に結びつけたことについては充足感がありました。息子に最後の最後まであきらめるなと言える親であれたかな、という意味で。

 

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 後悔と少しの充足感にメンタルバランスを操られたまま、帰路に着きます。「加齢臭ただようおっさんたち」も一言も交わさずに黙々と行列で駅方向に集団帰路に就きます。日曜の夕方に異様な光景だったでしょうね。この中から合格できるのは2割弱だけという過酷なサバイバルレースがやっと終わったのです。

 ホテルでシャワーを浴びて、近くの居酒屋へ向かいます。沖縄から電話で個室を予約していた「楽蔵」さんです。

 居酒屋に入る目的はもちろん一人打ち上げもありますが「再現答案」を作るためでもあります。「再現答案」とは、提出した解答を、記憶と問題用紙に残したメモを頼りにもう一度作り直すことです。理由は後日の自己採点や口述試験対策です。なのでPC打ち込み作業が必要なので、個室が絶対必要だったのです。だったらホテルでやればいいあらに、という至極ごもっともなツッコミは受け付けません。そうです、ホテルから出てビールが飲みたかったのですよ!(笑)。コンパクトな造りで希望以上の個室でした。

 早速、YEBISU瓶ビール! ほかの名だたる国産ビールと比べてもゴールド感が違う。味も1ランク上ですね。

 まず頼んだのは刺身三点盛と、オムライス同様におっさんを永遠の少年に戻らせてくれるメニュー、ポテトサラダです。

 こちらは奇をてらったメニュー「カマンベールチーズのラー油漬け」です。つまみにはいいのですが、ちょっと量が多かったです。複数人で頼むやつだったかも。味は何だか懐かしい感じ。沖縄名産の豆腐ようと似ていることに気づきました。

 今回の受験旅で一番おいしかったのがこの「中落カルビの牛串 北海道産わさび掛け」(税込み429円)です。愛想のいい女性店員さんのおススメ。例えて言うとフィレステーキ肉にわさびとチーズをのせた感じでしょうか。思わずお代わりしてしまいました。ニセ豆腐よう(失礼)を頼むくらいだったらこっちを3本頼めばよかった。ビールとの相性もよかったです。

 ビールを3杯飲みながら1時間半かけて再現答案を完成させました。試験が終わって2時間しかたっていなかったので記憶が十分に残っていましたね(でも正確に反映できるのは8割程度と聞きます)。この時間帯からはネットでも正解予想が徐々に出てくるので一喜一憂しました。自信をもって解答した経営指標が模範解答と違うことに落ち込み、終了間際に書き上げた小数第二位の変動費率が正解だったことに安堵したり。。。これは受けた人にしか分からないメンタルの乱高下です。

 これ以上のネット検索はやめよう、ネットには負け組の不満も爆発しているので同じ環境にいないようにしよう、明日以降に続々出てくる大手予備校やYoutuberさんの模範解答を待つのみだ、と決め、お会計。

 それにしても財務の問題つくった大学教授~。どうしてあんな不親切な問題文作るの~。固定費が2年連続で同じってどこの誰が決めたんですか! 万円単位で質問しておきながらなぜ千円単位で答えさせるのですか!(まだ、言う~。いや、不合格だったら一生言う~)。

 

 店を出てシメ飯へ。歩いて2分の博多駅に向かいます。2階にラーメン街道みたいなスペースがあったので、そこで客が並んでいない店を選びました。わたし並ぶの嫌いなんで(ドクター8登場)。豚骨しょうゆを頼みます。

 お味はというと、おいしかったのですが、ラーメン激戦区博多のおひざ元であることを考えると採点は厳しくなりますね~。沖縄の通堂さんやもとなりさんの方が上かなと思いました。なので店名は書きません。※好みは人それぞれ。普通においしかったですよ!

 その夜は午後10時にはベッドに入りました。自分が思っていたより、疲れがたまっていました。「冷静に考えると、やっぱ不合格だろうなぁ」という気持ちとともに寝入りました。

 

 朝が来ました。日程はタイトなので朝食を食べたらすぐチェックアウトです。トーストにしました。普通においしゅうございました。店員さんは男性、女性ともに対応のいい方々でした。福岡に所用のある方は「センチュリーアート」さん、ぜひご利用ください。立地のよさにおどろかされます(コンビニ、薬局、駅、飲食店すべて隣接しています)。

 福岡空港のカフェで最後の休憩。冷たく超甘のアイスカフェモカでこの熱く燃えたぎった受験旅を締めます。

 余談ですが、帰りの便にはお相撲さんが数人いました。沖縄で相撲イベントがあったのですね。その中に沖縄出身の美ノ海関がいたことを後で知りました。本人とは知らずすれ違ったのですが8郎より背がちょっと低かったことを覚えています。その体格でよく入幕を果たしてくれました。けいこ、けいこのたまものでしょうね。沖縄の誇りです。幕内でチバリヨー!

 那覇空港に着くと、空港飯の定番ロイヤルホストのロイヤルカツカレーには目もくれず、バス停に向かいました。食欲より帰宅欲が強かったからです。思っていた以上に疲れていたんでしょうね。

 往路と同じバスで無事帰宅しました。ザ・単身赴任男の殺風景な部屋が待っていました。散らかったままの部屋を見て、この2カ月間の自分の努力を確認することができました。仕事以外の時間をほぼ勉強に充ててきたと、限られた時間の中でできるはすべてやってこれた、という充足感です。自分で自分をほめてあげようと思います(独学の身では誰も褒めてくれませんので)。おつかれ、おれ。→今年の流行語大賞に推薦願います。

 さて、冒頭にも書いたように2次試験合格の可能性ははっきり言って低いです。しかし、前述の通り短い時間で全力を投入できたという達成感と、自分には2次試験の方が向いているということを再認識できたことで、満足度の高い受験旅となりました。ポスト50歳の挑戦として実行して本当によかったと思っています。2次試験の内容は負担は大きいけれど勉強していて楽しい分野ですね。本当に診断士の核となる内容だと思います。この日をもって1次試験に完全シフトなので、分厚いテキスト、長い問題文とお別れです。ちょっと寂しい気持ちもこみ上げてきました。

 応援していただいた方々には厚くお礼申し上げます。こいつ、一体いつ受かるんじゃ、と思われている方も多いと思いますが(笑)。

 受験旅の様子を動画にまとめYOUTUBEにアップしました(丸一日かかりました。勉強せい!)。勝手ながら8郎が敬愛してやまないYOUTUBEチャンネル『たっちゃんねる おっさんの旅』に対するオマージュの意味も込めました。本家とは違い、こちらは相変わらずストーリー性も構成力もない駄作ではありますが、いい記念になったので、お暇な方はご覧ください。

※ついでに本家本元もリンクしておきます。「たっちゃん」さんが沖縄を訪れた際の動画です。ご参考までに。

 では、クリスマスイブイブ&イブ🎅の1次試験2DAYSに気持ちを切り替えて、また勉強と体力改善の努力をリスタートさせます。何度も書いてますが、今度の1次に落ちると例え2次に合格していても2次も同時不合格となるのです。なので今年の本丸はなんだかんだ言っても1次試験なんです! これだけ疲れたのに本当のヤマ場は年末に待ち構えているのです。そしてその1次挑戦は今年が最後と決めています。2次試験で培ったリズムを維持し、いつか「一生で一番勉強した」と振り返られる1カ月半にしたいと思います。

 50歳最後の挑戦🔥に応援のほど、よろしくお願いいたします!


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