沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

祝15年 アルプスの旅(最終日)

2019年10月22日 | 県外 8 Scene

  結婚15周年記念旅行の最終日5日目です。早朝5時、目が覚めると、すでに妻が起きており、暗がりの中でスマホを見ていました(背中からものすごい執念が漂っていました)。8郎が起きたのに気づくと妻は「長野駅までの臨時バスが出ている!」というではありませんか。さらに長野駅から東京までの新幹線も減便ながら出るとのことで、新幹線はネット予約できたそうです。よくやった! とはいえ、臨時バスはおそらく早く並んだもの勝ち。早く行かなきゃ。

 どちらにしろ、東京に戻れる手段が見つかったのです! ほっとしました。神様、ありがとう!

 臨時バスは9時発。どれだけの人が並ぶか想定できないので、とりあえず早めに行くことにしました。10郎を起こし、朝食も取らずにホテルを出ました。どちらにしろスーパーホテルの朝食はコンビニに劣りますので。。。

 先日も利用したバスターミナルで臨時バスのチケットを購入。指定されたホームに行くと、すでに女性が一人並んでいました。2時間以上も前ですからすごい。彼女もどうしても帰らなければならない事情があったはずです。

 その後、徐々に並ぶ人が増えてきます。半分は外国人でした。彼らの情報収集力に驚かされます。スマホの翻訳機能を活用したのか、それとも外国語が得意な駅スタッフがいるのか。8郎は外国でここまで動ける自信は全くありません(笑)。

 どちらにしろ、ここで、ほっと一息。ネット予約の新幹線に無事乗れるかはまだ分かりませんが、長野駅まで行けることがはっきりしたからです。コンビニのチーズバーガーを食べる10郎。 このあと駅のスタッフが来て、臨時バスは2台あるので並んでいる人全員が乗れるとアナウンスしてくれました。さらに、ほっ。

 予定の午前9時よりちょっと早めにバスが到着。満席になったので出発しました。窓越しに昨日宿泊したホテルが見えました。さようなら~。

  台風災害の現状を目の当たりにしました。

 沖縄で見られない堤防。この地域は決壊しなかったようですね。

 長野I.C.です。高速も利用できました。バックには壮大なアルプスの山々が。これで見納めですね。

  40分ほどで長野駅に到着。長野市も被害を受けたようですが、駅周辺を見る限り、全くそんな感じは受けなかったですね。スタバにも普通に客がいるし、日常的な光景でした。

 しかしチケット売り場には長蛇の列。ダイヤの混乱が明らかです。みなさんも昨日は大変な夜を過ごされたことでしょう。ネット予約の8郎家は並ばずにホームへ向かいます。 

 乗れました! おそらく家族そろってでは初の新幹線。

 体中の力が抜けたような気分です。これで東京に帰れる! そして飛行機に乗れる!! つまりは今日で沖縄に帰れる!!! ということです。

 10郎はコロコロタイム(もうほとんど暗記していそう)。妻はまだスマホで情報収集にいそしみます。キャンセルしようとしていた東京スカイツリーの入場券(時間制限あり)に、間に合いそうだったからです。ここまで来たからには行ってみよう、となりました。

 東京駅でタクシーに乗り換え、東京で唯一の目的地へと向かいます。

 ついに念願の東京スカイツリーです! 愛息10郎、この旅一番の笑顔。やったね。

 制限時間をオーバーしていたのですが、何とか入場できました。電波塔としては堂々、世界1位634㍍建築物としてはブルジュ・ハリファ(828㍍)に次ぐ世界2位だとか。向こうはオイルマネー垂れ流しだから、世界2位でも十分にすごい! 日本人の生産力、技術力の結晶です。まさに「2番じゃだめなんですか?」です。

 ウチナンチュならみな知っています。沖縄一高い山である石垣島の於茂登岳(525.5㍍)より高いということを! 

 ドキドキの初入場。

  まずは高さ340㍍付近の第一展望フロア。3連休の最後だけに人がいっぱい。

 大都会東京。那覇新都心が2000個くらいありそう。

 東京の街並みを詳しく紹介するモニターで遊びます。

 記念撮影です。

 さらに高速エレベータに乗って、高さ450㍍と一般人が行ける一番高い第二展望台へ。その様子は動画でも。

 

 またしても「晴れた日にはここまで見えるんです」的なプレートが。今日は見えませんよ。

 おい、10郎、怖くないのか?(高所恐怖症の父)

  

 立派なカメラ小僧がいました。

 恐怖の「ガラス床」です。10郎は父に似ず高いところも平気なようです。

 恐怖症の8郎、ツリーにいる間、ずっとおしりがムズムズしていました。とはいえ松本城同様、日本人の建築技術の高さに心底感動したものです。

 あまり時間もないので降ります。下りのエレベーターのデコレーションのテーマは夏の花火だそうです。10郎がパチリ。

 空港までのシャトルバスに間に合いました。ラッキー! でもここまで手配、調べてくれたのはすべて妻です。非常に助かりました。

  羽田空港には40分程度で到着。つ、ついに空港にたどり着きました。これで本当に沖縄に帰れる~。 

 この旅行で初めてというくらい、気持ちが安定し、時間や台風被害に脅かされない中で食事ができます。空いていた蕎麦屋に入ります。余裕ぶっこいた8郎はブログ映えを狙い、「ブラックカレー蕎麦」(¥1,200程度)を注文。確かに“映え”ますが、このコラボははっきり言って失敗です。うどんのほうが絶対にいいっす(泣)。

 しっかりとした肉が入っていましたが、ホルモン系も混ざっています。好みは分かれますね。

 さあ、ゆったりと腹を満たしたところで、搭乗口に向かいます。もう急ぐことなんてありませんので。トランクはすでに手荷物として預けていたのですが、リュック2つも預けようと、自動預かり機なるものに初めて挑戦。

 

 しかし、うまくいきません。近くにいたおきれいな女性スタッフさんに聞くと、「バーコードの位置が悪いですね」ということで、やり直しをさせられる始末。しかし、いくらやり直しても機械が反応しないのです。おきれいな女性スタッフもどこかに消えていました。 

 5分くらいかかったところで、今度は違う女性スタッフに聞いたところ、そのスタッフが、いろいろなことがあったこの旅において、最も衝撃の一言を放ったのです!

 

 「あ~。機械が反応しないのは、お客様の搭乗時間がもう過ぎているからです」

 

 「はー!」。その時、確かに妻はそう叫びました。結婚15年間で初めて聞いた声でした。そして荷物をもって搭乗ゲートに向かってダッシュするではありませんか! それは、いつも盗塁のスタートが遅いと監督に叱られる10郎に見習ってほしいほどの点火ぶりです。あわてて追いかける8郎と10郎父子。走りながら腕時計を見ると19時半を過ぎています。出発時刻は19時40分。操作に手間取っている間に門限を過ぎていたのです。やばい! これまで幾多の時間の壁を乗り越えてきたのに、最後の搭乗口で、しかも手続きミスで引っかかるなんて、ありえない! 神様、こんなオチだけは勘弁してください。

 妻はもちろん一人先頭のまま搭乗ゲートに滑り込みます。これが正社員の危機管理能力でしょうか。係官に止められますが、搭乗券を見せ、ちょっとした押し問答の末、なんとかパス。遅れてやってきた父子が同じように見せると、係官は何と「次の便を考えましょう」というではありませんか。まさかや~。家族あらに! 一瞬、目が合った妻は何だか一人だけ乗る気満々。8郎は、これまでハリウッド系パニック映画でしか聞いたことのないセリフがのど元まで出かかりました。

 「あんた、自分だけ助かるつもりじゃねえだろうな!?」(笑)。

 係官とちょっとしたすったもんだの末、奥の若い青年スタッフがさりげなくゲートを開け、父子ともに通してくれました。ほっ。なんとか3人とも搭乗することができたのです。ほかの客の冷たい視線を気にする余裕はありませんでした。

 

 ふ~。あぶねえ!!! まさか、最後の最後に一番焦るなんて。。。神様のいたずらにしてはひどい!

 

 3時間近くかけて、那覇空港に到着。沖縄の地がこれだけ恋しいと思ったことはありません(そりゃ、そうだろう)。疲れ切った3人は帰路のタクシーの中でもほとんど口を聞きませんでした。本当に本当に疲れたんです!

 

 以上、8郎夫妻、結婚15周年記念アルプスの旅のてんまつでした。長々とした記事にお付き合いいただきありがとうございました。

 

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 振り返ると多くの方に祝ってもらった結婚式から、あっという間の15年でした。8郎夫妻も決して順風満帆ではなく数えきれないほどけんかもしました。妻は流産という悲しい経験もしました。しかし、愛息10郎が妻の誕生日に生まれてくるというスーパースターぶりで登場。結婚生活の主役に躍り出ました。そして今回、いろいろなことがあった15年間を総括、そして妻への感謝を形にする旅をまっとうすることができたのは、支えてくれたみなさんのお陰です。台風19号に見舞われるなど不運もありましたが、美しいアルプスの山々、高原の涼しい風、そして何より家族3人で力を合わせ、幾多のピンチを乗り越えた5日間のこの旅を、8郎家は一生忘れないでしょう。
 
 アルプスの山、川、森、そして風は最高でした! by沖縄生まれ沖縄育ちの一家

 
 
【追記】5年後の祝20周年ワイハ旅行は巨大ハリケーンとぶつからないよう、今からネットで情報収集いたします(笑)。

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