沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

二日酔いの宅シネマ

2024年02月18日 | 映画

 おつかれさまです。2024年も2月の半ばを過ぎ、徐々に温かくなってきています。天気は晴れの日が多く、過ごしやすいですね。仕事の途中、空があまりに青く透き通っていたのでパチリ。

 オフィスビルからの夕暮れ時も美しかったのでパチリ。

 先日、久々に那覇で所用があったので、そのまま行きつけの飲み屋をはしごしてきました。久々に会うオーナーさんらも元気でうれしかったです。

 もちろん翌日は午前中は布団から出ることができず(泣)。50歳を過ぎて一番劣化を感じるのは肝臓機能でしょうか。いや、記憶力かもしれません。なぜなら、買った記憶も食べた記憶もない、沖縄そばのカップとスイーツの袋が部屋のゴミ箱に捨てられていたので。。。お前が買って食ったばーて!

 

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 ということで、本題です。二日酔いでほとんど勉強ができなかった週末2DAYSに宅シネマで鑑賞した映画を2作ご紹介します。

 まずはアガサ・クリスティー原作の『ナイル川殺人事件』(2022年)。8郎は原作を読んでいません。映画としてはリメイク版です。まぁまぁ面白かったです。ミステリーの女王様の原作だけに外すことはないですね。ただ、エジプトの景観がほぼCGだったのが残念。ちなみに迷探偵明智小8郎、珍しく犯人を当てることができました。愛息10郎に「お父さん、すごいね」と珍しく褒められました(笑)。

 ちなみこの名探偵ポアロシリーズは前作『オリエント急行殺人事件』(2017年)の方が完成度が高いのでこちらもリンクしておきます。初版発行から90年が経った今も「衝撃の犯人」は色あせません。2年前の観賞当時、10郎も「(犯人について)まったく想像がつかなかった」と驚いていました。 

 追記ですが、名探偵ポアロシリーズとしては3作目『ベネチアの亡霊』もあるようです。これまた原作を読んでいないので今から楽しみです。

 

 お次が今回イチオシの作品となります。BSで録画していた『コーダ あいのうた』(2021年、シアン・ヘダー監督)です。耳の聞こえないろう者家族の中で唯一聞こえる女子高生が主人公です。思春期の出口に差し掛かった主人公がろう者家族というコンプレックスに悩みながらも、幾多の経験を経て独り立ちをする前に、家族がくれた愛の深さに気づくというストーリーです。アカデミー作品賞を受賞するなど世界的評価の高い作品なので観た方も多いと思います。近年のハリウッド映画には道徳観の欠如しか感じなかったので、とても新鮮でした。自由主義国家アメリカの古きよき家族を見た気がします。

 耳の聞こえない家族に向かって手話を交えながら歌うクライマックスは涙なしには見れません。そして、娘を遠い都会に送り出す父の切ない心境も描かれていて「娘がいなくてよかった」とすら思った無粋な50歳です。いい映画ですので本当におススメです。

 

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 アメリカの古きよき家族、と書いたところで思い出したので、最後に余談を一つ。いや、もしかするとこれが今回の本題かもしれません。

 8郎がドラマを通して見た理想の家族像は「寺内貫太郎一家」でも「渡鬼一家」でも「サザエさん一家」でも「一つ屋根の下一家」でもありません(その中に8郎の理想とする父親像は出てこないからです)。8郎の理想家族とは、アメリカの約半世紀前の古典的名作ドラマ『大草原の小さな家』インガルス・ファミリーです。頑固者だった父が8郎姉弟に唯一鑑賞を許した連続ドラマです。西部開拓史を生き抜くワイルドさを持ちつつ家族には優しいチャールズ父さん。家族を侮辱されると自分より大きくマッチョな男にも立ち向かうところがかっこよかった。そして、決して豊かではない生活においても、いつも美しくて気高く優しいキャロライン母さん。こんな夫婦の下に生まれた子供たちが幸せでないはずがありません(そう考える8郎は古いでしょうか)。俺もいつかチャールズ父さんのようにたくましい男になろうといつも思っていましたが、なれなかったようです(笑)。

※ちなみに、実際のチャールズ父さん演ずるマイケル・ランドンさん(監督も兼任)は10代の女性スタッフと不倫するなど男としては最低だったとキャロライン母さん演ずるカレンさんが暴露本を出したようです(爆。現実とドラマは無関係です!)。

 懐かしいのでオープニング動画をリンクしておきます。激懐のオープニング曲に涙がちょちょぎれますね。家族という集団を信じることができた時代でした。

 余談その2です。『大草原の小さな家』はもちろん本国アメリカでも国民的ドラマだったので、製作40周年を記念した一家勢ぞろいの番組が10年前に放映されたようです(下にリンクはります)。残念ながらチャールズ父さんはすでにお亡くなりになっていましたが、その他のメンバーは勢ぞろいです。番組当時70歳だったキャロライン母さんは番組当時と変わらず気品が漂っていますね。ローラはじめ三姉妹は面影を探すのに苦労しました(笑)。長女メアリーはなんとなく分かりましたが。興味のある方はご覧ください。

 以上、二日酔いのときの宅シネマやYoutubeチャンネルの選択肢として参考になれば幸いです。

 チャールズ父さんの褐色のたくましい胸板を持てなかったアジア種の二日酔いおっさんは、真っ白に肥えた出っ腹をさすりながら、もう寝ます。


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