ルー語のようなタイトルですいません(笑)。
最近、仕事が少々ヒマなのもあり「読書の秋」真っ盛りなハチローです。昨日から喉がガラ ガラしていて風邪気味なのと、久々の2連休なのがそれを加速させています。「読書っていい!」と優等生よろしく、久々に実感している「わし肥ゆる秋」です。
昨日は午前3時ごろまで読み続け、今日もほとんどの時間を費やしました。まるで浪人時代(毎日3冊読んでいました)に戻ったようですなぁ(笑)。右写真が今回のお相手です。まったく違うジャンルの本ですが、それぞれが面白かったので、簡単にご紹介を。
「天国で君に逢えたら」(飯島夏樹:著)は、ご存知ガンで逝ったプロサーファー原作の感 動作です。映画化されて現在上映中ですから、ご存知の方も多いかと・・・。ガン病棟で「手紙代筆業」を営む青年を通して、ガンに侵され死を目前に控えながらも愛する者(家族)へと大切なメッセージを伝えようとする人々を描いています。小説自体の完成度が高いというわけではなさそうですが、飯島さんの闘病しながら書いている姿が目に浮かぶと、冷めた人間ハチローですら、ジンとくるものがあります。これはまさしく飯島さんが自分の家族に残したメッセージなんだろうと・・・。そして巻末にある飯島さんの奥さんによる「寄稿」が、さらに素晴らしいです。誰にも分からない悲しみを一人で乗り越えてきたのでしょうが、弱いところなど微塵も感じさせず、ガンと闘った日々をまっすぐに語っています。本当に美しい女性とは、強い女性なんでしょうね。お二人は、馴れ合いの安っぽい恋愛感情などでなく、お互いを人生唯一のパートナーと認めていたのでしょう。最後の文「夏樹は最後に大きい仕事をして天国へ行った」という箇所には、ハチロー、仕事の片手間に読んでいたにもかかわらず(悪!)、目頭が熱くなりました。「寄稿」で涙するって初体験です・・・。
「死刑のすべて」(坂本敏夫:著)は、文字通り現在の死刑制度について、元刑務官が記した衝撃の内容です。「死刑は国家による殺人」「死刑は犯罪の予防にはならない」「死刑を執行する刑務官の精神的ダメージを知らずに死刑を語るべきでない」などなど、世界的な死刑廃止論、または現場発の意見を交えながらも、彼なりの終着点「死刑制度は存続させるべきだ」に行き着く過程にハチロー、圧倒されながらも強く同感しました。普通に生きていれば、死刑がどうのこうのなんて「そんなの関係ねぇー!」はず。でも、そうも言ってられません。一般人にも「陪審員制度」が刻一刻と近づいているのですから・・・。いろいろ考えさせられました。※この著者がアドバイザーを務めた邦画「13階段」(反町隆史主演)は激オモでしたよ!
「死」と正面から向き合う本が続きます。不肖・宮島で有名な報道カメラマン宮島茂樹の「死んでもカメラを離しません」。これも激オモ! 誰も撮れないといわれた拘置所内でのオウム麻原を激シャするまでの過程、ズボン内に脱糞しながらも激シャした韓国デモ隊の投石、「現場の真実」を伝えるために空爆真っ只中の戦場へと決死の潜入取材などなど、まさに「一枚」に命を賭ける報道カメラマンのド根性を、関西人らしくオモシロおかしく書いています。多少、自己尊大、防衛戦争承認、女性蔑視の感がありますが、それすらも自分の魅力にしてしまう特異なキャラクターでもあります。カメラに興味のない方でも面白く読めると思いますよ。なかなかの著作量です。
話は変るのですが、現在ハチローもカメラを相棒にする部署にいます。なので不肖・宮島について熱く語る同僚もいます。が、どうしても冷めた目でしか見れません。職歴数年程度のペーペーに限って、宮島氏のような有名カメラマンを勝手に自分と同一化し「こうであるべきだ」とかアホなことをほざいたりします。会社におんぶにダッコされた上でヘタな写真を撮っていながら、悪びれもせず定期昇給、ボーナスを受け取って貯金しているヤツ(わしもそうじゃい)が、全て自己責任の準備で撮った一枚一枚の評価で食っているフリーカメラマンをえらそうに語るな! サラリーマンにはサラリーマンなりのやり方があるはず。それすらも出来てないペーペーが、カメラマンを偉そうに語る・・・。これこそが本当の「緊張感のなさ」なんですがね。緊張感のない言動が黙認される職場は、間違いなくダメな職場です。
おっとっと。最近また噴出してきた職場への不満はおいといて・・・(笑)。左写真はお口直しに、高速PAに咲いていたハイビスカスです。秋空の下、まだ元気でした。
最後の一冊「経済マフィア」については特に・・・。理由はまだ全部読んでいないからです(笑)。総会屋といわれる人々の生き方を通して、日本独特の株式会社について描かれています。まさに「こんな奴らに食い込まれたら会社は終わりだぁ!」っていうヤカラがたくさん出てきますなぁ(怖)。現実は、勘違いしたアマちゃんなど生きていけないシビアな世界なんです。と言っても、総会屋が暗躍したのは昔の話・・・。第一、ハチローの会社は未公開株なので、総会屋より勘違いペーペーがそのまま役員になったときの方が一番怖いっす(笑)
さて、長々と書きすぎました(謝)。いつものことですが・・・。
夏の終わりを悲しんでいたハチローに、秋の楽しみがやってきた、という感じです。明日は何を読もうかなぁ。皆さん、たまにはオタクもいいものですよ! 不肖・宮島も書いていました。「本当のピンチには頼れるのは自分だけだ」、だから「孤独は自分を強くする」とね(注:別の本です)。
追記:昨日UPした記事へのコメントが少なく、寂しい思いをしています(笑)。「去り行く夏」への郷愁は日本人共通のものと思っていたら、ハチローだけだったのですね!(笑)。カキコは現在も受付中・・・。